隣町の、毎日前を通るお寺の前の池。日を追う毎に
ハスの葉が大きく、また、広がって行き、やがて広い
池一面を覆うまでになりました。大きな花も咲き、ある
種、妖しささえ感じられるほどでした。それは、芥川龍之
介「蜘蛛の糸」を思い起こさせました。
「お釈迦様はこんな感じでご覧になっておいでだった
のかな。」
お盆前には、先祖を迎える「精霊棚」にお供えする物
を敷くために、その大きな葉を取っている人も何人か
いました。
お盆が過ぎ、花も終わり、今、また池は一面葉で覆わ
れています。
繋がって飛ぶシオカラトンボ、その傍を石垣の隙間に
逃げ込むニホントカゲ。
一昨日の夜から、秋の虫の音が少し大きくなったと思
ったら、昨夜からは、もう、虫たちの合唱状態です。
「きれいだなあ。」
こう感じられる日本に生まれて幸せです。
昼間は猛暑。でも、お盆を過ぎ、海水浴客の姿も見え
なくなり寂しいですし、夕方から聴こえだす秋の虫たち
の声。
「夏は夕暮れ」・・・「秋は日暮らし」。自然は少しずつ
歩を進めています。
どうか、今後、大雨、台風の被害が出ませんように!