自宅から車で2分程にあったホテル、廃業して、
随分経ちます。
最初、このホテルが倒産したと知った時は驚き
ました。まあまあ繁盛しているように見えていたの
ですが・・・。
その後、ロープが張られ、柵が建てられ、在りし
日の姿そのままの日が、何年も続きました。
やがて、解体工事が進みます。壁を壊し、窓枠、
鉄骨など、内部構造が露わになってきます。時節
柄、不謹慎になるかもしれませんが、まるで、爆
撃を受けたように見えていました。そして、また、
その姿のまま、年月が経ちます。
それが、昨年後半から急展開、一気に工事が進
捗、あれよあれよという間に、あの3~4階建てだ
った姿が、消えてしまいました。
それからです。坂道のカーブ沿いにある、その
場所。下り坂を進んで行くと、その一直線先に、海
が見えるではありませんか!
今まで、何十年と、その場所を数えきれない程
通ってきましたが、ホテルがあったため、全く見る
ことが無かった景色です。新鮮で、どこか、他の
観光地へ来たみたいな感じがしました。
でも、その景色を初めて見た日が、強風で、波
が立っていたので、海のすぐ傍でもあり、
「怖いなあ」
とも感じました。
民家は、少子高齢化で、空き家が増え、窓や戸
に、板を打ち付けられた家を、よく見かけます。そ
して、取り壊され、更地にされた所もあります。
ホテル・旅館も、今回のホテルの様に、廃業し、
そのまま、ひっそりとしている所もあります。
「昔の光、今、何処(いずこ)」
といった感じです。