昨日、今日と爽やかな青空が今までより広く、高く
感じます。日差しはまだ、夏の名残を感じさせるもの
の、空気、風は、明らかに夏とは違っています。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ
驚かれぬる」・・・ここまでは至っていませんが、それ
も、もうじきでしょう。
この二日間、セミの鳴き声を全く聴いていません。
「あれが今年の聴き納めだったのか」と思っていると、
ある日、一匹だけが鳴いている・・・こんな事がよくあ
ります。
「おまえの願いは叶うのか。」と心配になります。
俳句「秋風に一匹のみの蝉の声」(自作、季重なり)
こんなものを作ったこともあります。さて、今年はどう
でしょうか。
「久しく見ていなかったヤモリを見かけた」、先日そ
う書きましたが、その後、夜、和室の戸締まりをしよう
とした時、ガラス戸と網戸の間に発見、そして、見えな
くなってしまいました。部屋の中にいたままだと死んで
しまいます。「どうか、外へ出ていてほしい」と願いまし
た。次は、トイレの窓に可愛い体が映っていました。
今年は」、すでに三回。もっと見たいです。
庭のコムラサキシキブの実は、ますます色濃くなっ
ています。品種不明の実生の柑橘類の実も段々大き
くなっています。ブッドレアは、何回目かの開花。へク
ソカズラの、小さく、きれいな花。その繁茂する中、メジ
ロが一羽、東から西へチョンチョン移動、その上では、
ナミアゲハが一匹、柑橘類の葉に産卵中。
小豆島町中山地区。先日書きましたヒガンバナ。
今日、何本も咲いていました。黄金色の稲穂、周りの
緑と、実に美しいです。この連休中、観光客の皆さん
に、良い光景がお届けできて嬉しいです。
そして、何週間ぶりでしょうか、ツバメを見ました。
電線に家族でしょうか、5~6羽が並んでいます。
「ツバメは(春の)彼岸に来て、(秋の)彼岸に帰る。」
以前書きました、母の言葉を、また実感しました。
秋は、目に美しさを与えてくれますが、心に寂しさを
抱かせてしまいます。でも、それ故に、詩人のような
心境になることも。やがて、素晴らしい紅葉、黄葉を
僕たちにプレゼントしてくれて、冬にバトンタッチする
のですね。(おっと、気が早すぎました。)