NHKBSプレミアムで今月14日、午後1時から
木下恵介監督「二十四の瞳」が放送されます。
1954(昭和29)年のこの作品。皆さんご存知の
壺井栄原作、主演は高峰秀子。小豆島の
分教場と子どもたちを通して、戦争、平和、
貧困を訴えかけてきます。
後に、田中裕子さんで再映画化、また、何度か
テレビドラマ化されましたが、本作は、まだ、
戦争の傷が生々しく残る時代。当然、関係者の
心の中も、数十年後の作品とは、違っていたで
しょう。
僕が子どもの頃は、まだ、傷痍軍人の姿を見る
事がありました。
今では、あの戦争からずっと、時間が流れて
いるのではなく、あの時代だけ「ポンッ」と、別の
世界にあり、現代は、それとは異なる世界である
ようにさえ思えてしまいます。
現政権により、時代は再び、あの頃へ巻き戻され
ようとしています。危機感を持ち、再び本作品を
見て、誓いを新たにしたいものです。