心配していたネコちゃんでした・・・ | 瞳 まもるのブログ

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  赤ちゃんの頃、足下でひっくり返ってくれた。

 

 その後、ず~っと逃げ続けていた。ある時、呼び

 

 続けていると、ちょっと止まって、こっちを見る。

 

  「これは期待できる」

 

 と、さらにやる気を出して、来る日も来る日も

 

 呼び続けてみた。

 

  ある日、体に触ることができた。逃げようと

 

 するところを、何度か撫でることができた。

 

  そこから、逃げる度合いが減っていき、やがて

 

 ずっと撫でることができるようになった。何年も

 

 かかって、やっと懐いてくれた。

 

  それからは、僕の足音がしたり、僕の顔が

 

 見えると、駆け寄って迎えてくれた。

 

 じゃれるのがあまりに強く、思いっきり噛まれた

 

 手から出血することもあったが、

 

  「おい、それは、やり過ぎだぞ」

 

 と思うだけで、全然怒る気にはならなかった。

 

  一度、通院していたのだが、回復、元気だっ

 

 た。

 

  それが、この数か月会えない。

 

  「寒いから、部屋の中にいるのかな?」

 

  温かい春がきた。でも、やはり会えない。

 

 会えなくなるしばらく前から、痩せてきていたので

 

 不安な気もしていたが、

 

  「いや、そんなことはない。あってほしくない」

 

 と思い続けてきた。家の人と話をすることは

 

 度々あったが、こちらから、そのことは訊き難い。

 

  この頃、そのネコちゃんがいつもいた場所に、

 

 見かけないネコがいる。野良っぽく、近づくと

 

 逃げるが、何度も呼ぶと、離れた所から、

 

  「ヒャン、ヒャン」

 

 と返事をする。

 

  「これは、また、期待できる」

 

  今朝も、そうやって、何度も呼び続けていた

 

 ところ、背後から、家の人に声をかけられた。

 

  「あちゃー(#^^#)」

 

  「新しく飼い始めたのかも?」

 

 とも思っていたそのネコちゃん、よそのネコで、

 

 この頃よくやって来るそうで、息子さんが、餌を

 

 やることもあるそう。

 

  「どこかの飼い猫じゃないか」

 

 とも。

 

  そして、その会話の中で聞かされたのだった。

 

  「黒いネコは亡くなった」

 

  ああ・・・聞きたくなかった言葉。心配していたの

 

 だが、ああ、そうだったのか・・・。

 

  この言葉を聞いて、冒頭のように、あの黒ネコ

 

 ちゃんとの出会いから、懐いてくれ、楽しく遊んだ

 

 日々を思い出している。

 

  「ネコちゃん、楽しい日々をありがとう。辛い

 

   こともあった僕に、心の安らぎを与えてくれた

 

   ネコちゃん、ありがとう。」

 

  ネコちゃん。ネコちゃん・・・ ・・・。