花と生き物に囲まれて③ | 瞳 まもるのブログ

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   実家の前には畑があります。家庭菜園ほどかもしれま


  せんが、色んな花や野菜がありました。また、庭には花             


  壇がありました。物心付いた頃には、花はポンポン咲き             


  のダリア、カンナ、ケイトウ、自然に生えたものでは、ツユ              


  クサなどもありました。野菜は、白菜、大根、人参、玉ね            


  ぎ、きゅうり、かぼちゃ、すいか、じゃがいもなど、それは            


  それは、たくさん作っており、両親とも、それらを食べてい            


  ました。漬物は、自家製が多かったです。幼い頃、豆に大            


  きなシャクトリムシも見ました。


   木では、西条柿、梅があり、干し柿、梅干を毎年作って


  いました。ナンテンもありました。

  

   そんな、植物がいっぱいの実家では、昆虫たちも、多か


  たです。幼稚園へは、よくキリギリスを入れた虫かごを持っ


  て行き、鳴き声を楽しみました。また、切花を持って行く習           


  慣もあり、新聞紙で包んで持って行った思い出があります。


   夏の夜などは、庭の木で、セミの羽化に何度も立ち会い             


  ました。あの白っぽい色が、朝にはもう、立派になっていま            


  した。


   また、夜は居間の網戸によく、ニイニイゼミが飛んで来て、


  それを見た瞬間、ネコが走って玄関から回って行き、捕まえ


  ていました。セミには災難な事でした。


   秋の夜、虫たちの合唱も見事でした。石垣の間で鳴いてい


  るスズムシもいました。


   セミの声も、秋の虫の声も、外国では「うるさい」としか感じら         


  れない人が多いとか。日本に生まれて良かったです。


   小学校の理科の時間で扱う、朝顔、ヒマワリ、ホウセンカ、


  トウモロコシの種、インゲン豆なども蒔きました。


   早朝の朝顔は清々しいですね。日中のヒマワリ、「これぞ、


  夏の花!」といった感じです。母、弟と一緒に、朝顔の花を


  笛のように鳴らして遊んだ思い出もあります。トウモロコシ           


  も立派に成っていました。


   小学校高学年では、父が庭木を買ってきました。バベ(一


  般名ウバメガシ)、ヒラドツツジのオオムラサキ、曙、ボケ、


  イヌツゲ、キンモクセイなど。ボケは10年以上たって初めて          


  実をつけましたし、キンモクセイも、初めて花を咲かせたの           


  は、はり、同じくらい経っていたと思います。父は、どちらも         


  見るができませんでした・・・。そういえば、初め、庭にあり、        


  後、に移したみかんも、初めて実がなったのは相当経って          


  でした。


   小豆島らしく、オリーブの苗木をもらったのは僕が中2、弟          


  が小6の始業式の日だったと思います。町内か、島内かわ          


  かりませんが、小中学生全員への贈り物だったと思います。


   このオリーブ、数年後には、10キロの米袋いくつもの実を


  実らせました。 


   その後、イチゴの栽培、アジサイを植えたりと、その種類は


  どんどん増えていきました。


   僕が、猫や犬など生き物を、花や木など植物を好きになれ


  たのは、小豆島という、自然に恵まれた場所に生まれた事、


  それ以上に、両親の我が子への愛情あったればこそ、と考え


  ています。今、僕が住んでいる家の庭には、その実家にあっ


  た花や木と同じ物がいくつもあります。また、実家から移植


  した物もいくつもあります。花と生き物に囲まれて、目にも、


  心にも、素晴らしい環境だった事、何より、この両親の元に


  生まれることができた幸せを、今、しみじみ感じています。