七夕の夜の…16 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

そんな倭寇を尻目に、高麗人はほくそ笑んだ。俺には、もうかなりの禄がある。このまま妻子とあちらで何不自由なく、のんびりと暮らすとするか。くっはははっ!ゆっくりと、その後に続こうと立ち上がったその時…

 

「それから、お前!お前だ!貴様は我が高麗で裁くこととする!」

 

「ふ、ふざけるな!なぜ俺だけが?あちらで家族が待っておるのだ!頼む…俺も船で帰してくれ!」

 

男は自尊心を捨て、頭を砂に擦りつけたがチェヨンの(いら)えは同じものだった。

 

「お前のような輩の口から、家族などとはお笑い種だな!ははっ!村で…何をしたか覚えておらんのか?もう良い!迂達赤、連れて行け!」

 

喚く男を引きずり、捕虜の中へと投げ入れた。

 

「さあ、己の国へと帰るのだ!そして伝え広めるがいい!我が高麗には天女がついておると!良いな?二度とこの高麗へは来ることはこの俺が許さん!」

 

チェ・ヨンはダメ押しとばかりに、もう一度雷攻を月へと放った。月はもはや全て顔を出し、煌々と輝いていた。

 

倭寇は、言っていることは分からずとも、大きすぎる月…チェ・ヨンの手から放たれる稲妻、赤い髪を持つ天女の姿に怖れ慄き、全員が必死になって櫂を漕ぎ、明るい月夜の中、波を切り裂くように逃げていった。

 

チェ・ヨンは、そのさまを苦い思いで睨みつけている…

 

「…これで良いのですね?」

 

「うん…ごめんね、チェ・ヨン。全員捕まえたかったわよね?でも、今ここで全員捕らえても、すぐまた次がやってくるでしょ?これから数十年…倭寇との戦いは続くわ…高麗には恐ろしい大護軍がいる…天人までも味方している…あの人達に、そう言う噂を日本で広めてもらいたいの。そうしたら怖がって、少しは減るかもしれないでしょ?」

 

「数十年…か。あんな奴らがまだこの先ずっと湧いて出てくると言うのか。…策を練らねばならんな」

 

「私も記憶を頼りに頑張るわ。ねぇ、チェ・ヨン…もう今回の戦いは終わったのよね?みんなを治療してあげたいんだけど良い?どこかの家を借りられる?」

 

チェ・ヨンが、覗き込むウンスの顔を優しく見つめ返した。

 

「俺から頼むところであった。すまぬなイムジャ、ありがとう」

 

 

 

______その夜は忘れられない一夜となった…ウンスは、怪我をした兵達をトリアージした後、重傷者から処置を始めていった…斬り裂かれた肝臓を縫合し、血管を止血しながら矢を引き抜いていく…

 

この時代では、手の施しようのない怪我、輸血が出来ないが為の失血死…ウンスの必死の処置の甲斐もなく…亡くなる者達もまた大勢居たのであった。悔しい…戦争なんて本当にナンセンスよ!ウンスは、涙を堪え、治療にあたった。

 

チェ・ヨンは、その間に遺体の処理、捕虜達の移動など、後処理をチュンソクに任せ、痛む身体の声を無視すると、出来る限りウンスの手術の介助に回った。

 

大きかった月は次第に空に溶け、水平線からは朝の光が顔を出し、波間を美しく揺れ始める頃となっても、怪我人は後を絶たない…チェ・ヨンはウンスの身体を心配し、一旦止めようとしたのだが、何を言ってもウンスは首を縦に振ろうとはしなかった。

 

そればかりか途中…俺の体を心配し、痛む背中に包帯を巻いてくれた。食事を摂ったあと少し休めと申せば、後少しだからあなたが先に休んでと、頑として譲らぬ強情なお方だ…

 

患者を前にした時のウンスの集中力には、チェ・ヨンも舌を巻くほどであった。

 

陽が真上に登り、ジリジリとした暑さの中、ようやく兵達の治療が終わり、今度は捕らえられていた娘達をも一人…また一人と診察をしていく。

 

男達を怖れ、泣き叫ぶ娘たち。服は破れ、あちこち殴られており、無理やりに襲われたその無垢な柔肌…心も身体も傷だらけの娘たちを、ウンスは優しく包み込んだ。

 

「大丈夫よ…ここにいる男の人達は、誰一人としてあなた達に危害を加えたりしないわ。みんな強くて優しい人達。あなた達を守ってくれる。だから安心して…」

 

ウンスの言葉に、娘達は少しずつ落ち着きを取り戻し、助かったのだと安堵の表情を見せ始めていた…

 

 

____ウンスがその長い一日を終えたのは…また新たな月が登り始めた頃であった。最後の娘の診察を終え外へ出ると、崩れるようにチェ・ヨンの腕の中へと倒れ込んだ。

 

水分不足と寝不足…か…な…

 

「イムジャ!大丈夫か?イムジャ!?」

 

チェ・ヨンは顔面蒼白で足元の覚束ないウンスを、慌てて抱き止めた。やはり止めるべきであった。無理やりにでも、休ませなければこの方は…

 

「…大丈夫。ちょっとお腹が空き過ぎただけよ…お水もらえるかな?」

 

「ふっ、…ここに」

 

チェ・ヨンはウンスの口元に、水筒を充てがった。

 

「美味しい…ねぇ、チェ・ヨン。お願い…私は大丈夫だから、次は縛ってでも止めようだなんて思わないで。ふふ、そう思ってたでしょ?ご飯食べてゆっくり寝れば、私なんかすぐ元気になるわ。でもみんなの怪我は違う。1分、1秒争うこともあるの。私は医者よ…目の前に助けられる命があるなら、いくらだって無理するわ。だからこんな時くらい大目に見てよ?ぷっ!ほら、眉間にシワ!」

 

チェ・ヨンは、観念したように言った。

 

「はぁ…わかった。確かにイムジャでなければ助からん者が、大勢おったろう…心から礼を言う。だがイムジャ、あなたは己の身体も少し気遣って欲しいのだが…」

 

ウンスが、心配そうに自分を見つめるチェ・ヨンの眉間に、人差し指で触れたその時っ!

 

くそっ!まだ残党がおったとは!?

 

気付いた時には、その矢は目と鼻の先まで飛んできていた。迂達赤は皆それぞれが自分の任を果たしており、テマンすら近くには居ない。チェ・ヨンは、ウンスの介助をしていたので、軽装で鬼剣も置いたままであった…

 

間に合わん…来るっ!

 

チェ・ヨンは、その大きな身体の中にウンスを庇い、矢をはじき飛ばそうと腕を伸ばした!

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚

 

 

 

皆様、こんばんは┏○))

最終回はいつじゃ!?

……いつやろね?(;´∀`)

 

いや…怒るよね…

ごめんなさ~い┏○))

でもね、だってね( ̄▽ ̄;)

読み返しているうちに

長くなっちゃうw

つ、次こそ!!!

ラストかな?

えっ?7月終わったって?

…ですよね…明日には必ず( ー`дー´)キリッ

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

 

さっき録画の(7/29)マツコ会議

娘と観てまして…

今時のJKは(フルーツたっぷり)ドリンクに

1,100円も払うんか~~~~~い!!と

ビビった私に、娘の一言。

 

はっ?こんなもんに1,100円も払うなら

生中2杯呑むわ、うちらはっ!

 

ですよね~!!生中サイコ~~♥

 

と激しく同意したバカ母でしたw

 

では( ー`дー´)キリッ

 

皆様また明日ごめんでござる

 

ファイティンだぜぃ(笑)てれ

 

はる生ビール

 

 

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