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世界の隅っこで読書するパンダ

小説・漫画の雑食系読書感想ブログです。
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妄想体質ゆえ、あらぬことを口走ってます。。。



【2014年作品】




めちゃくちゃストレスフルな映画。
ちっとも心穏やかに見られない。
それから、人格否定で追い詰められることにトラウマがある人は、かなり苦行になるはず(ちょっとなった)

なのに。

ラストの長尺演奏も。
音楽魂を持つ者同士の共鳴も。
バッサリエンドも。
圧巻としか言いようがなくて震えたっ!
見てよかった!!

連連感想下矢印




アメリカ最高峰の音楽院に通うドラマー、アンドリュー(マイルズ・テラー)だけど、特段パッとしたところがなかった。
そんな彼が、名指導者として名高いフレッチャー(J・K・シモンズ)に引き上げられたことにより、どんどん欲が出る。

フレッチャーの容赦ない指導、正常な思考を奪う理不尽な罵倒と暴力にも負けず、食らいつく。
とにかくアンドリューは、フレッチャーのバンドの主奏ドラマーになる、その位置をキープすることに命がけ。
事故をおこしたのに、血だらけで駆け付けドラムセットに座ったとこでもう、こっちが限界。
もう見てられん!てなったし。

ほんとアンドリューにしてもフレッチャーにしても、狂気の音楽野郎を見てんのマジきつかった。
とはいえ、一瞬たりとも目が離せなかったってことは……………めちゃくちゃおもしろかったとも言える。

そんな狂気の中で彼女を捨てたアンドリューが、我に返ってから彼女が恋しくなって電話する場面が一番ムカついたなぁ。
都合よく復縁する展開にでもなってたら、電源切ってたわー。




終盤、失意で一度ステージを去ったアンドリューがその場に引き返すところ、思わず叫んでしまった。
そうだ!行け行け!やったれー!
…と。競馬場のオッサンか?自分。

そして「キャラバン」を叩くアンドリューのドラムソロ、まじでひっくり返る。
指揮からバンドを奪い、ドラムが率いてるドラム
それってなんてかっこいいんだ!
ジャズドラムって、なんてかっこいいんだろうか。
この映画、全力で全否定したかったのに………まんまと覆されてしまった。

それから何がいいって、演奏後にアンドリューとフレッチャーが抱き合って和解とか、そーゆう気持ち悪いの入れないとこよ。
そんな展開になってたら電源切って(以下同文)
もうひとつ、取ってつけたオーディエンスのワーッとかゆースタンディングオベーションも入れないとこよ。
そんな展開になって(以下同文)

とにかくっ!
バッサリエンドが最っ高ーーーに気持ちイイッ!!



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