大相撲初場所は、白鵬が大鵬の32回を超える33
回目の優勝を飾りました。その彼の発言が波紋を拡げ
ているようですね。
僕と大相撲の関わりは、また別の機会に書くとして、
今回、相撲で前々から気になっていた事を書きます。
「頭で当たれ!」師匠が弟子によく言います。稽古
場面を紹介するテレビ番組での事。
「カツ-ン!」鋭く、硬い音。よほどの衝撃が両者を
襲っている事が容易に想像できます。これを毎日、
毎日、何十回と繰り返しているのです。脳に悪影響が
無いとはとても思えません。サッカーのヘディングも
問題になっています。それよりも生身の人間同士の
ぶつかり合いです。
「昔からそうやっているから」、「自分たちもそうやって
きた」、だから今も続けている、これで良いとは思い
ません。さらに恐ろしいのは、これをプロの力士だけ
でなく、小中学生、高校生などもやっているのです。
指導者は何の心配も感じないのでしょうか。
昔、野球のリトルリーグ世界大会で優勝した、当時
の強豪チームの監督が、
「どれだけ投げても、正しい投げ方なら故障しない」
と発言した事をはっきり憶えています。
運動部は兎角、根性主義に陥りがちです。指導者の
思い込みによる悲劇は度々おきています。特に柔道
は大変な事態を引き起こしています。かつての練習の
定番だったうさぎ跳びの衰退、水を飲まない、肩を冷や
さない、は今では逆の方向になったように、改善された
ものもあります。どうか、相撲の「頭で当たる」もやめて
ほしいのです。事故がおきてからでは遅いのです。