「黒ネコのタンゴ」皆川おさむが流行っていた
頃、我が家にも、そのレコードがありました。
当時、僕は幼稚園年長組。ブログ開始当初に
書きましたように、幼稚園でのお誕生会で、この
曲を歌った子がいたのを憶えています。
このレコードは、45回転の17センチシングル
です。通常、この種類のレコードは、「ドーナツ
盤」と呼ばれるように、中央部は、円形の穴が
開いています。これは、ジュークボックス用に
そうなったと聞いたことがあります。
でも、この曲の場合、そうなっておらず、そこ
は、車のハンドルの3本スポークのようになって
います。
僕は、それが好きでした。
大人になり、G・Sのレコードを集めていく中で、
フィリップスレコードに、ザ・スパイダース、
ザ・テンプターズを始め、たくさんの人気グルー
プがいることを知ります。
解散後に発売された物でなく、活動当時の
レコードを買うと、それがみんな、黒ネコの
タンゴと同じく、中央部が3本スポークになって
いて、当時のフィリップスレコードが、みんな
こうなっていたことを知りました。ただ、なぜ、
この会社だけがそうなっていたのかは、解りま
せん。
そのフィリップスレコード、当時のジャケットには
「日本ビクターのフィリップスレコード」と表記され
ています。フィリップスレコードの日本での提携
先?が日本ビクターだったのですね。(後の
CBSソニーも、当時は、CBSコロムビアでした。
ヴィレッジ・シンガーズが所属していました。)
人気グループがたくさんいたこのレーベル。
しかし、あの失神G・Sオックスは、なぜか、こちら
ではなく、ビクターレコード所属でした。
ここで、逸話を一つ。
ザ・タイガース脱退後の加橋かつみさんが所属
したのも、このレーベル。2枚目シングル「愛は
突然に・・・」は、荒井由実さん作曲の、初レコー
ド化作品(作詞は、加橋かつみさん)。
荒井由実さんが、こののレコーディングに際し、
ピアノ演奏をするため、スタジオに行ったのです
が、フィリップスではなく、間違えて、ビクターの
方に行ったという話を、ラジオ放送で聴いたこと
があります。これは、「日本ビクターのフィリップ
スレコード」という表記のせいですね。