給食の完食指導で不登校になった児童が
出たそうです。
給食には、僕も、苦い思い出があります。
僕は、当時、食べるのが遅く、よく、1人だけ、
掃除の時も、教室の後ろの方で食べたり、
先生方が大勢いらっしゃる職員室で、少し高い
机に置かれた状態で食べたり、給食室で食べ
さされたりました。他の子が帰った後、保護者
懇談会があり、その皆さんがいらっしゃった中、
1人で食べているのを見られた経験もあります。
好き嫌いも多く、その指導も強く、泣きそうな
気持ちで食べたこと、数知れず。
修学旅行で訪れた、京都・清水寺。その、
「竜の口から流れ落ちる水を飲むと、願いが
叶う」
と言われた水を飲む時お願いしたことの一つは、
「給食が、早く食べられるようになりますように」
でした。
給食は、栄養のことがよく考えられていて、
それは、大切なのですが、それを意識するばか
り、悩み、苦しみという、精神面の栄養欠乏が
置き去りにされてしまっています。そんなにまで
して完食することは無いと考えます。