米倉斉加年さんがお亡くなりになりました。
僕が米倉さんを知ったのは小学生だったか、中学生
だったか、あのお名前の読み方がわからず、勝手に
「さいかねんさん」と仮の呼び方をしていました。
そして、中学生時代、NHK銀河テレビ小説「ぼくの姉
さん」で、倍賞千恵子さんと結婚する男性役でご出演。
その、朴訥とした、純情な役に、ドラマ自体もそうです
が、米倉さん自身のファンになりました。この作品を含
め、三部作、すべて拝見しました。この頃には、お名前
の読み方はわかっていました。
また、同じ頃、中学の図書閲覧室に、宮沢賢治作の
童話を、俳優が朗読するレコードが付いた本がありまし
た。その中に、米倉さんの担当作品もありました。残念
ながら、何の作品かは忘れてしまいました。
その後も、いろんなドラマ、映画を拝見してきましたが、
弟さんを戦争による栄養失調で亡くされた事を知りまし
た。彼に、こんな悲しい事があったとは知りませんでした。
九条の会等、平和関連の集会でのご発言も、よく目に
するようになりました。
その彼の、突然の死。九条の会発足後、何人もの著名
人がお亡くなりになってしまいました。安倍首相にとって
は、「しめしめ」と言うことでしょうか。戦争体験者の生の
声の説得力は、やっぱり、一段違います。でも、それを
受け継ぎ、絶対に戦争を起こさぬよう、みんなで、それ
ぞれできる事をやって行かないと、将来を案じてお亡くな
りになった皆さんに申し訳がありません。
米倉斉加年さん、どうぞ、安らかにお眠りください。
過ちは繰り返しませんから。