我が家の雛人形
▼本日限定!ブログスタンプ
経緯は忘れましたが、ある日、納戸に仕舞われ
たままになっている長持のような物を開け、母が
雛人形を見せてくれたことがありました。
その時点で、相当年月が経っていると感じまし
た。当時、僕は、20~30代。それまで一度も
見たことが無かった、ということは、この、何体も
の人形は、真っ暗な中、何十年も眠ったままだっ
たのです。
僕は、男3人兄弟の真ん中として育ちました。端
午の節句の時は、毎年、五月人形、掛け軸、張り
子の虎や、その他、関連の物を飾ってもらいまし
た。
でも、女の子がいなかったので、この雛人形は、
一度も飾られませんでした。(本当は、一番上に
女の子がいたのですが、生まれてすぐに亡くなっ
たそうで、母も、この人形を出して祝いたかった
と思います。)
小学校高学年の頃、住む者の無い母の実家
には、片面に、押絵の施された羽子板が何本か
あり、我が家に持ち帰りました。そして、校内の
羽根突き大会に、弟がそれを持って出たら、先生
が
「良い物だ」
と、褒めて下さったそうです。その絵と雛人形、同
時代のように感じていました。
その雛人形、母に見せてもらったのは短い時
間。また、暗い中に仕舞われ、年月は過ぎます。
そして、そして、何回も出てきて申し訳ありませ
んが、兄に、何もかも捨てられた中に、その雛人
形もありました。僕たち兄弟の成長を祝ってくれた
五月人形、関連の物。こちらは、綺麗な状態、ガ
ラスケースに入れられた物も、あります。それさえ
も、一顧だにされることなく。