七夕の夜の…9 追記あり┏○))  | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

漁師の夜は早い…

 

その村は30軒程の家々からなり、なかなか大きな集落であった…まだ夜も更け切らないのというのに…家の中からは、物音一つ聞こえてこない…

 

村のあちらこちらには、パチパチと音を立てる大きな篝火が何箇所も焚かれ…煌々と輝く月明かりを、微かに赤く染めているようだった…

 

その月は更に大きさを増し…村ごと飲み込まれそうな勢いであった…

 

静まり返ったその村に…パシャパシャと小さな水音が遠くから近づいてきた…

 

少しずつ少しずつ…その音は増え大きくなり…

 

 

そして静まり返った…

 

 

 

 

ピーーーーっと突然笛の音が鳴ると、うぉーっと言う怒号と共に男達が、村人の寝静まる家と言う家、全ての戸を蹴り上げ破壊していった!

 

 

 

 

「っぐうぇ!?な、……」

 

その男がそう呟いた時には既に…事切れていた!

 

破壊した扉の中から飛び出してきたのは…迂達赤の精鋭たちであった。

 

扉を蹴破った倭寇の一団は、家の中に居るのは漁師だと思いこんで居た為、刀を抜いている者はほとんど居なかったのだ。

 

その一瞬の隙間に迂達赤は容赦なく斬りかかり、一人…また一人と確実に殲滅させていった。

 

中には、恐ろしい程の絶叫に喉を枯らし、船に戻ろうと逃げ出すものが出て来た。

 

そこへ…

 

ドーーーーンッ!!と言う大きな音と共に、母船目掛けて放たれたチェ・ヨンの雷攻が、ど真ん中に命中し、風穴を開けた。

 

いざ決戦の火蓋は切って落とされた!

 

それを合図に、松林の両側からは騎乗した迂達赤と忠勇衛の弓隊が、怒涛の如く飛び出し…篝火で弓矢に火を灯し左右に散開していく…

 

両翼の張り出した半月形の陣形を作り、不気味なほどの静けさで、じっと指令を待った。

 

「打て!」

 

チェ・ヨンの掛け声とともに、火の点いた数百という矢が母船目掛けて一直線に放たれた!

 

弓隊の1陣は、矢を放つと後方へ下がり…篝火に火を灯しに急ぎ駆けた。

 

後ろに構えていた2陣は、今度は小舟めがけて矢を放つ。

 

一番の精鋭たち…3陣を任された者たちは…刀を抜き斬りかかってくる倭寇に向かい、火の点いた矢を次々に射った。

 

これには、倭寇たちもたまったものではなかった…

 

その場で息絶え…火に焼かれる者…

 

炎を消そうと砂浜に転がる者や、慌てて海に飛び込む者が後を立たなかった。

 

そこへ…岸辺では、漁師の船に隠れ待ち構えていた迂達赤と忠勇衛が、待ってましたと次々と飛び出し剣を振るい、みるみる海を真っ赤に染めていった…

 

次から次へと放たれる炎の灯った矢に負けじと、倭寇の船からも嵐のように、矢が降り注いできた。

 

だが、兵達は驚かなかった!盾を掲げ、馬の首に伏せて矢を防ぎ、或いは剣で払い除け叩き切った。

 

中には、馬に命中し…そのままともに倒れてしまう者もいたが…皆、怯まず攻めいった。

 

その中をチェ・ヨンは、チュンソクら3人と共に母船へとチュホンを走らせながら、向かってくる倭寇にのみ、剣を振るって行った…

 

 

 

 

チェ・ヨンは村で待ち伏せをし、倭寇の数が減るまで…自分が最前線に出ずとも良い方法を思案し、実行に移したのだった。

 

だが…相手の数は、そう多くはない…まだ船内にかなりの人数が残っているのか…

 

 

戦など早く終わらせるのみ…イムジャのために…

 

母船はゆっくりと炎を上げ、煙が立ち上る…怖気づき船から飛び降りる者が、続々と増えていった…

 

そこを狙い、海から顔を出す前に息の根を止める迂達赤だった…

 

 

 

 

____突然、一人の忠勇衛の兵が空を指差し大声をあげた!

 

「おいっ!あ、あれを見ろ!!つ、月が欠けていく!」

 

辺りは戦場の怒号に包まれ、おそらくチェ・ヨンでなければ聞き取れなかったであろう…

 

チェ・ヨンが空を見あげると…

 

あの煌々と輝いていた大きな満月が…欠けているではないか…

 

辺りにいる者たちも次第にそれに気づき…ざわめき始めた…

 

倭寇に至っては恐れ慄き…燃えているのにも関わらず…今度は母船へと戻ろうとする者が焦りながら、梯子を登っているのが見て取れる。

 

今だな…チェ・ヨンはそう思い立った。

 

「チェ・ヨン!どうしたの?心拍が早まったわ!何かあった?」

 

ウンスが必死にチェ・ヨンの胸を叩きながら、大声を出した。鎧に包まれているので、あまり身動きがとれない事がもどかしいウンスだった。

 

「えぇ… イムジャなら知っておるのか…?月が…先程の大きな月が…端から欠けてきているんだが…兵達が皆、気味悪がっておる…」

 

チェ・ヨンは3人に守られてはいたが、辺りに神経を張り巡らせながら、ウンスに問うた。

 

「えっ?ほんと?…月食なの?ちょっとここ開けて!見たいわ!……あっ、ありがとう…うわぁすごく神秘的で綺麗…スーパームーンの月食なんて、見たことない……全部欠けるかしら…皆既月食になるかなぁ………あっ!チェ・ヨン…良い事思いついたわ!あのね……」

 

 

 

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皆様、おはようございます

 

本当は一気にいきたかったのですが

長くなりそうなので続く…にしました滝汗

 

前から思っていたのですが

戦闘シーンを書くのってほんと難しい…汗

 

いつもイマイチで…ごめんなさいペコ。

しかも今日もセリフ少なめで…

わかっちゃいるんですがね汗

シンイの本でもセリフないページ

あるでしょ?

それだと思っていただければ苦笑




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ADHDについての記事につきまして…


不適切な発言がありました。


先程は大変失礼致しました。


読者様よりご指摘を受けるまで


そのような事にも気付かず


至らない自分が恥ずかしい限りです。


本当に申し訳ありませんでした。


以後このような事の無いように


ブログという物を発信して参りたいと思います。


不快な思いをされた皆様方


心よりお詫び申し上げます。






はる

 

 


 

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