SPSS備忘録 -31ページ目

Network License Administrators Guide.pdf

SPSS15.0のCD-ROMの中に


X:\installation documents\spss\Network License Administrators Guide.pdf


というファイルがあります。「ネットワークライセンス管理者ガイド」というPDF文書です。


これを読むと、ネットワークインストールにはいろいろなインストールがあって、予算があれば試したいなあというインストール設定がいくつか載っております。


そのひとつがリダンダントライセンス(冗長ライセンス)です。


SPSS Sentinel License Manager(ライセンス管理ソフト)を複数のサーバーにインストールし、専用のネットワークライセンスコードを各サーバーのSentinel LM Administrationの[Edit]→[Redundant License File]で設定すると、複数のサーバーでSPSSのライセンスを管理し、大量なライセンス貸し出し処理の分散や、あるサーバーが壊れてももうひとつのサーバーでライセンスを貸し出せるといったメリットがあるそうです。授業で使うのに向いているかもしれませんね。


ネットワークライセンス管理者ガイドの記述もそれほど難しくなさそうですので、なんとか設定が出来そうです。これに気づいたのが数ヶ月前なのですが、先日SPSSの社員さんと話す機会があり、この件を聞いてみたところ、このガイドの設定方法で問題ないとのことでした。ただし、前述のとおりリダンダントライセンス用の認証コードが必要で、当たり前ですがそれなりに費用がかかるとのことです。また、リダンダントライセンスとは別のネットワークライセンス(トライアルを含む)をSPSS Sentinel License Managerに共存できないとのことで、どちらか一方にするよう気をつけるようにとのことでした。


もうひとつはライセンスリザベーションです。


ネットワークライセンスはクライアントを何台でも、例えば何億台でもインストールできるのですが、実際にライセンスが発行されるのは先着順であらかじめ決められたライセンス数のみですので、同時にSPSS社のソフトが使える台数は、あらかじめ決められたライセンス数までとなります。


これに特定のユーザーまたはコンピュータを指名して、「このユーザー(コンピュータ)は必ずネットワークライセンスで使用できる」と使用権を予約することが出来ます。エラい人とヒラを差別化して、エラい人は必ず使えるように予約しておくことが出来るというわけです。


Sentinel LM Administrationの[Edit]→[Reservation File]で設定すると出来ると、ネットワークライセンス管理者ガイドに記載されております。こちらもそれほど難しくなさそうです。コミュータライセンス 同様、普通のネットワークライセンスで設定が出来るようです。


資料はきちんと読むべきものですね。もしネットワークライセンスでSPSSなどをご利用でしたら、お試しください。


いろいろプレスリリース

SPSS Directions Japan 2007 が近づいてきたからか、これをお披露目のタイミングにするためと思われるプレスリリースが、エス・ピー・エス・エス株式会社のホームページ に増えてきました。セミナーなどの既報は除きましてこのブログにも載せておきますと、


SPSS16&Amos16 先行予約キャンペーン

AMOSが「7」から「16」に飛んでいます。SPSSと揃えるということなのでしょうが、びっくりです。今ではなく数年後忘れたころに「あれAMOS9は?」などの混乱があるかもしれません。


一番の影響を受けそうなのはGUIがJavaに変更という点 です。このブログも書き直さないといけないのでしょうか?。筆者的には執筆に1時間以上かかる記事もあるので、「新バージョンで書き直し」のほうがいいのかもしれませんが・・・。どこがどう変わるかは来月東京ドームホテルに来い ということなのでしょうね。これについてのワークショップがあります。


SPSS Neural Networks 」というオプションが追加されるようですね。あれ?、自分は関係ないですけど、これ はどうなるのでしょう?。


値引きがあるそうですね。というより、ほかのソフトにも言えますが、いつ定価で売っているのでしょう。


SPSS Predictive Enterprise Services 3.0がリリース されるそうです。このソフト は資産管理と自動化が出来るそうです。適当なフォルダにファイルを置いておくよりいいのでしょうか?、バッチ(6月13日の記事9月19日の記事 参照)よりいいのでしょうか?。それも来月東京ドームホテルに来い ということなのでしょうね。これについてもワークショップがあります。


Dimensions 4.0というソフトもリリース されるそうです。アンケート収集ソフトのようですが、このソフト については存在は知っておりますが、使っておりませんのでよくわかりません。


本日以降にもプレスリリースがあった場合は、記事不足なのでまた記事にします。


2変量の相関分析

今月は「(クロス集計表を利用する2変数の)カイ二乗検定 」や「独立したサンプルのt検定 」の記事で、このふたつは関係があるとかないとかを書いていきました。本日はそのつながりで「2変量の相関分析」を取り扱います。


この分析はふたつの数値変数から散布図をプロットさせたとき、線型関係が統計的に認められるかと、認められる場合にどれくらいの強さが認められるかを計算するものです。


例えば、変数「東京駅までの距離」と「交通費」を利用して「距離の値が大きい(東京駅から遠くなる)ほど交通費の値が大きい(交通費がかかる)」という正の相関を統計的に証明したり、変数「東京駅までの距離」と「地価」を利用して「距離の値が大きい(東京駅から遠くなる)ほど地価の値が小さい(地価が安い)」という負の相関を統計的に証明したり出来ます。


SPSSに元々入っている「C:\Program Files\SPSS\Cars.sav」を読み込みます。


今回のデータは正確性の検定 をしたところ正規分布をしていないようですが、この分析は正規分布をしている前提の分析です。しかし締め切りまでの時間の都合上、申し訳ございませんが「正規分布をしていると仮定して」説明いたします。


SPSSのメニューの、[分析]→[相関]→[2変量]をクリックします。


ダイアログ(2変量の相関分析).

左の変数リストより「1ガロン当りのマイル数[燃費]」と「エンジン排気量(立方インチ)[エンジン]」を右の[変数]に移動します。[変数]は3つ以上の変数を投入できますが、この場合は「AとB」「BとC」「AとC」のたすきがけになり、あくまで2変数間での分析になります。


このブログは最低限の説明なので、そのまま[OK]をクリックして実行してください。実行すると、


出力(2変量の相関分析)


という結果が出力されます。ちなみに「変数1と変数2」とは「変数2と変数1」と同じなので、結果はたすきがけのように反対側を見ても同じ結果になります。


あらかじめ「2変数間に差はない」という仮説がたっており、[有意確率(両側)]が「.050」未満の場合は仮説が棄却され「2変数間に差はある」となります。今回の分析では、「マイル数とエンジン排気量には差はない」という仮説が棄却され、「マイル数とエンジン排気量には差がある」という結論になり、相関係数が有用であることを示します。


その上で[Peasonの相関係数]をみると「-.789」となっております。相関係数は-1から1の間の値となり、正の場合は正の相関、負の場合は負の相関となって、絶対値が大きいほど強い関係といえます。今回の結果は「-0.789」なので、強い負の相関があると言え、「エンジン排気量が大きいほど1ガロンでちょっとしか進まない」あるいは「1ガロンで遠くまで行くにはエンジン排気量が低い必要がある」ということになります。