七夕の夜の…12 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「誰だっ?」

 

「私か?私は…皆が神と呼ぶ者だ」

 

その声は広大な大地をも揺るがすように、殷々と響き渡った…

 

「はっ!神だと?…ではイムジャの身体を元に戻してくれ!そして俺をイムジャの所へ帰せ!今すぐにだ!」

 

声は聞こえど姿は見えぬ…

 

チェ・ヨンは剣を握り直し、見えぬ相手に備えた。

 

「まぁそう慌てずとも良いであろう。あちらとこちらでは、時の流れが違うので安心するが良い。私は、お前たち人が想像だに出来ぬほど、永い年月を一人過ごし…久々の話し相手なのだよ。高麗の武士…チェ・ヨンよ。」

 

「姿を見せよ!」

 

「すまんな。見せてやりたいのだが、私は実体を持たぬ…そこかしこに風の如く居るのでな…色々な時代、色々な国々で好き勝手な姿で崇められて居る。ふっ、そんなに、殺気を出さずとも良い…二人を出逢わせたのは私なのだ。感謝こそされど、斬られる筋合いはないと思うが」

 

「…それは、誠か?」

 

チェ・ヨンは、握りしめて居た鬼剣を、スッと鞘に収めた。

 

「あぁ。私は時折ワームホールを造るのだ…」

 

難しい顔をして考え込んでいたチェ・ヨンが、口を開いた。

 

「わーむ…もしや天穴の事であるか?」

 

「そうだ。ワームホールを造る事もまた、我の成さねばならぬこと…そこへたどり着くもまた定めなり…だが、人が一人、別の時の狭間へ行ったとて、大したことは出来ぬ。歴史を変える事は、それほどに難しいのだ」

 

「なぜ、俺とあの方を?」

 

「人には必ず、魂の導き合う運命の相手がおる…それが高麗のチェ・ヨン、そなたと…600年後の韓国に暮らすユ・ウンスだっただけの事なのだが…」

 

チェ・ヨンは我知らず、顔を緩ませてた。

 

「ワームホールはな…入った者が心から願った場所へと繋がっているのだ…あの時そなたは…願った。別の世界へと続いて欲しいと…違うか?」

 

「…いや、思うた。どうか本当にどこかへ続いていてくれと…」

 

「故に、アームホールがそなた達の運命に導かれるままに…通じたのだ」

 

「…では何故あの折!4年も我らを離れ離れとしたのだ!イムジャも俺もずっと思いは同じであったはずだ!」

 

辺りを流れる空気が…柔らかくチェ・ヨンの身体を包み込む…

 

 

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「ははっ!すまぬな!あれは私がそなた達に試練を課したのだ…時代を超えての恋路は、流石に禁忌なのだよ…色々と糸を紡ぎ直さねばならなくてな…だがこちらが呆れ果ててしまうほど、そなた達は相手の事だけを想い…もう一度必ず出逢えると信じていた…一度も私に願うこともなく、やり遂げようともがていておった二人に…私は根負けしたのだよ」

 

あの、長かった…長すぎた4年間が、この声の主のせいだと思うと腹は立ったが、それ以上にこの先の人生を、ウンスと共に生きていける悦びに、心の底から神に感謝した…

 

「俺は、神など…信じて居なかったからな。だが今は…礼を言いたい。ありがとう」

 

「本当にそなたは正直者だな。そんなお主だからこそなのだが、世界を相手に将棋を指して見る気はないか?そなたなら…あの未来人を上手く使えば天下を取れる!どうだ?」

 

「みらいじんとはイムジャの事か?天下など全く興味なきこと…俺にはイムジャさえおれば…」

 

「ふっだからこそ、願いを叶えてやりたくなるのだ…人は我を信じる信じないに関わらず…必ず一度は願うのものなのだよ…神よ、どうか願いを叶えたまえと…」

 

 

「…今なら願うことがある。あの方を元に戻してくれ…そうだ!今、イムジャはどうしておるのだ?無事であるのか?」

 

チェ・ヨンは、見えない相手に詰め寄った。

 

と、突然空が笑った気がした…ハッと仰ぎ見た真っ白な空には、意識を失った自分と泣き叫ぶ小さなウンスが映し出されていた。

 

それは、かつて見た…天界の小さな透明の窓のようだった…

 

「神よ!イムジャは何をしておるのだ!!二人にあのように近付き、蹴り飛ばされそうではないか!あっ!危ないっ!」

 

トクマンに蹴られる!?…そう思った瞬間、壊れた小舟の木片にウンスは思い切り躓き…膝からは血が滲んでいるようだった…

 

「そなたの命を助けるために…あのように小さな体で頑張っておるのだ。あの二人に…気付いて貰いたいが為…踏み潰されそうになるのも覚悟の上のようだ」

 

チェ・ヨンは、その映像を見ながら…噛み締めた唇から呻き声が漏れた。

 

「頼む…戻してやってくれ!俺も、ここにいる訳にはいかん!あの方の元へ帰してくれ!」

 

「そろそろ頃合か…良いか、高麗の武士…チェ・ヨンよ。強い願いは縁を結ぶ…記憶だけが二人を巡り合わせる事となるだろう…願うのだ。此度…ユ・ウンスが小さくなったのは、そなた達二人があの七夕の夜…ずっと共に居たいと願ったからだ…戦場には女子は御法度…故に私が小さくしたまで…はははっ!私はそなた達の味方だ…何かあれば願えば良い…私に出来うることはいつなりと力を貸そう!」

 

「それは誠に有り難きこと…光栄に思う」

 

「代わりと言ってはなんだが…またここへ来てくれないだろうか…」

 

チェ・ヨンの頬を、暖かな風が撫でるように吹いた…

 

「ふっそれはまた俺に死にかけろという事か?」

 

大地に咲き誇る花々が、笑うように揺れた。

 

「くっくっ!いずれまた会おう!さぁ、願うのだ!強く!」

 

「あっ!神よ…一つ頼みが…イムジャが元の身体に戻るとき、衣服を体の大きさに伸ばして欲しいのだが…出来うるか?」

 

「はははっ!人の身体を小さくできるのだ!服などどうということもないが…くっ初めての願いが、ははっ!妻の身体を隠し果せたいとはっ!面白い男よ!!願え…願うのだ…チェ・ヨンよ」

 

チェ・ヨンの意識は、暗闇へと落ちていった…

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

 

皆様、こんばんは滝汗

 

私…誰かと思えば神様でしたねポーン

 

以前から思ってたんですよ~

 

ワームホール作れるって、神様か超未来人だなって苦笑

 

で、神様説取りました笑

 

みんな一度は思ったことがあるでしょ?

 

神様…!お願いってお願い

 

居てもおかしくないし

 

居なかったとしてもおかしくない…

 

大昔から現代までの神様でもあるので

 

話し方…変ですが…汗

 

 

 

 

うちの宗派は真言宗智山派 いえーいピース

 

神様じゃなくって仏?

 

日本は、八百万の神がいるようで…

 

神様だらけなんですねテヘッ☆

 

今回書いたのは、神様の中でも時まで自由に操れる神様の話し照れ

 

おそらくかなりの上級者です(笑)

 

(なんじゃそりゃ)

 

次がラストになりそうですが

 

まだ書いていないのでどうなることやら汗

 

今回のブラッドムーンのお話は、ライブ2日目…暇な時間を持て余したはるの(笑)映画鑑賞で思いつきました。(ウンス小さくしたはいいが戻し方、考えてませんでしたガーン

 

えっと、今やっているパイレーツ観てね、お~~っいけるや~~んって爆  笑めっちゃ笑えるのでお薦めです♥

 

明日(今日)も仕事じゃぁえーん

 

皆様おやすみなさいぐぅぐぅ

 

では┏○))

 

はる

 

 

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