冬のおでんは格別です。何しろおでんの王様である大根が美味しい時期。
最近知多の農業法人「光輪」の大根はスゴーイ(昨日も書いたけど)。
大根が好きだからといって、たくさん入れると大根のエグミがおでんのスープをだいないにしてしまうんです。ですから面倒でもお米のとぎ汁か、ヌカを入れて下ゆでが
必要。有機の野菜は煮る時間が極端に短くてすむということご存知ですか?
この大根も10分ぐらいの下ゆでで充分。とにかく煮過ぎないようにすることに神経を使います。それからだし汁に入れてコトコトと他の具と弱火で蓋を開けて煮ます。
この時も大根の煮すぎに気をつけながら。
わが家は化学調味用というのを使わないので、「おでんの素」というのは遠い存在です。
冷凍庫にある常備品「わが家の手作り鶏がらスープ」と多め目のかつをとコンブで濃い目に取ったダシ、塩、少々のみりん、それにうっすらと色がつくくらいのしょう油で関西風の品のいいおでんのダシを作ります。
鶏がらスープがなくても具材に鶏のひき肉を入れたキャベツ巻きを入れたりするといいでしょう。
因みに私は大根、コンニャクや卵は前の晩からスープにつけて味を染みこませている。
こんなに全神経を集中させ、長い時間をかけて作った”おでん”、美味しくないはずがない。
でも悲しいかな、おでん一品ではもの足りないんですね。手作りのコロッケと同じ運命かな。手間の割には評価が低いのが。
でも子供が大きくなったらきっと思い出してくれること間違いないですね。
大根とおでんのスープが「おふくろの味」ですから。
以前東区に父の友人でもあった「仲よし」というおでんやさんがありました。
おでんを食べたくなると、お鍋を持って走って行きました。
おでんもお母さんも素敵でした。
でも残念ながらお母さんが亡くなり、店はなくなってしまいました。
それからこの「仲よし」の味のおでんを作るようになったというわけです。
これからもこのおでんを作り続けていきたいと思います。