詩(二十歳の頃につくったもの) | 瞳 まもるのブログ

瞳 まもるのブログ

ブログの説明を入力します。

       「何も知らずに」


   何も知らずに僕たちは 暗い急坂転がされ


   平和の歌を聴かされて


   平和の歌を聴かされて



   夢を語らう人もいる 愛をささやく人もいる


   静かに迫る霧の中


   静かに迫る霧の中



   遠いどこかの国でなく 遠い未来の事でない


   力を持った人達が


   力を持った人達が



   誰のためだと言えるのか 何のためだと言えるのか


   もと来た道を逆戻り

   

   もと来た道を逆戻り



   声を合わせる事はなく 街に溢れる人々に


   気づいた時は遅すぎる


   気づいた時は遅すぎる



   遠い昔の物語 ここに広がる砂漠には


   五月の風が吹いていた


   五月の風が吹いていた