M19 タンクトランスポーター  Act.1 | 緋色の部屋  ~ A Space in Scarlet ~

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趣味の模型を中心に投稿していこうと思います。
よろしくお願いします。

今回は、

懐かしいキットです。

 

マッチボックス 1/76

M19 タンクトランスポーター です。

“ M-19 TANK TRANSPORTER 45 TONS ”

 

 

戦車などの戦闘車輛は、

戦場のみで

活動することを目的とした兵器であり、

長距離を自走すると、

自重によりエンジン、

トランスミッションなどの動力系、

履帯の負荷がかかり駆動系周りを中心に

故障が発生しやすくなり、

一定の距離での整備が必要となります。

この機械的な磨耗、故障などのトラブルを

できるだけ回避すべく、

戦車を戦場へと輸送する手段として、

鉄道、船舶、トラックなどを用いた

輸送が行われています。

第2次大戦初期、

軽戦車クラスまでの車輌でしたら

大型トラックの荷台にそのまま

搭載する方式を採っていましたが、

その後、戦車が大重量化するに従い、

トラックの積載能力では

運搬が不可能となってしまい、

専用のトレーラーと牽引車を使う方法へと

変化しました。

イギリス軍では、

20トン程度の車輛を搭載可能な

「スキャンメル タンクトランスポーター」

を開発、各戦線で広く運用されました。


しかし、戦車の重量が増大していくと、

このスキャンメル タンクトランスポーターでは

運搬をまかないきれなくなり、

これを解決するための

新型タンクトランスポーターの開発を

アメリカ軍に打診、

この結果開発されたのが

「M19 戦車運搬車」です。

この「M19 戦車運搬車」は、

185馬力のディーゼルエンジンを搭載し、

専用のトレーラーにより

45トンまでの車輛を搭載することを可能、

実質的に第2次大戦に登場した

アメリカ軍戦車を全て

搭載可能な能力を持っていました。


M19 戦車運搬車は1941年に生産を開始、

アメリカ軍のみならず

開発原因となったイギリス軍、

そしてソ連軍などにも供与を行いました。


熱砂の北アフリカ戦線から

酷寒のロシアの地に至るまで、

戦車輸送に活躍、

戦線後方における重要な支援車輛として

各軍を支える存在となったのでした

なお、M19 戦車運搬車は、

牽引車とトレーラーを含めた総称であり、

牽引車はダイヤモンドT社の

ダイヤモンドT 980、又はダイヤモンドT 981、

トレーラーは通常はロジャース社製の

M9 トレーラーが用いられましたが、

イギリス製のトレーラーを

使用する場合もありました。

 

 

キットは、

往年のマッチボックスですが、

こちらのキットは上海版です。

 

中身は同じなので、

何も問題はありませんが。

成形色もマッチボックス時代のモノを

踏襲しています。

 

このタンクトランスポーターは、

とても良く出来ており、

出来れば「北アフリカ戦線」祭りに、

参加させたかったものでした。

 

 

パッケージ裏には、

塗装例が描かれています。

 

ベテランモデラーでしたら、

ご存じだと思いますが、

昔のマッチボックスでは、

右上に窓があって、

中身が見えるようになっていました。

 

小学生の頃は、

店頭で見かけると、

何かワクワクしたものでした(^^ゞ

 

 

続く。