被爆地を訪ねる1 ヒロシマその② | 瞳 まもるのブログ

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  前回の手帳の文面に続き、今回は大会後の感想文から


 一部転載します。重複する部分もあります。


  初日、会場前に全国から続々と、非核・平和を求める人            


 々が集まる。開会式。「7000人参加です。」との発表に、


 「おー!」の声が上がる。次々参加者が壇上に。会場一杯


 の参加者に、「自分も参加しているんだ」と、強い実感、


 一体感を得る。しかし、同時に、「この会場で、これだけの


 人がいるんだ、全国には、もっともっと大勢の同じ考えの


 人がいるのに、なぜ、想いは実現しないのだろうか?」


 とも思う。


  2日目、被爆者の案内で遺跡・碑めぐりを行う。初めて


 直接聞くその声は、抑えた口調ながら、非核・平和を希求


 する心、アメリカへの憎しみ、日本政府への非難がひしひし


 と伝わってくる。(中略)また、いくつもの遺跡が、市民の


 要望を無視、行政当局らによって壊されていく。平和への


 誓いを新たにするはずの、それらを「隠そう」とする彼らの


 本心とは・・・。そして、このヒロシマの地でありながら、特に


 厳しい日の丸・君が代の強制、平和教育をした人への処分


 原水爆禁止運動への助成金打ち切り、シンポジウム後援


 拒否・・・。一体、彼らの心は誰に向いているのだろう。


  最終日、ホテルのテレビで平和記念式典を見る。自分が


 同じヒロシマの地でこの模様を見ている事に、感慨深い


 ものがある。市長、子どもたちの宣言に、「その通り!」


 と思った。


  一方、小泉首相はというと、心のこもっていない、小さな


 声で、言行を読んでいるだけに感じられた。原爆症認定を


 渋りに渋り、海外在住者への無策等、冷たい仕打ちの限り。


 戦時中の国民の人権無視の恐怖を再現させる有事法制、


 非核三原則見直し発言に、「どうって事ない」!知覧の


 特攻隊に涙する一方で、戦争賛美、A級戦犯合祀の靖国


 参拝。そして、被爆者の声を聞くのは拒否しながら、アメ


 リカの言う事には何でも「おっしゃる通り!」・・・例を挙げ


 ればきりが無い程、戦争へ突き進む、日本国民よりも、


 アメリカ大事のこの人の頭の中は、一体、どうなっているの


 か。


  アメリカは、原爆投下を「慈悲深い行為」とうそぶき、その


 惨状の報道を禁止、偽造。よって、未だにアメリカ国民は


 原爆展を許可しないし、「いつでも使ってやるぞ!」の姿勢。


 テロはいけない事だが、昨年の9・11の件は、「今まで


 アメリカが世界各地で何度も繰り返し事を、やられただけ


 の話ではないか」と考えられるし、日本が真珠湾を襲撃


 するのを事前に察知しながら、わざと対策を採らなかった


 当時の大統領と同様、ブッシュ大統領が、彼を支えている


 軍需産業関係者の為に、先と同様の態度をとったのでは


 との見方もできる。そんなアメリカは、彼ら自身の言う、


 「悪の枢軸」とどこが違うのか。今のアメリカは、国際連盟


 を脱退した当時の日本のようだ。


  こんなブッシュ大統領を始め、世界の指導者たちは、


 是非、ヒロシマ、ナガサキを訪れ、その、今も続く惨状を


 目の当たりにするべきだ。そうすれば決して、間違った考え


 はできないはずだ。


  「戦争を始める人は行かぬ人」-こんな川柳がある。(毎


 日川柳より) 殺したくも殺されたくもない人が、愛する肉親


 恋人等と無理矢理引き離され、非業の死を遂げる。それを


 進めた者は安全な場所にいて、戦後、自分に責任追及の


 手が迫ると、あれこれ策を弄して逃げ回るものだ。


  「戦争を知らない子供たち」という曲がある。理解できない


 のは、なぜ、あの悲惨な戦争を体験した人たちが、再び、


 そんな時代へ逆行しようとするのかだ。また、そんな政治家


 をなぜ、我々は当選させ続けるのだろう。ヒロシマでも、


 ナガサキでも、沖縄でも。


  時は、途切れ途切れにやってくるのではない。ずっと続いて


 いるのだ。我々、戦争を知らない世代が、「憲法九条は戦死


 者の遺言」-これを胸に刻み、未来を担っていく、新しい


 世代に伝えていかなければ、犠牲となった彼らに顔向け


 できない。戦争への道を進もうとする者たちは、我々に、「


 それは平和ボケだ」と言う。しかし、戦争の悲惨さを忘れ、


 「好戦病」にとりつかれた彼らこそ、「本当の平和ボケ」なの


 だ。


  「原爆の子」の像に、折鶴を供える幼稚園児たちを間近


 で見た。この子たちはきっと、明るく、正しい世の中を創って


 いってくれるだろう。この子たちの、純真な、かわいい顔を、


 我々は決して、悲しい涙で汚してはならない。像の頂の、


 折鶴の翼に、「平和な世の中を創るぞ!」と強く誓った。


  感想文からでした。その後、事態は変わり、文中の、「


  アメリカは、国際連盟を脱退した当時の日本のよう」は、


 「アメリカ」と、「今の日本」が入れ替わるようです。


  この時を含め、ヒロシマには3回訪れています。でも、


 資料館には、時間の都合で一度も行けていません。


 是非、この目にあの惨状を刻み、一層力強い行動に移し


 たいと願っています。展示内容が改悪される前に、また、


 改悪を阻止するためにも。


  この記事を書いていて、色々思い出します。慰霊碑に


 祈りをささげる女性、清掃する高校生、被爆電車・・・。


 あれから12年、非核は未だ実現せず、日本はより、危険


 な世相へ。絶対に、「過ちは繰り返してはならない」のです。