まるで、小学校の時のオイルショックを再び
見ているようです。街中の商店の棚から、マスク
に続き、トイレットペーパーまで、軒並み姿を消し
てしまいました。
トイレットペーパーは、「誤報」だったようです。
しかし、真偽を確かめず、噂に過ぎない段階で、
日本中の人々が、全く同じ態度を取る。これは、
実に恐ろしいことです。
かつて、我々の先輩達は、関東大震災時に、
とんでもないことを引き起こしてしまいました。
そして、「進め、1億火の玉だ!」と猪突猛進、
破滅へと突き進んで行ったのでした。
その頃と、全く変わっていません。全く進歩して
いないのです。
時あたかも、「戦後レジームからの脱却」を掲げ
「いじましい憲法」と言う、妖怪の孫が、「この機」
とばかり、憲法を変えずとも、社会を自分の意の
ままにできる、「緊急事態法」導入を企てていま
す。
また、与党政治家ばかりか、有名人の中にも、
それに賛成の声を上げる者も現れてきていま
す。
日本人は、何かと言うと、すぐに、ただ、一色に
染まりがちです。それが、良い面に現れれば
構いませんが、誤った方向に進んで行く危険性
が、実に高いです。
1945(昭和20)年8月15日の青い空を見上
げた人々には、今日のようなことは、想像もでき
なかったでしょう。
2011年3月11日の悲劇、核の恐怖、それ
は、もう、忘れられたのでしょうか?
やるべきこと、やってはいけないこと、決して
忘れてはならぬこと。肝に銘じて生きていきま
しょう。