今回は、
水陸両用です。
ドラゴン 1/72
特二式内火艇カミ 後期型フロート付 です。
“ TYPE2 Ka-Mi
w/Floating Pontoon Late Production ”
特二式内火艇カミは、
日本海軍(海軍陸戦隊)の
水陸両用戦車です。
九五式軽戦車をベースに、
開発されました。
潜水艦による輸送を考慮したため、
全面的に溶接構造を採用し、
ハッチ部分にはゴムシールを装備するなど、
車体の水密化を図っていました。
主砲には、
九八式三十七粍戦車砲が装備されました。
本車の最大の特徴として、
水上走行を可能とするため、
車体前後に着脱式のフロートを取り付け、
上陸後に着脱し戦闘に備えました。
水上走行時は、
車体後部に付けられた、
2基のプロペラスクリューによって、
時速9.5km/hで航行できました。
海軍で本車は、
艦船名簿にも記載されており、
“隻”で数えられていました。
内火艇は「うちびてい」と
読むのが正しいようです。
キットは、
少し前のモノですが、
同社では1/35もリリースしています。
それまでにリリースされていた、
特二式内火艇に、
後期型フロートを付けたものですで、
一般的に知られる、
前期型もリリースされていました。
特二式内火艇自体は、
モールドやパーツも繊細で、
シルエットも良いキットです。
しかし、
この「後期型フロート」ですが、
フロート前部を左右分割式としたものを、
後期型としているようです。
クビンカ戦車博物館に現存するものが、
このタイプになりますが、
特二式内火艇は、
僅か184輌しか生産されておらず、
これを後期型とするのはどうか、と。
海軍も水陸両用車輌を、
色々試作していたようですし、
他にも形式があるかもしれませんね。
しかし、
日本の戦車としては、
魅力的なアイテムです。
続く。