七夕の夜の…11 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「お願い、チェ・ヨン頑張って!はぁ…し、しっかりしなきゃ!ウンス!あなたは医者でしょ!うっ…くっ…はぁ…し、心室細動…器具がない場合に出来ること…えっと前胸部殴打法…胸部を強く殴打して、微弱な電流を…うっ…流して心臓の痙攣を止める方法…でもこの大きさじゃ彼の上でジャンプしたって、到底無理…」

 

268。どうしたら良いの?急がなきゃ…

 

ポロポロと流れ続ける涙の止め方など…わからないウンスは、チェ・ヨンの頬を叩きながら、赤く染まった周囲をグルッと見渡した…

 

テマンもトクマンも、チェ・ヨンを守るように遠巻きに取り囲む迂達赤も…それぞれが皆、高麗軍の大護軍チェ・ヨンの首を狙って、襲いかかってくる倭寇の相手をしていた。辺りは血飛沫が舞い、怒号と刃の交差する音が途切れることはなかった。

 

「テマン君!トクマン君!お願いっ!気付いて!うっ…私に気付いてよ!チェ・ヨンの心臓…私の代わりに叩いてっ!ちゃ、ちゃんと動いてないの…お願い!神様、私を戻して!居るんでしょ?!じゃなきゃ小さくなった説明がつかない…私を、私達を嘲笑ってるの?うっ…」

 

ウンスの悲痛な叫び声を聞き届けてくれる者は、誰一人として居なかった…

 

178…残り3分…徐々に冷たくなって行くチェ・ヨンのタイムリミットは近い。

 

誰でも良い…チェ・ヨンを助けてっ!私の全てを捧げるから、だから…お願い…

 

 

 

***********

 

 

 

イムジャは!?ここは…どこだ?

 

はっと目を開けたその先にあったものは…

 

 

 

 

眩しいほどの光に満ち溢れた、美しく広い大地…

 

だが、空は青くもなく…太陽すら見当たらない。

 

そして辺り一面…名も知らぬ白き花が咲き乱れるが、香りひとつしない…

 

…イムジャはどこだ?何なんだ?この場所は…ここは胡散臭い。早くイムジャを捜さねばっ!

 

懐をさぐるも…ウンスは居なかった…

 

船から落ちたところを捉えて…俺の腹の上で泣いておった筈なのだが…

 

チェ・ヨンは、覚えている最後の記憶を辿った…

 

「イムジャ!どこだ?どこに居る?イムジャ?」

 

チェ・ヨンは焼け付く様な焦燥感に襲われ、花を蹴散らしながら、闇雲に走り回った…

 

大声で叫んだが、広大な大地には人っ子一人おらず…

 

花畑がどこまでもどこまでも永遠に続いているかのようだった…

 

ようやく人の姿が遥か遠く…見たこともないような大きな川の向こうに垣間見られた。

 

「お尋ねしたい!ここはどこであるのだ?」

 

振り向いたその人影は…

 

「チェ・ヨンよ…久しいな」

 

その声は、まるですぐ隣にいるかのようにはっきりと聞き取れた…

 

「ち、父上!?ではここは…俺は死んだのですか?イムジャは?イムジャはどうしたんですか?俺は、あの方を置いて死ぬわけにはいかんのです!絶対に!」

 

チェ・ヨンは、自分の体を…確かめるように叩きながら叫んだ!そして、尊敬する父親の元へ行こうと冷たく澄んだその川へ、躊躇うことなく身を沈めたが…泳いでも泳いでも一向に進まなかったのであった。

 

 

「ヨンア…お前はこちら側へは来る事は叶わぬ…今は時期ではない。早く帰るのだ。お前がようやく見つけた…命よりも大切な女子が泣いておる…ほら帰り道はあちらだ。早く行きなさい」

 

父親と思しき人影は、チェ・ヨンの行くべき道を指し示していた…

 

「父上!父上なのですね?はい、ありがとうございます。俺は、見金如石…父上の教えを守り、生きて参りましたが…未熟な私には叶わぬ事でした…あの方をどうしてもと…欲してしまったのです…父上…一度…この一度だけお許し頂きたい…」

 

父がふっと笑った気配がした…

 

「…わかっておる。わかっておるから安心せい。いつもお前達を見ておるから…それにしても、武骨な前にしては本当に良き女子を娶ったものだ…誇りに思うぞ、チェ・ヨンよ…それ、もう時間だ。お前が天寿を全うしたその暁には…また会おう、ヨンア…幸せになるのだぞ…」

 

対岸の父の微笑む姿が霞んで滲み、そして消えていった…

 

「父上っ!」

 

チェ・ヨンは、追いかけたい衝動に駆られたが…ウンスの元へ早く戻らなければと、思い直した。

 

水から上がった瞬間に、、濡れていたことなど嘘のように…ポタポタと雫を垂らしていた髪1本まで…乾いていた。

 

…やはり、ここは胡散臭い。チェ・ヨンは父親の指差した方角へ向かい、時間が惜しいとばかりに軽攻でぐんぐんと走り出した。

 

だが、終わりが来るとは思えないほど、行けども行けども同じ景色ばかり続いていたのだった。

 

「イムジャ!どこだ?イムジャ?」

 

「チェ・ヨンよ…待つのだ」

 

「誰だ!?」

 

いつの間にか、片手に握られていた剣を引き抜き構えた。周りを見回すが、どこにも人の姿など居なかった…

 

「私か?私は…」


 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・

 

 

 

 

皆様おはようございます。

 

今日も朝から暑いです汗

 

今週は明日も仕事なので、ちょっと泣きそうえーん

 

そうそう…毎朝化粧しながら猫目2

 

思うのですが…って前も聞いたかなぁ。

 

老眼の皆様、アイラインはどうしてますのん?

 

私は、ド近眼で老眼(´;ω;`)なので

 

メガネを外せば近くも見えるのですが

 

視力の良い方は、見えないでしょ?

 

老眼鏡かけてメイク出来ないし…

 

で、どうしてるのかなって。

 

ブログも、見えにくいかなってLサイズの文字にしてます。

 

スマホで見るとビビるよねほんと

 

あっそろそろ時間なので…

 

では今日も一日アジャ!!

 

素敵な花金をてれ

 

 

はる

 

 

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