毎日通る国道沿いの写真館。月替わりで
1枚、大きな写真を飾っています。さすが、
プロだけに、感心する物が多いです。
先月から飾られている写真は、生まれてすぐ
と思われる、うつぶせ寝の赤ちゃん、その向こう
側に、お姉さんらしき女の子が、横になった体勢
で、赤ちゃんを見ています。
その赤ちゃん、背中に2枚の羽根、頭に冠状
の物(車で通り過ぎるため、また、すぐ傍の信号
待ちでも、見易い場所で止まれたことが無いた
め、確認できず)を着けています。
「天使のように可愛い」
ということなのでしょう。
でも、僕はこれを見て、別のことを考えてしま
いました。
「赤ちゃんを天使にしてしまっては、いけない」
と。
生まれたばかり。まだまだ、か弱い存在。羽根
が生えた天使ということは・・・。
私事になりますが、以前、書いたことですが、
男3人兄弟の僕にも、本当は、長男の前に、
女の子が、第一子として生まれたのです。
でも、すぐに、亡くなってしまったそうです。
「天使のような可愛さ」
これを表現するなら、他に方法が無かったの
か?しかも、この羽根と頭の飾り?実際に赤ち
ゃんに着けています。生まれてすぐと言っても
良いくらいの時期に、こんなことをするべきで
しょうか?
僕は、毎日、この写真の前を通るたび、
「ちょっと、違うのではないか?」
と、違和感、怖さを抱いているのです。