静かな炎天  若竹七海 | 世界の隅っこで読書するパンダ

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ネタバレ時は「※注意!」を入れてます。
妄想体質ゆえ、あらぬことを口走ってます。。。

 

 

 

あらすじ: 

 

ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査や、疎遠になった従妹の消息等々、次々舞い込む依頼を順調に解決。しかし、晶はある疑問を抱く・・・(『静かな炎天』)。

クリスマスイベントの大きな目玉、初版サイン本入手のため、翻弄される晶の過酷な一日・・・(『聖夜プラス1』)。

タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載短編集。

 

おすすめ: ★★★

 

 

 

 

本・映画ブログのKさまがはまってらした「葉村晶シリーズ」、一冊手に取ってみました

率直に、ああ おもしろかった!

 

 

つーか私にはめちゃめちゃ読み易い。

どうしてなのかなー?

女性が主人公の小説なのにこの晶サン、ちーーーっとも女々しくないからかしら?

私 女女したお話はやや苦手なもんで。

 

 

共感できる箇所も多かったですね。

まあまだ晶サンみたいに四十肩ではないにしろ、私ももうとっくにお嬢さんではないので色々お疲れになるんだもの・・・最近。

だから彼女があまりに過酷な目に合ってると、「やめたげて~~~」とちょっとだけ思う (それ以上に「おもしろいからもっとやれーー」とも思う)

 

 

いやあそれにしても、ビール瓶を脳天に喰らったり、何百何千の●キに囲まれたり(想像したら『テラフォーマーズ』なんか目じゃなくおぞけたガーン)、胸ぐらつかまれて落とされたり・・・・。

ほんと ヒロインにする扱いじゃないわよー。

・・・・うん、気に入ったわよー!!(笑)

 

 

あと、所々入る彼女の愚痴モノローグが最高ですね!

笑えるわー。

大人だからね、毒吐くならとりあえず脳内ね。

うんうん。

 

 

どれもおもしろかったけど、最後の『聖夜プラス1』が一番好きかなー。

こんな受難の一日ってある!?ってくらい不運が数珠繋ぎなのに、帳尻の合うラストがすばらしいわ。

有能過ぎるでしょ~~晶サン。

 

 

そして彼女の上司(なのか?)のミステリ専門書店店長富山さんはかなり鬼よねー。

人使い荒々しいわっ!

おもしろいからいいけど( ̄m ̄〃)

 

 

この、ドライなのに親しみ易いカンジはくせになりますね。

次は長編を読んでみようと思いました

 

 

 


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