「ウルトラセブン撮影日誌」 Act.1 | 緋色の部屋  ~ A Space in Scarlet ~

緋色の部屋  ~ A Space in Scarlet ~

趣味の模型を中心に投稿していこうと思います。
よろしくお願いします。

今回は、

ほぼ手ぶらで入院しましたので、

最低の日用品は病院で購入しましたが、

全然足りませんでした。


いや、それよりも何も、

楽しみがありませんでした(笑)


編著 金田益実
監修 円谷プロダクション
改訂新版 新資料解説 
ウルトラセブン 撮影日誌 です。
“  SHOOTING DIARY of ULTRASEVEN ”


久しぶりに会ったキャサリン(仮名)が、
日用品の買い出しと一緒に、
図書館から何冊か借りてきてくれました。

今回は特撮関係ばかりをチョイス、
どれも見応え、読み応えがありそうです。
そんな中の一冊。

※尊敬する映画監督の一人、実相寺昭雄氏。

こちらの本は、
タイトル通りの撮影記録です。
興味無い方には、
全く響かないマニアックな本ですね(笑)

仕上がった脚本を基準に、
タイトル毎に、
「本篇&編集」班と「特撮」班が編成され、
二組共同で作り上げていくシステムのようです。

報告書のフォーマットも2種類あり、
本篇&編集班が使う「製作日報」、
特撮班が使う「撮影作業報告書」、
にそれぞれ分かれており、
大体1日単位で書き込まれいるようです。


本書では、
大量に残された「製作日報」と
「撮影作業報告書」から、
全体を4クールに分け、
当時の撮影スケジュールを追うような
構成になっています。


実際の日誌や報告書も、

抜粋して縮小版で掲載されていますが、

記事や備考欄などのコメントなどは、

本文にも文字起こしされており、

天候や人員、機材の遅延などなど、

何で撮影が遅れたかや、

経費や人権費(ギャラ)の記入、

更には当時高価であったフィルムについては、

記入欄も細かく設定されていたり、

裏事情の流れも読み取れます。


まだ実相寺監督の数話分しか読んでませんが、

ある意味、

与えられるだけのダイレクトな映像とは違い、

文章から読み解く楽しみがあり、

とても興味深いです、


こんなの選ぶって、

キャサリンは只者ではないな(笑)



続く。