5日、いつものように深夜勤務のため、車を
走らせ、小豆島中央高校の前まで来ますと、
いつもは真っ暗なのに、生徒寮に、何部屋も
灯りがついています。
「明日からの新学期に備え、もう入居している
のか」
でも、もう日付が変わろうかという時刻です。
「ちょっと夜更かしし過ぎなのでは?それとも、
もう、猛勉強?」
翌朝。勤務を終え、またこの場所の前に来まし
た。自転車置き場は、生徒たちの、それは多い
自転車で、真っ黒に見えました。正面の、道路を
挟んだ歩道では、三脚を付けた、テレビ局か、
学校関係者かが、2人、ビデオ撮影中でした。
「ああ、いよいよ、新しい高校が正式に始まる
んだな。明日は入学式だな」
・・・ということは、母校が、その使命を終えた
という紛れもない事実でもあります。閉校式も
あった筈です。テレビのニュースで放送された
かもしれません。でも、深夜勤務に備え、睡眠
中の時間です。例え、放送されていたとしても、
見られません。新聞の地域面にも、一切掲載
されていません。何とも、すっきりしないお別れに
なってしまいました。
(母校の小学校の閉校式の日。地元の卒業
生らが大勢で歓談、食事をしていた中、その時
の、最後の校長先生が、号泣してマスコミの
質問にお答えになっていたのを、今でもはっきり
憶えています。)