パーマネント野ばら  西原理恵子 | 世界の隅っこで読書するパンダ

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あらすじ: 村に1つのパーマ屋さん「パーマネント野ばら」。母が営むその店を手伝う出戻りのなおこ。その村で女たちは、男に裏切られて泣いても、また恋をして笑って逞しく生きていく…。

初出: 2004年

おすすめ: ★★★★★




何年ぶりかで引っ張り出して来て読みました。
サイバラ作品一番好きなヤツ。
2010年に映画化もされたヤツ。
また読みたい波が来た~~波


この漫画の奥は深い。
サイバラ画伯のサササな絵柄の裏で、深海くらいの深さを持ってると思う。
だってお下品な言葉の山の中に金言がガッポリ埋まってるもん。
んで、バーッと言うとこの漫画はこう↓


笑える
せつない
えげつない
あったかい
淋しい
たくましい
泣きたくなる
元気でる


うーん…小学生並みの言葉の羅列。
でもこんな感じ。
矛盾した言葉がまぜこぜだけど、マジ私にはこんな感じ。


いやーしかしね「その村の女でいる事」ってクッソハード!!
だって男どもは超絶ろくでもないし。
なのに女たちは恋をしないで生きられないから。


ええやんか
あんたの好きにしたら

そばに好きがあったら
人生毎日正月やで

好きは
きれえな花みたいやし


なおこのお母さんの言葉。
これ好き過ぎる。
「好きはきれえな花」だって……ガーベラ


下ネタの雑草の中に、時々こんなに美しい言葉が咲いてるのよ。 
何度読んでもヤバいわ。
サイバラさんヤバいわ。


あと…インパクトものすっごいやつ!
「ろくでなしダンナの腹を刺身包丁でぶっ刺した後、その包丁でマグロをさばき続けるひろこちゃんの話」ね。


もー壮絶過ぎんでしょ……ゾッとするわガーン
でも、サイバラさんの絵だからむちゃくちゃ笑えるんだけどねっっっ!!!


 
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