今回は、
レジンキットです。
FCM 1/76
クルップ/シュタイヤー
ヴァッフェントレーガー 88mm対戦車自走砲 です。
“ KRUPP-STEYR
WAFFENTRAGER 8.8 PAK ”
1944年2月、
ドイツ軍は規格式の自走砲
「ヴァッフェントレーガー」の開発を開始します。
これは、
当時の主力自走砲「ヴェスペ」や「フンメル」、
対戦車自走砲の「ナースホルン」などが
戦車の車体をベースとしているのに対し、
生産コストを抑えるために
簡素な造りの車体を採用して、
各種搭載砲を載せることができる
汎用性の高い車輌を目指したものでした。
この計画には、
ラインメタル、シュタイヤー、アルデルト、
クルップの4社のメーカーが参加し、
それぞれ試作車を製作しています。
この中で、
量産化されたものは、
アルデルト社が開発した車体で、
足周りは38(t)戦車をベースとしながらも
全体としては簡素な造りとなっており、
8.8cm対戦車砲Pak43を搭載、
10輌程度が作られ、
ベルリン攻防戦などで使用されています。
クルップ/シャタイヤー社が試作した車輌は、
1944年の夏頃に完成、
RSOの走行装置を流用した車体に
オープントップ式の回転砲塔を持ち、
8.8cm対戦車砲Pak43を搭載していました。
しかし審査の結果、
この車輌は不採用となり、
1944年秋には開発が中止されています。
実車の写真では、
アルデルト社製の車輌よりも、
クルップ/シュタイヤー社製の車輌の方が、
デザインの完成度は高いように感じますが、
8.8cm対戦車砲Pak43のプラットフォームには
車体が小さ過ぎたと思われます。
FCM(ファイン・キャスト・モデル)は、
ドイツのメーカーで、
1/35、1/76、1/72のレジンキットを
リリースしています。
※ひょっといたら、
他にもカテゴリーがあるかも…。
メーカーのロゴマークには、
第507重戦車大隊の部隊マークを
使っています。
キットは、
結構古いものです。
レジンの抜きや、
表面のデイテールは良好ですが、
組みにくいパーツも多いです。
特にキャタピラはシンドイかも (>_<)
30~25年ぐらい前に、
レジンキットを、
頻繁に買い込んだ時期がありました。
主に通販でしたが、
買ってみないと、
アタリハズレが解らないので、
ある意味ギャンブルでした(笑)
中には、
今でもインジェクションキットでは、
リリースされていないものもありますが、
素材的に、あまり長く置いておくと、
変形・変色などが心配です。
続く。