TRUMPシリーズ はじめての繭期2023 SUMMER | 世界の隅っこで読書するパンダ

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ネタバレ時は「※注意!」を入れてます。
妄想体質ゆえ、あらぬことを口走ってます。。。

 


春にやってたTRUMPシリーズ YouTube上映会』で5作品観て、すっかりハマってしまった。
で、今夏また別の5作をYou Tube上映ということで、毎夜欠かさず視聴。

その前夜まで『刀ステ12作 DMMTV無料配信』を観てたため、17日間夜はぶっ通しで舞台三昧☆
つうか、どっちも脚本演出:末満健一氏だから、ど〜っぷり末満ワールドに居たってことですね。

なんとも耽美赤薔薇
そしてなんとも残酷で鬱屈した世界。
そんじゃ思い浮かぶままに…。
雑感&TRUMP用語を記録⇩
(※ネタバレちょっとある)








−第一夜−

Dステ12th『TRUMP』REVERSE

この世界独自の用語
ヴァンプ=吸血種
ダンピール=人間とヴァンプの混血
繭期=吸血種の思春期
クラン=繭期の者達が送られるギムナジウム
イニシアチブ=吸血種が吸血種を噛む事で生じる支配
トランプ=原初の吸血種

・春に観た『TRUTH』と今回の『REVERSE』は同じ物語。違うのは、ペア的な人物達の役柄が、もれなく反転していること。

・ティーチャークラウスって、いつも転げながら舞台に登場する。山田裕貴バージョンの、ズッサーッランニングダッシュて擬音が付きそうな飛び込みめっちゃ好き!

・陳内将さんのアレン、かっこいいが過ぎる。タラシが過ぎる。
クラウスの瞳をじ…っと見詰めリードして踊る。そりぁあ落ちるわ。もう何も見えなくなるわ。

・とはいえアレン役は、山田裕貴さんの方が思春期感あって良いのではと思います (個人の感想)
なのでアレンとクラウスに関しては『TRUTH』推し。

・やっぱし今回も、ダリ・デリコ登場のシーンが一番笑えたなぁ。
今作ダリは前山剛久さん。間合い上手い!そんで時に出る太い声もよい。
パンイチ青年達による人間椅子に座るダリ、忘れ難し!!!

・しかし笑ってられたのは途中までで、ラストは怒涛の悲劇。『REVERSE』したところでそれは変わらずでしたね…ウン。



−第二夜−

Patch stage vol.6『SPECTER』

独自用語
スペクター=クランから脱走した繭期の若者、亡霊の意

しんどい。今回の『SPECTER』もやっぱしんどかった。なんか自分的にシリーズ中『SPECTER』が1番キツイ気がする(今のところ)
全くギャグに寄ってないから?
非業の最期が余りに多過ぎるんよね……(まぁシリーズ通してそうなんだけど)

・ヴァンパイアハンター達ナイフ
クランを脱走した繭期の吸血種達
永遠に枯れない花を作ろうとする男
秘密を抱えた村人達
――彼らの接触により、運命は悲劇に向かって加速する。あれよあれよと。

・ヴァンパイアハンター《ガバンリ》が継承されたラスト。
ツボだなぁ。継承モノが好物なので。
それになんというか、ちょっとだけ救われる。



−第三夜−
ピースピット2017年本公演『グランギニョル』
独自用語
血盟議会=吸血種の最高統治機関
原初信仰=永遠の命希求とトランプ崇拝
不可侵条約=吸血種と人間間の不干渉規定

・めっちゃ好きだ!!!!!
とりあえず叫ぶ↑

・ダリ・デリコが2人目の息子を持つことになった経緯が描かれている。
今作のダリは染谷俊之さん。
笑わすのがほんと上手いのよねー。『刀ステ』でその実力は知ってたけど。

・血盟議会の若手議員であるダリと、同期のゲルハルト。
2人並び立つ姿は圧倒的キラキラ
特にゲルハルト役の三浦涼介さん。
こんなおフランスのお人形みたいな日本男児いるっ⁉ 幻覚かっ⁉ 
…そう思ったよね。まぁ『お江戸のキャンディー』観た時も思ったんだけど。

・ダリとゲルハルトの関係性は、彼らの息子達よりも健全なのよね。
ダリの人たらしっつーか人を喰った性格と、ゲルハルトの貴族のプライドが服着てる感じ。
一見相容れないのに、彼らはなぜかいいバランスの上にいる。とてもヨイ。

・繭期の少年少女3人。とてもとても愛おしかった。
中でもキキ。凶暴性や躁鬱に支配される症状が多い中、彼女の症状は「周りの者を愛さずにいられない」というもの。
なのに戦闘力クッソ高いという。
めっちゃキャラ立ってる子。
キキが子守唄を歌うシーン、とてもいいんだ……ハート

・任務補佐官マルコ
デリコ家の執事
ダリの妻フリーダ
囚われの人間スー
ヴァンパイアハンターの2人
ダリに関わる誰もがよかった。

・スーのお腹の子がダリの子かも知れないのに、フリーダはずっと気高く優しかったな。
キキも入れて3人、今作の女性の描き方が凄く好き。

・そして終盤の地獄よ。グランギニョルよ。
大事な人を次々失うダリ。
んで、実の父親から「呪い」のイニシアチブを受けてしまった赤子ウルを抱いて…ダリはウルに、その呪いを撥ね飛ばせとばかりに「願い」を込めたイニシアチブを重ねてかける。
まけるな、まけるな、まけるな。と。
泣いたわ。
染様演技すごいわ。そのシーン。も一度言っとくか。
染様すごいわ。



−第四夜−

『COCOON 月の翳り』

−第五夜−

『COCOON 星ひとつ』

独自用語
コクーン=繭期増幅の薬
ヴラド機関=トランプ監視・守護の機関

・ダリの息子ラファエロとウル
ゲルハルトの息子アンジェリコ
そしてダンピール ソフィ
物語は彼らを軸に紡がれる。

・とにかく思ったことはこれ↓
ステゴロじゃんみんな。しかも何回ボコり合ってんの?!」
………という。貴族やぼっちゃん多数のクランとは思えん程に素手の殴り合い多しグーグー
これ舞台『東リベ』か?ってくらいあった気がする。いや、好きだけど。

安西慎太郎さんのアンジェリコ、次第にキリキリと壊れていくのが悲しかった。
父に愛されたい認められたい、将来ラファエロと2人で並び立ちたい。ただ全身でそう叫んでただけなのに。どうしてこうなった…。

・繭期全開の3人、ディエゴ・ジュリオ・エミール。すごくよかったな。
繭期であってもこれだけ友達でいられたのだから、彼らは幸せだったと言えるんじゃないかな。
ディエゴもちゃんと大人になった未来が見たい。

『COCOON』、1回観ただけじゃ上手くインプット出来ない。
ただでさえ複雑怪奇な思春期の心を、繭期でさらに増幅させちゃった子達がワラワラいて、おまけに繭期をとうに抜けたはずのティーチャー達の確執も絡んでる。
もっともっと、理解したいのに。

・最後に想うのは、ダリ・デリコのこと。
『グランギニョル』のダリを知ってるから、彼が愛情深いことを私は分かってるのに。
なぜ彼の愛は息子達、ラファエロとウルに伝わらなかったのだろう。
1人残されたダリを見て、ただただ悲しい。





なんと、新作はTVアニメ!!!

『デリコズ・ナーサリー』ってことは、『グランギニョル』のあとの、ダリの子育て物語ミルクよね??

舞台じゃなくてアニメって…びっくり。

んー。こんな子どもいっぱいだからと言って、絶対ハートフルファミリー劇場にはなんない………よね??
『TRUMPシリーズ』だもんね??



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