オロナイン軟膏 | 瞳 まもるのブログ

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 子どもの頃、外傷に使う薬と言えば、オロナイン

 

軟膏と赤チンでした。オロナイン軟膏は、擦り傷・

 

切り傷に、指で直接塗ったり、脱脂綿に塗り、テー

 

プで留めたりしました。

 

 あれは、小5の時だったか?理科の実験中、

 

割れた試験管から水酸化ナトリウムがこぼれ、

 

手・足に付着。直後は異常を感じませんでした

 

が、その後の運動で汗をかいてからヒリヒリと

 

してきました。

 

 休憩時間に、教室前の水道でハンカチを濡ら

 

し、右足を拭いているところを、一つ上の女子が

 

見て、

 

 「何をしているの?」

 

と訊かれ、説明したところ、担任を呼んでくれ、そ

 

の担任が、家が近所の同級生女子に、

 

 「薬を持って来て」

 

と仰り、その子が急いで持って来てくれたのが、

 

オロナイン軟膏でした。

 

 赤チンは、その色と共に、容器の先の部分を

 

当該箇所に当てて塗る行為自体も好きでした。小

 

学校の保健室には、白く平たい容器に赤チンを

 

入れ、そこに、小さくカットした脱脂綿が浸された

 

状態で用意されていました。

 

 この度、何十年ぶりかで、オロナイン軟膏を買い

 

ました。

 

 「オロナイン軟膏」時代の浪花千栄子さんの  

 

CM、ホーロー看板、懐かしいです。その後、名称

 

が「オロナインH軟膏」に変わりますが、ずっと、

 

我が家の常備薬でした。いろいろ気疲れする日々

 

の中、その頃の懐かしさ、安らぎに、少々、心を

 

動かされた部分も、正直、ありました。

 

 時代の移ろいの中、多種多様な外傷薬が販売

 

され、効能・効果も、それなりに優れた物もあるで

 

しょう。

 

 でも、知名度、親しみ、ある程度の信頼性、容量

 

と価格、それらを吟味した結果、先程の心情もあ

 

り、先祖返りの様に、オロナインH軟膏に帰って

 

きたのです。

 

 早速、転んで擦りむいた膝上に塗りました。懐

 

かしい感触、匂いです。100グラムという大容量

 

の物を買いましたので、暫くは、戸棚にある紙箱

 

入りの同品を眺められます。

 

 一方、赤チンは、水銀問題のため、製造、販売

 

が禁止され、もう、見ることは、できません。「赤チ

 

ン軟膏」も、小さいチューブ入りの物を、母が買っ

 

てきたことがあります。珍しさで、ワクワクした記憶

 

があります。こちらは、余り知られないまま、姿を

 

消したのですね。                      

 

 体温計も、電池の消耗による正確度、電池切れ

 

の問題で、水銀体温計が欲しかったのですが、仕

 

方がありません。