昔、学園ドラマの主人公を演じ、まるで、役が
本人その物のように思え、「青春」と言えば、
すぐ、この人の名が出るようになった。
明るく、正義感に燃えるその人柄を好きに
なり、ラジオ放送で、彼の著わした書籍
「正義が勝つには時間がかかる」
のプレゼントに応募、見事当選、サイン入りの
本が送られてきた。
読んでみて、ほぼ、僕の考えとピッタリだった。
2~3、違う部分があった。そして、その違いは、
随分大きな物であった。
やがて、「青春の巨匠」と呼ばれた彼、国会議
員へ。ここから、少しずつ、彼の本質が見えて
くることになる。
県知事選挙に出馬、
「『無所属』と言いながら、政党に属している人
がいるが、自分は、完全無所属」
と発言。
しかし、実際は、本人が政党支部長という、
「完全政党所属」
であった。これがばれると、慌てて離党の動きを
とる。
そして、彼の売りの一つでもあった、剣道二段
も、実際は持っておらず、
「『お前は、二段の実力がある』と言われたから
そう言っていた」と弁明。
(しかし、この話自体、疑わしい)
実際は二段を持っていなかったことがばれて、
先の弁明の後、レポーターに、
「初段はお持ちですか?」
と訊かれ、
「ん~・・・二段だ」
と答えた。
持っていないと明らかになったにも拘らず、
むきになってこう答えた時、僕は、こう思った。
「初段さえ持っていないのではないか?」
そして、先月。台風の大災害の最中、公用車で
自分の別荘疑惑。
「落ちた偶像」とは、彼のためにある言葉だと思
う。
誰のことか、もちろん、アノ人のことである。