安倍晋三首相が、吉本新喜劇に出演した。
自分に不利な質問から逃げるため、野党から
再三に渡って要求されている、首相出席の
予算委員会を拒否し続ける一方、自分の
言いたいことを一方的に言える関西の番組
には、何度も出演。今回の新喜劇も、G20
開催の一環との報道もあるが、結局、官邸の
イメージアップ作戦の一環の印象が、より
強い。
喜劇=笑いとは、権力側に対し、弱い存在の
庶民側に立ったもの、また、そこから生まれる
ものであって、決して、両者が同じ位置に立つ
ものではないし、立ってはいけないと思う。
然るに、今回、喜劇側は、官邸の「お願い」
に賛成、呼応、しっぽを振って歓迎した。
本来なら、この話を聞いたと同時に、強く
拒むべきである。若しくは、承諾したと思わせ
ておいて、本番の、大勢の観客の目の前で、
ぐうの音も出ないほど、やり込めるということも
できたのである。
然るに、みんな笑顔の大団円・・・
僕は、この日、
「喜劇は死んだ」
と思った。