「お願い、チェ・ヨン頑張って!はぁ…し、しっかりしなきゃ!ウンス!あなたは医者でしょ!うっ…くっ…はぁ…し、心室細動…器具がない場合に出来ること…えっと前胸部殴打法…胸部を強く殴打して、微弱な電流を…うっ…流して心臓の痙攣を止める方法…でもこの大きさじゃ彼の上でジャンプしたって、到底無理…」
268。どうしたら良いの?急がなきゃ…
ポロポロと流れ続ける涙の止め方など…わからないウンスは、チェ・ヨンの頬を叩きながら、赤く染まった周囲をグルッと見渡した…
テマンもトクマンも、チェ・ヨンを守るように遠巻きに取り囲む迂達赤も…それぞれが皆、高麗軍の大護軍チェ・ヨンの首を狙って、襲いかかってくる倭寇の相手をしていた。辺りは血飛沫が舞い、怒号と刃の交差する音が途切れることはなかった。
「テマン君!トクマン君!お願いっ!気付いて!うっ…私に気付いてよ!チェ・ヨンの心臓…私の代わりに叩いてっ!ちゃ、ちゃんと動いてないの…お願い!神様、私を戻して!居るんでしょ?!じゃなきゃ小さくなった説明がつかない…私を、私達を嘲笑ってるの?うっ…」
ウンスの悲痛な叫び声を聞き届けてくれる者は、誰一人として居なかった…
178…残り3分…徐々に冷たくなって行くチェ・ヨンのタイムリミットは近い。
誰でも良い…チェ・ヨンを助けてっ!私の全てを捧げるから、だから…お願い…
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イムジャは!?ここは…どこだ?
はっと目を開けたその先にあったものは…
眩しいほどの光に満ち溢れた、美しく広い大地…
だが、空は青くもなく…太陽すら見当たらない。
そして辺り一面…名も知らぬ白き花が咲き乱れるが、香りひとつしない…
…イムジャはどこだ?何なんだ?この場所は…ここは胡散臭い。早くイムジャを捜さねばっ!
懐をさぐるも…ウンスは居なかった…
船から落ちたところを捉えて…俺の腹の上で泣いておった筈なのだが…
チェ・ヨンは、覚えている最後の記憶を辿った…
「イムジャ!どこだ?どこに居る?イムジャ?」
チェ・ヨンは焼け付く様な焦燥感に襲われ、花を蹴散らしながら、闇雲に走り回った…
大声で叫んだが、広大な大地には人っ子一人おらず…
花畑がどこまでもどこまでも永遠に続いているかのようだった…
ようやく人の姿が遥か遠く…見たこともないような大きな川の向こうに垣間見られた。
「お尋ねしたい!ここはどこであるのだ?」
振り向いたその人影は…
「チェ・ヨンよ…久しいな」
その声は、まるですぐ隣にいるかのようにはっきりと聞き取れた…
「ち、父上!?ではここは…俺は死んだのですか?イムジャは?イムジャはどうしたんですか?俺は、あの方を置いて死ぬわけにはいかんのです!絶対に!」
チェ・ヨンは、自分の体を…確かめるように叩きながら叫んだ!そして、尊敬する父親の元へ行こうと冷たく澄んだその川へ、躊躇うことなく身を沈めたが…泳いでも泳いでも一向に進まなかったのであった。
「ヨンア…お前はこちら側へは来る事は叶わぬ…今は時期ではない。早く帰るのだ。お前がようやく見つけた…命よりも大切な女子が泣いておる…ほら帰り道はあちらだ。早く行きなさい」
父親と思しき人影は、チェ・ヨンの行くべき道を指し示していた…
「父上!父上なのですね?はい、ありがとうございます。俺は、見金如石…父上の教えを守り、生きて参りましたが…未熟な私には叶わぬ事でした…あの方をどうしてもと…欲してしまったのです…父上…一度…この一度だけお許し頂きたい…」
父がふっと笑った気配がした…
「…わかっておる。わかっておるから安心せい。いつもお前達を見ておるから…それにしても、武骨な前にしては本当に良き女子を娶ったものだ…誇りに思うぞ、チェ・ヨンよ…それ、もう時間だ。お前が天寿を全うしたその暁には…また会おう、ヨンア…幸せになるのだぞ…」
対岸の父の微笑む姿が霞んで滲み、そして消えていった…
「父上っ!」
チェ・ヨンは、追いかけたい衝動に駆られたが…ウンスの元へ早く戻らなければと、思い直した。
水から上がった瞬間に、、濡れていたことなど嘘のように…ポタポタと雫を垂らしていた髪1本まで…乾いていた。
…やはり、ここは胡散臭い。チェ・ヨンは父親の指差した方角へ向かい、時間が惜しいとばかりに軽攻でぐんぐんと走り出した。
だが、終わりが来るとは思えないほど、行けども行けども同じ景色ばかり続いていたのだった。
「イムジャ!どこだ?イムジャ?」
「チェ・ヨンよ…待つのだ」
「誰だ!?」
いつの間にか、片手に握られていた剣を引き抜き構えた。周りを見回すが、どこにも人の姿など居なかった…
「私か?私は…」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・
皆様おはようございます。
今日も朝から暑いです![]()
今週は明日も仕事なので、ちょっと泣きそう![]()
そうそう…毎朝化粧しながら![]()
思うのですが…って前も聞いたかなぁ。
老眼の皆様、アイラインはどうしてますのん?
私は、ド近眼で老眼(´;ω;`)なので
メガネを外せば近くも見えるのですが
視力の良い方は、見えないでしょ?
老眼鏡かけてメイク出来ないし…
で、どうしてるのかなって。
ブログも、見えにくいかなってLサイズの文字にしてます。
スマホで見るとビビるよね![]()
あっそろそろ時間なので…
では今日も一日アジャ![]()
素敵な花金を![]()
はる
