<前回から続き…>
こんな話を聞いたことはないでしょうか。
包丁があります。
包丁って、刺身包丁とかで刺し身を美しく作ることができる。
そして料理を作ることもできる。
でも、包丁を使って人を殺めることもできるし、
実際にそういう事件はたくさんあるわけです。 そ
うすると人はこう言うわけです。
「道具っていうのは良し悪しがあるんじゃないよね。道具を使う人間の問題で、
道具を使う人間が自分を律することが大事なんだ。」みたいなことを
言うのを聞いたことがあると思うんです。
包丁が良いとか悪いとかじゃないんだというふうに言うわけです。
僕らが、ほぼほぼの人が毎日使っているパソコンという道具がありますが、
パソコンという道具にやっぱり良し悪しはないんでしょうか。
パソコンというのは、例えばインターネットもできるし、
YouTubeを観っぱなしってこともできるし、仕事でいっぱい集中することもできるんだから、
集中できないのは自分を律していないあなたが悪いんだ、と。
道具の良し悪しじゃないんだというふうに考えませんでしょうか。
Windows3.1が出来た時っていうのは、
シングルタスクっていう仕事しかできなかったパソコンだったというのを、
年齢が高い方は憶えているかもしれません。
若い方はそんな時代があったことなんて知らないと思いますけども。
画面が1つしか開かない。
で、いつしかマルチタスクっていうふうになって、こっち側でメールを見て、
こっち側でWordを見て、こっち側で例えば図表を整理して、
今だったら、こっち側でFacebookを開いていて、こっち側でYouTubeを観て、と。
そういうのは時代の要請だったんです。 パソコンだけじゃなくて、
お仕事をする人の中で、1個だけやっているよりも、
あの仕事もこの仕事も同時並行的にこなしていける人っていのは
マルチタスクとして優秀だというふうな見られ方だった思うんです。
これは間違っていないと思うんです。
そうすると人は今度は何を求めたかというと、
パソコンにもマルチタスクを求めたんです。 マルチでいろんなことを処理できたらいいな、と。
シングルタスクのときに開かなかったのが、
「うわ、いっぱい開いた。すげえ」と。 Wordで何かを書いていて、
じゃあ、メールが来たらちょっとポチって見て、というふうになっていって今に至るんです。
<続く…>
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