想い出は心の友、出発のほかに何がある | 瞳 まもるのブログ

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  3月に入りました。野山は眠りから覚め、すべての


 生きものたちが少しずつ歩み始める頃、学校の


 最上級生たちにとっては、晴れがましくも寂しい、


 卒業の日を迎えます。


  僕の学校生活を振り返ってみます。

  

 最初の卒業は、幼稚園の卒園式。そこには、寂しさ


 は一つもありませんでした。待ちに待った小学校


 入学がすぐそこにあるのですし、友だちみんなと同じ


 敷地内にある小学校に入るのですから。


  そして、初めての小学校の卒業式、その予行演習。


 泣いているお姉さんを見て、初めての感情が湧いて


 きました。


  時は過ぎ、今度は僕たちの番です。みんな同じ


 町内の中学校へ行くのですが、やはり、6年間通った


 母校を離れるのは寂しいです。式の在校生、卒業生


 の呼びかけは、今でも覚えている部分が多いです。


  また、卒業生入場の際に流れる音楽は完璧に憶え


 ています。曲名がわからないのは残念ですが。


  次に、中学校の卒業式。これは小学校と違い、進学、


 就職と道が分かれますし、同じ進学でも、島内の2校


 に分かれてしまいます。島外の子もいます。一段と


 別れを意識します。


  そして、高校の卒業式。思春期。ここで、本当に


 みんなバラバラになってしまうのです。交際している


 子と離れてしまう、言い出せないままのお別れ、それ


 までの学校生活で、一番の寂しさです。女生徒が


 白いハンカチで涙を拭っていたのが、今でも鮮やかに


 浮かびます。


  いざ、自分たちの番になると、それまで「長いなあ」


 と感じていた来賓の挨拶も、ひしひしと身に沁みます。


  この、高校の卒業式、僕たちが入学した年に赴任


 なさった音楽の先生の意向で、卒業生退場の際、


 歌を歌って見送る事になりました。


  僕が1年生の時は「シャンテ」。2年生の時は、


 前年に大ヒットした海援隊の「贈る言葉」。


  そして、僕たちが卒業する時は、「マイウェイ」でし


 た。その、「マイウェイ」の歌、演奏の中、先生方と


 握手しながら退場する時は感激しました。


  式後教室での時間。本当に、もうあと少しで、この


 クラスメイトたちとお別れです。男性担任のはなむけ


 の歌、女性副担任は、泣きながらの挨拶でした。


 やっぱり、青春の真っ只中にいた、高校の卒業式が、


 一番愛しいです。