今日、いつも通る道沿いの家の壁に、ふと目をやる
と、色褪せ、どうにか読み取れる文字、見える絵。そ
こには、水中翼船のコース、時刻表がありました。
水中翼船。懐かしいです。今の若い人(僕も、こん
な言葉を使うようになってしまいました。)は、何の
事かわからないのではないでしょうか。船体下部
から出た、足のような物、これが、その呼び名の
由来です。これで、船体を海面上に押し上げ、早く
走ろうというものです。
小1の時。図書室の本を借りる際用いる、替本板
(かえほんばん)と呼んでいた板をそれぞれが作る
時、その表面に、思い思いに絵を描くのですが、僕
は、「すいちゅうよくせんが、えんばんを見つけまし
た」という文とともに、赤い船体下部の水中翼船と
円盤(当時から、その存在を知っていたんですね。
ウルトラマン、セブンなどを見ていたので、当然の
事なのでしょう。*当時は、UFOという表現は知り
ませんでした。)の絵を描きました。
今日見つけたポスターには、「土庄(とのしょう)-
高松、25分」とあり、現在の高速艇より、5分ほど
早かったようです。
昔は、他にホバークラフトもあり、あの、黒い部分
が膨らむところ、後部のプロペラを回し、走っている
ところがかっこよかったです。水中翼船と共に、高松
に出かけた時、高松港で、よく見ました。
でも、時代の趨勢か、乗客数が伸び悩んだのでしょ
う。どちらも姿を消してしまいました。
今は、普通のフェリー、高速艇の2種類になってしま
いました。僕があの頃、「かっこいい!」と思ったよう
に、今の子どもたちも、今のフェリー、高速艇を見て、
「かっこいい!」と思っているのでしょうか。