七夕の夜の…15 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

チュンソクは、自分達の主人を助けようと向かって来る倭寇を、容赦無く迎え討ち、次々に土へと帰していった!後ろ手に縛った男2人を引きずって、チェ・ヨンの元へと向かって行く。

 

最後まで生き残っていた倭寇…恐らくはかなりの手練であったのだろうが、迂達赤隊長の名は伊達ではなく、先を急ぐチュンソクの前には全く歯が立たなかった。馬鹿な奴らだ…大人しく捕虜となっておれば良いものを…死に急ぐとは。

 

程もなく、チュンソクの周りは隊長を守れと、迂達赤が集まってきた。周りを見渡せば…収束が近そうだ。

 

チュンソクが2人の元へ近付くと、周りを囲んでいた迂達赤が、サッと左右に分かれた。輪の真ん中にいるウンスが、チェ・ヨンの後ろからヒョイっと肩越しに顔を出し、チュンソクに向かい手を振っている。

 

良かった…医仙様、本当に戻られたのだな。医仙様も大護軍もさぞや嬉しかろう。このお二人には、身体の大きさ如き…然したる妨げにもならんだろうが、本来あるべきお姿がやはり一番しっくりと来る…この幸せそうなお二人を守り、お支えするのもまた、某の務め…

 

「ほらっ!早く行け!」

 

チュンソクはチェ・ヨンの前に行きたがらない二人の肩を、強く押し膝の裏を蹴って跪かせた。

 

 

「その男に伝えるのだ!我は、天に輝く月をも操れると申しただろう!見よっ!今宵の月を!お前達は赤く染まる月に呪われ、敗北を期したのだ!」

 

チェ・ヨンは自分を見上げる二人の目を、射るように言った。その手には鬼剣がしっかりと握られ、跪く2人の目の前に突きつけられていた。

 

「今から、我の力で月に光を取り戻す!良くその目に刻み込むが良い!」

 

チェ・ヨンが、月に向って雷攻を放った!

 

くっ!やはり、まだ完全ではないな。だが致し方ない…俺には特別な力があると、此奴らに思わせる事が肝心である。さて、最後の仕上げと行くか…

 

その場に居た全ての人間が、雷攻の伸びた先…大きな月を見上げ息を飲んだ。

 

 

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赤かった月が徐々に、美しく輝く大きな月へと戻って行くではないか!

 

これには迂達赤までもが、本当に大護軍の力なのではないかと思ってしまう程であった。

 

ガチャリと男達の首元へ剣の刃を翻すと、チェ・ヨンは後ろにいるウンスの腰に手を添え、隣に立たせた。

 

「我が高麗には、天女もまた味方となった!お前達も見たであろう!突如として現れたこの方を!」

 

「そ、その女は妖怪だ!倭寇には磯女と言う妖怪がおる!そ、その女もそうであろ…ひっ!」

 

チェ・ヨンの鬼剣が、高麗人の喉元…皮一枚を掠め、一筋の血が流れた。

 

「この方を侮辱する事は誰であろうと許さん!死にたくなければ黙っていろ!」

 

ウンスが、チェ・ヨンの袖をチョンチョンと引っ張りながら、首を振った。

 

もう…妖怪って何よ!またその扱いな訳?本当に失礼しちゃうわ!ウンスは威厳のある神の如く、堂々と胸を張って言った。

 

「ん、ううんっ!我はこの地、高麗を守るために天より舞い降りてきた天人である!汝らのあまりに酷い所業…もう見過ごすことなど出来ません!…わ、私は、太陽も隠すことが出来るのですよ!太陽がなければ作物は育たず、貧困に喘ぐことになるでしょう…二度とこの高麗の地へ、足を踏み入れ…奪う事は許しません!我が声を良く聞き、悔い改め正しき道を進みなさい。さすれば命だけは助けてしんぜましょう…」

 

男二人は口を開き、間の抜けた顔をウンスに向けていた。信じてくれたかしら?逆に小さいままだった方が良かった?ダメ…それじゃチェ・ヨンを助けられなかったわ。これ以上、血を流さずに早く終わらせたいのに…

 

言い終わったあとに、不意に身体から力が抜けて行く。見ないようにしてはいても、目の端に止まる兵達の亡骸…海から吹く潮風に紛れ、血の匂いも強烈に漂ってくる…

 

チェ・ヨンは、ウンスの微かに震える指先を、大きな手で包み込み、後ろ手に握り締めた。

 

その間も高麗人は倭寇の大将に、ウンスの言葉を伝えていた。二人は小声で話し合っていたが、ようやく意見が纏まったようである。

 

「…本当に命は助かるのだな?」

 

ふっ…それで良い。イムジャの思惑通りに事が運びそうだな。

 

「あぁ…その代わり、次にこの国へ足を踏み入れれば、問答無用!その命必ずや奪うと約束しよう。この方は天女なのだ!お前達の動向など全てお見通しである!」

 

「…わかった。従うと言っている。捕虜となった者たちは、どうなるのだ?」

 

「我が国の法で裁かれる。恐らく、殺してくれと自分から頼むほどの刑になるであろうが…」

 

何か言いたそうなウンスの手をぐっと握り締め、その口を塞いだ。

 

「2人ではさすがに国まで帰れぬので、何人か連れ帰っても良いかと聞いているが…」

 

高麗人が、恐る恐る倭寇の言葉を伝えた。

 

「あぁ、わかっておる。だが、20名のみとせよ!船はあの小舟1艘だけだ。丁度30人程は乗れるであろう!そして、わかっていると思うが、他の船は置いていくのだ!良いな?出来ぬと言うのであれば、今ここで斬るだけだが…」

 

そう伝えると、悔しそうに顔を歪めながらも、やはり命は惜しいのか…騒ぎ出す捕虜の中から20人を選び、そそくさと小船へと乗り込んでいった。

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

 

皆様こんばんは!

ほぼラストまで書き終えましたヨンほんと

1話に収めようとしたのですが…

でも長過ぎかなと半分にカット滝汗

 

なんか今日はプレビュー画面に移行しなくて…

書いた量が分かりませぬえーん

適当に半分にしちゃった(´▽`*)アハハ

中途半端でごめんなさいです!ごめん

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

先日から色々とある我が家…

メッセにコメント本当に感謝ですペコ。ペコ。ペコ。

ありがとうございます┏○))

 

沢山の経験者の方々のお話…

お教え頂き本当に有難いごめんでござるごめんでござる

気が引き締まる思いでいっぱいです。

 

人は、想像することは出来ても…

実際にその場面になると、えっ?思っていたものと違う…と思いがちです。

 

明るく振舞っている裏側で

いろんな思いが交差しているんだろうな汗

…と、元妻は(笑)思う今日この頃っす苦笑

 

では、皆様の健康と明日の天気&涼しさを願ってラブラブ

 

アジャキスマーク

 

 

はる

 

 

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