「て、大護軍!!は、早く見て下さい!!あ、あれを!?」
外に出ると、テマンとトクマンが漁師小屋の上空を指差し、大声を上げていた。
チェ・ヨンが後ろを振り向くと、そこには…
大きな大きな満月が顔を出していた!まるで昼間のように明るい月明かりが3人の驚いた顔を照らし出していた!
「なんだ!これは…何かの天変地異の前触れか?」
「何?チェ・ヨン…どうしたの?ねぇちょっと!!私にも見せてよ!敵とかじゃないんでしょ?」
懐のウンスがモソモソと動いて、巾着から出ようと試みている。チェ・ヨンはウンスを出してやり、空に昇る…見たこともないような大きな月を見せた…
「うわぁ~綺麗ね…スーパームーンじゃない!この時代って、やっぱり空気が綺麗に澄んでるのね…今まで見た中で、一番の大きさだわ…大きさも輝きも30%アップね…ほんと、綺麗…」
ウンスはチェ・ヨンの手の中で、うっとりと月を眺めていた…ウンスと月を見比べていたチェ・ヨンは、驚きが収まらない様子でウンスに尋ねた。
「すーぱー…イムジャは、この月がなぜこのように明るく大きいのか、知っておるのか?」
「ええ、もちろん!天文学は得意よ!これはね、スーパームーンって呼ばれてて…ん~簡単に言うと、月とここ私達の生きている地球の距離が一番近くなったから、大きく見えるのよ!すごく輝いてるでしょ?でもね、月が光ってるわけじゃないのよ。太陽の光を反射してるだけなの」
ウンスは、チェ・ヨンの大きな手を太陽…自分の手を地球と月に見立てて、一生懸命説明したが…地球という概念すらない高麗時代…さすがのチェ・ヨンにも理解不能だった…
「ん~難しいわね…まぁでも天変地異が起こるとか、そういう事はないから安心して!ちょっと引力が強くなるかもだけど…この後ね、もっと大きくなるわよ!楽しみにしてて!」
テマンとトクマンはほっとしたような表情を浮かべ、さすが医仙様だなと頷きあった。
「な、何?どうしたの?チェ・ヨン…そんな顔して…」
チェ・ヨンは、ウンスを眩しそうに見つめていた…
「いや…ふっイムジャがおって良かった…先の世を知る天女…か。我らだけでは、慌てておったかもしれん…ありがとうイムジャ」
「小さくても…あなたのお役に立てて光栄よ!ふふ」
チェ・ヨンは愛妻を誇らしく思い、二人がいることをつい…失念し、ウンスの頬に唇を寄せてしまった…二人が見てるわよとウンスに小声で言われ、我に返ったチェ・ヨンは、二人に睨みを利かせることは忘れなかった…
「う、うん…見てみろよ…テ、テマン…海が綺麗だなぁ」
トクマンは、蹴り飛ばされる前に気を利かせ、目を逸らしながら後ろを振り向くと、月に照らし出された明るい大海原に…大小合わせて10艘程の船の一段が見えた!
「大護軍!あそこに船です!船が見えます!倭寇かもしれません!南へ向かっているようです!岸辺に近づいて来てるように見えませんか?!」
チェ・ヨンは慌てて、トクマンの指差す方を見た。かなりの大型船が1艘…あれが母船であろう…この昼間のような月明かりの中…もう一つ村を襲う気か…クソッ!そうはさせん!
その周りを守るように、小型船が少し遅れて進んでいるのが、はっきりと見てとれた…
「テマン!この先に村はあるかすぐに確認してこい!この1本奥の道を行け!奴らに見つかるなよ!」
「はいっ!」
テマンは颯爽と馬に跨り、海岸沿いから少し中に入った、松の木に覆われた脇道を飛ぶように疾走していった。
「トクマン!お前はチュンソクの所へ戻り、急ぎ兵達を連れて来い!取り敢えずお前に付いてこられる迂達赤だけでも構わん!お前も脇道を走れ!俺はテマンの後を行く!この先の村まで急ぐのだ!行け!」
「はっ!」
トクマンが駆けて行くのを見送ると…ウンスを懐へ戻し、チェ・ヨンもまたチュホンに飛び乗り、テマンを追いかけるように走り出した。
「イムジャ…少し急ぎます!舌を噛まぬよう気をつけて!」
「うん!わかった!…チェ・ヨン…どうするつもり?」
ウンスは巾着の紐を少しだけ開けてもらっていたので、僅かに汗を滲ませたチェ・ヨンの顔を仰ぎ見ながら、大声を張り上げた。
「もう…殺させはせん…イムジャ、恐ろしいと思うが…やはりあなたを人には任せられん。俺は最前線に出ねばならん…それが一番兵達の犠牲が少なく済むからだ…故に…」
「うん、わかってる。私はここで…耳を塞いで大人しくしているわ…だから私の事は気にしないで!皆を守ってあげて?」
ウンスはまだ何か言いたそうなチェ・ヨンに、畳み掛けるように言った。
「大丈夫!この中は…高麗一安全な場所でしょ?ふふ」
と、チェ・ヨンの胸を叩いた。
チェ・ヨンは、チラッとウンスを見やると…はにかんだ微笑みを浮かべた。
「護ります…必ず。倭寇などに負ける気はせん」
これから始まるであろう…倭寇との戦を前に、優しい月明かりに照らし出された二人は、波の音に背を押されるように、先へ先へとチュホンを駆った…
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皆様、こんにちは![]()
今日は早いじゃん…とお思いの皆様
またこれから内職と言う名の
お仕事が(´;Д;`)あるので
早めに頑張りました![]()
連休中、2日間何をやっていたのかと
聞かれれば…????何も(笑)
ネイルに行ったくらいです![]()
あっ!お話は書いてましたよ![]()
今、書き始めの頃の気分で
書いていて楽しいんですよね![]()
でこれが先日間違って
やっちまったカレンダーです![]()
ちょっと重ねただけなので
ちまったうちにも入りませんが
影絵のカレンダー見たいと
言われてたので…
月の話を書くつもりでいたので
その時にアップしようと思っていたのに
(´▽`*)アハハ
間抜けです![]()
これは庭の唐辛子です![]()
ある方のブログに唐辛子のお話が![]()
書いてあってうちもあるよ~と思って(笑)
私は異常な激辛好きなので
ポリポリ食べちゃいます![]()
1回に5本くらいは食べちゃうので
ばさまが、また追加してくれました。
すっごい辛くて涙が出るのもあります(´▽`*)アハハ
えっ?なんで食べるのかって?
ん~そこに唐辛子があるから![]()
相変わらずマイ豆板醤持ち歩いてまっせ!
激辛党の皆様
お尻はお大事に( ー`дー´)キリッ
では3連休最後![]()
良い休日を![]()
アジャ![]()
はる


