ブログ主はいまでこそ、韓国、中国、タイなどアジア圏を中心にドラマ視聴を楽しんでいますが、かつてはアメリカのドラマシリーズが大好きでした。
好きなドラマはたくさんありますが「セックス・アンド・ザ・シティ」はその一つです。
このブログはU-NEXTで視聴した「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章」のシーズン1(全10話)の感想です。
シーズン2はまだ見ておりません。
なお、ネタバレがありますので未視聴の方はご注意ください。
まず、自分のために「セックス・アンド・ザ・シティ」の基本情報を整理。
1998年〜2004年 テレビ放送(全6シーズン)
2008年 映画
2010年 続編映画
2021年 新章テレビ放送
なるほど。
このドラマは、テレビ放送がスタートしたときから23年後、シーズン6放送終了から17年後、映画版第2作から11年後ということになります。
ドラマも映画も見たのはかなり前なので、忘れてしまったこともたくさんありますが、メインの3人以外のキャストも見覚えのあるお顔ばかりで、懐かしい気持ちになりました。
キャリーの夫のジョンも、ミランダの夫スティーブも、シャーロットの夫ハリーも同じ俳優さんです。
(ですよね)
1話では、コロナ禍が終わってブランチを楽しむキャリーたちが、ソーシャルディスタンスを懐かしんでいるかのように「あの頃は良かった」と、いかにもアメリカ人が言いそうなブラックジョークを口にしていますが、撮影風景を見たら、キャストがまだしっかりフェイスガードやマスクを着けていました。
2024年のいま、セリフの通りに自由に外食を楽しめるようになりました。
感慨深いです。
キャリー・ブラッドショー
サラ・ジェシカパーカー/1965年3月25日(58歳)
ミランダ・ホッブス
シンシア・ニクソン/1966年4月9日(57歳)
シャーロット・ヨーク
クリスティン・デイヴィス/1965年2月23日(58歳)
映画版から11年経ってますが、3組とも離婚しないで結婚生活が続いていたことは嬉しい驚きでしたが、変化があるとすればこれからか、と思った矢先にビッグに不幸が
わかりますよ、キャリーが人妻だと恋愛が出来ません。
夜遊びすら憚れます。
アメリカのドラマはヒロインが55歳だろうがキラキラドッキドキの恋愛を描きたいのでしょう。
仲の良い中年夫婦のマンネリライフではドラマが盛り上がらないと考えたのかもしれません。
個人的にはそんなことないのに、と思います。
あんなにすったもんだしたキャリーとビッグの2人には、やや退屈だとしても、穏やかで幸せな結婚生活を長く続けて欲しかった。
共白髪という概念はアメリカ人にはないのでしょうか。
このシリーズでは1話でジョンが亡くなり、最終話はそれから1年後なので、キャリーが最愛の夫を喪った悲しみの物語となっています。
もちろん夫を亡くしても生活は続きます。
相変わらずミランダとシャーロットとブランチを楽しみ、新しい魅力的な友人も出来て、刺激もある。
けど、悲しみはずっと心のどこかにあり続けているんですよね。
荷物を整理していたキャリーが不意にビッグのレコードを見てしまい泣き出すシーンには貰い泣きしました。
最終話でキャリーはビッグの遺灰をパリのセーヌ川に撒きました。
法的にええんかな、とは思いましたが、キャリーの中とドラマ的に区切りをつけたような印象でした。
喪があけて、キャリーはまた新しい恋を始めるのでしょう。
早速エレベーターの中でキスしとった。
バイバイ、ビッグ
ミランダとスティーブも出会いからそれはそれはいろんなことがあったのを見て来たので、夫婦関係が続いていたことは嬉しかったのですが、新章ではミランダは新しい恋に出会います。
お相手のチェを演じているのは「グレイズアナトミー」で整形外科医カリーを演じていたサラ・ラミレスですね。
「グレイズアナトミー」はシーズン12を最後に降板したので「久しぶり〜」という気がしました。
ミランダは弁護士でしたが、会社を辞めて大学で講義を受けています。
55歳でも勉強しようという姿勢は感心しますが、好きになったチェについて行く形でロス行きを決めて、勉強の方は途中放棄です。
ちょっと冷静になれと言いたい。
長年連れ添ったパートナーと、アイスクリームのトッピングを相談して映画を見る生活は、悪くないというか、上等だと思いますが。
シャーロットがミランダに言った「変わらないとダメなの?」と言うセリフが印象的でした。
ブログ主は保守的な現状維持派なので、極力変わりたくありませんが、55歳で人生を考え直す気持ちは少しはわかる気がします。
でもそれが性別のない相手との恋愛っていうのは、まったくわからない。
ミランダを演じているシンシア・ニクソンは女性と結婚したことを公表していて、どうやらシンシアの個性に合わせたようですが、それはそれ、ドラマはドラマでよくないですか。
ミランダの決断がどうなるかは、シーズン2のお楽しみです。
シャーロットは思春期の2人の娘に振り回されていますが、彼女は結婚願望が強かったので、現在の生活に満足しているように見えました。
悠々自適の専業主婦で、張り切ってPTA活動をしているようです。
次女のローズが「女の子という気がしない」と言い出しますが、へえそうなんですね、という感じ。
言い方悪いですが、今どき珍しくもなんともありません。
ただ、周りの受け止め方も軽い感じで深刻にならず、そこはアメリカっぽくて良いなあと思いました。
韓国や中国や日本のドラマで子供がそんなことを言い出したらてんやわんや大騒動になるでしょう。
サマンサとは喧嘩して疎遠になったという設定のようですが、現実を設定にしてしまうってすごいですね。
一番、びっくりしました。
サマンサは死んだ、と言われたほうがもっとびっくりしたと思いますが。
キャリーがサマンサとチャットでやり取りするシーンに、現実でもこんなふうなら良いのにね、と思いました。
仲が良かった友達と疎遠になることは、現実でもあります。
仲が良い時には想像も出来ないものです。
残念ながら年をとればとるほど友達は減っていきます。
シーズン2にはサマンサがカメオ出演すると聞いています。
シーズン3の制作が決まったとニュースを見ましたが、サマンサが本格復帰するか楽しみです。
現実でもわだかまりを解いて和解出来たら素晴らしいことだと思います。
このドラマはとにかく華やかです。
キャリーもミランダもシャーロットも上流階級の人間で、住んでる家も着ているものも、庶民とは桁違い。
まさかニューヨークではあれが普通、じゃないですよね
ブログ主はファッションやブランドに疎いので、価値はよくわかりませんが、3人とも素敵な洋服を着ているなあとは思います。
スタイルを維持しているのはさすが、プロですね
ただ、着ている洋服はなんか窮屈そうだし肌触りも悪そうだし、キャリーが履いてる高価な靴ではわたしは100メートルも歩けそうにないです。
登場人物がみんなセレブで自分と同じ生活レベルの人間がいないため、価値観の共感は難しいドラマです。
アジアのドラマを中心に見るようになって改めて気づいたのですが、アメリカのドラマは性的な描写も共感しずらいものです。
ご存知の通りアメリカのドラマでは性的描写がとにかく軽い。
バーで目が合っただけで「ハーイ」と出会い、数分後には情熱的なキスをしているのは当たり前、ちょっといいなと思えば、セックスすることに躊躇はほとんどありません。
中国の時代ドラマなんて、婚姻してもなんだかんだと理由をつけてなかなか共寝してくれません。
キスシーンで小鳥のチュッチュッを見せられたこともあります。
韓流ドラマも両思いになってから一緒に寝るまでにはたくさんの試練、邪魔、葛藤、ためらいがあります。
それを描くのが恋愛ドラマってもんです。
アジア圏と欧米で、性的モラルにこれほど差があるのはなぜなのか不思議。
感想文は書いていませんが、ブログ主はU-NEXTでアメリカの人気ドラマ「ヤング・シェルダン」を視聴しました。
とても面白いドラマでした。
このドラマは「ビッグバン・セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフ作品だそうで、そちらも見たんですけど、早々に挫折しました
ブログ主はエロいドラマが嫌いではありませんが、「ビッグバン・セオリー」のエロさは下品に思えて、コメディドラマなのにちっとも笑えませんでした。
「セックス・アンド・ザ・シティ」の性的な発言や描写は下品とまでは思いません。
笑える範囲内です。
キャリーたちがあまりにセレブ過ぎて共感できないところもありますが、ブログ主はキャリーたちと同年代なので、人種や住んでいる国、環境を超えて、理解出来る部分もたくさんありますし、なにより女友達っていいよね、という部分は強く共感出来ます。
実は、このドラマを見るのはあまり気が進みませんでした。
「セックス・アンド・ザ・シティ」はわたしにはもう過去に好きだったドラマだったからです。
でもいざ見始めたら止まらなくて、一日で全10話を見てしまいました。
あの頃、キャリーは35歳でわたしも三十代でした。
キャリーはこのドラマで55歳、わたしも五十代です。
自分の人生が続いていたように、キャリーたちの人生もニューヨークで続いていたような気持ちになりました。
シーズン2ももちろん見ます。
時間があれは、1998年のテレビシリーズ1作目から見返したい。
当時は夢中で見ていました。
キャリーがランウェイで転んだ話が一番好きです。
自分で立ち上がって歩かなければならない。
人生はそういうもの、というような話だったと記憶してますが、違うかも。
放送は全話録画して編集し、DVDに焼いています。
でも今はU-NEXT見放題で視聴出来るんですよね。
そんな時代が来るとは思っていませんでした。
あの苦労はなんだったんだ
キャリーの親友スタンフォード役を演じていたウィリー・ガーソン氏が2021年9月に亡くなりました。
「AND JUST LIKE THAT…」は最初の方には出ていますが、途中でキャリーに日本に行くと置き手紙を残していなくなりました。
長い間、キャリーの相方だったので寂しいです。
まだ57歳だったのですね。
ご冥福をお祈りします。
■予告■
*本文中、敬称略させていただいています。
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