きっかけ~Opportunity~
はじめまして。
30代中盤の男(ゲイ)です。
3月下旬にHIV陽性の告知を受けました。
だいぶ落ち着いてきたのですが、頭を整理したいのと、同じ境遇の人にとって自分の考えていることが参考になればと思い
Blogを始めてみます。
これまでの経緯です。
今回は感染を知ってから後の事実を中心に書きます。
至った背景や心情的な部分はあまりにも膨大なので、別途。
週の頭に高熱が出たのですが、ちょうどインフルエンザが流行っていたこともあり、かぜ薬を飲んで仕事をしていました。
ですが、39度を超えるような発熱が続くため、仕事が落ち着いた週末に近所の総合病院を受診。
外来受付で待っていると耐えられなくなり(熱は40℃ありました)横になって受診を待ち、診察と血液検査をした結果、
即入院ということになりました。
肝に膿が溜まる病気でした。膿を抜くための手術をしましたが、幹部が微妙に遠くて失敗。。。
その後運ばれた病室で、先生から
「術前の検査でHIVが陽性でした。」
との告知を受けました。
さらに先生に「同性愛者ですか?」と聞かれ、僕はうなづきました。
医師から「病気の事を家族にどこまで説明しますか?」と問われましたが、その時自分は高熱で、
まともな判断ができるはずもなく、極度の不安から家族に今の病気だけでなくHIV感染も伝えて欲しいと答えました。
さらに、僕はゲイであることを家族に隠していましたが、HIVの感染の話を掘り下げられたらバレるだろうと考えてしまい、
同時にカミングアウトししてしまいました。(これは自分から)
ドラマで見るようなパニック状態ではなかった(というか自分では割と冷静な感じだったような気がした)のですが、
この行動は完全に思考回路飛んでますね。。。
今となっては言う必要はなかったと思いますが、言ってしまった事は取り返しがつきません。
僕と家族には「HIV感染」という巨大爆弾が投下されることとなりました。
入院した肝臓については、メ●ロニダゾールが効き急激に回復して3週間ほどで退院となりました。
これが効くということは、このBlogと同じ名前のヤツにやられたわけです(苦笑)
HIV(+)の同性愛者だと割とありがちな病気だそうで。
だから上に書いたように先生に確認されたんだな。。。
今回の入院はともかく、一番の問題はHIV。
退院翌日、紹介状を持ち拠点病院へ両親と一緒に行ってきました。
担当の先生とコーディネーターさんの説明で両親は相当落ち着いたみたいです。
老夫婦にとって「HIV感染=すぐ死んじゃうかもしれない病気」という漠然とした恐怖のイメージが強く、
受診するまで何度も泣かれましたが、先生がたの説明で本当に落ち着いたようです。
・今の治療法なら少なくとも10年以上は問題ない。上手くコントロールすれば20~30年は大丈夫だろう。
(こう書くと語弊があるかもしれませんが、すぐに死ぬ病気ではないということをわかりやすくした発言だと思います)
・先生が赴任してからこの医療機関で、(重症のAIDS発症例を除けば)、感染がわかってから亡くなった人はいない。
(何年勤められた先生かわかりませんが、まだそんなに歳のいってない先生です)
HIV感染状況については、1回目の採血結果がわかっただけです。
CD4:269、ウイルス量:8000
近い将来に投薬が開始されるようです。
なってしまったものは仕方がない。これからどう生きていくかが大事だ。
とわかってはいますが、多少は落ち着いたものの、まだまだ気持ちが整理できていない現状です。
まだ肝臓はよくなっていないし。
・HIVに感染していることがバレたら、僕の生活はどうなるのか?ものすごく虐げられるのではないか?
・今までの当たり前が当たり前でなくなる。でも何ができなくなるのか?
特に恋愛はもうできないんじゃないか?(今は独り身です)
きっと時間と経験がある程度解決するんでしょうが、僕にとってはまだ時間も経験も足りません。
不安です。