「何も知らずに」
何も知らずに僕たちは 暗い急坂転がされ
平和の歌を聴かされて
平和の歌を聴かされて
夢を語らう人もいる 愛をささやく人もいる
静かに迫る霧の中
静かに迫る霧の中
遠いどこかの国でなく 遠い未来の事でない
力を持った人達が
力を持った人達が
誰のためだと言えるのか 何のためだと言えるのか
もと来た道を逆戻り
もと来た道を逆戻り
声を合わせる事はなく 街に溢れる人々に
気づいた時は遅すぎる
気づいた時は遅すぎる
遠い昔の物語 ここに広がる砂漠には
五月の風が吹いていた
五月の風が吹いていた