無事帰ってきました。今回はニューヨークからサンフランシスコ、LAと回ってきたので、疲れましたねー。遊びに行ってこんなこと言ったら、バチがあたるかも。
少しずつ書いていきますね。
さー、旅の始まりです。まずはシャンパンで乾杯。
「エビータ」のシアターの前で
大都市ニューヨークには楽しみがいっぱいです。なかでも本場ニューヨークのミュージカルは他では味わえないものです。
今回は2つ観てきました。ひとつは「エビータ」。33年ぶりの再演で、我々は再演2日目だったようです。会場はラテン系の人々で満席。20世紀前半に活躍したアルゼンチンの大統領夫人、エバ・ペロンの短く、情熱的な人生を描いたフィクションです。
今回はラテン歌手リッキー・マーティンが主役のエビータ以上の人気を博していました。彼は「レ・ミゼラブル」以来のブロードウェイということで、とても好感が持てました。問題はエビータ役、エバ・ペロン自身が小柄なのでしょうが、極端に小柄。小柄の割には顔が大きい。5頭身というところですか。歌にも問題がある。声を張ると少々下品。ダンスはうまいが、アルゼンチン出身ということで役を獲得できたのでしょうか。どうも好きにはなれなかったですね。
その穴埋めではないが、大統領がよかった。存在感と重量感がある。それもそのはず、彼はブロードウェイではトニー賞を獲得したこともあるマイケル・セルベリスという有名な人だということです。
このミュージカルの最も素晴らしいのは、曲です。曲を手掛けたのは、「オペラ座の怪人」「キャッツ」など数々のミュージカルを手掛けた作曲家アンドリュー・ロイド・ウェーバー。「Don’t cry for me Argentina」は哀愁があり、多くの歌手が歌っている有名な曲です。
エビータ役には不満をのこすものの、見終わったときにはすっかり魅せられていましたねー。そして$30(普通は$10くらい)もするTシャツを2枚も買っていましたが。
もう1作は「ポギーとベス」。
ジョージ・ガーシュイン作でも知られているこの作品、曲の素晴らしさは勿論ですが、出演者すべてが圧倒的に歌がうまい。黒人の話なので出演者は皆黒人。歌のうまさが半端じゃない。今度の主役のベス役は、美しく、ダンスがうまく、そして歌もうまい。主役はやはり容姿も美しくありたいものです。
ボギー役も存在感があり、歌も抜群にうまい。
そして一番好きだったのは、町内のボス的役のおばちゃん。映画「風と共に去りぬ」のスカーレットの乳母顔負けのデップリ体形。こんなんで踊れるのかと心配したのですが、これがけっこう軽やかなもの。そして歌がうなってしまうほどウマーイ。
歌って、踊ってというミュージカルには不向きな体形でも大役があるんですね。全員黒人のこのミュージカルで黒人の層の厚さ、実力の厚さに感心させられました。
観客を見ると、1930年代の話というせいか、オールドファンが多い。階段を一段一段時間をかけて昇ってくるご高齢の方が何人もいらっしゃる。日本だったらこのような方がシアターに来るでしょうか。その方々の気力、そしてニューヨーカーの文化の浸透の深さを知らされる思いでした。
幕が下りると役者のあいさつにすぐ立ち上がり、Standing Ovation。歌のうまさで超満腹で劇場を後にしたのだった。
今回はブロードウェイ
旅から帰ると、日本は急に暖かくなりました。大山の洗濯物のほかに、冬ものの片づけも加わって大忙しです。