七夕の夜の…3 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「イムジャ、もうあまり時がない…俺は今日、倭寇を叩きに出立せねばならん…だが、このようなイムジャを置いては行けぬ…道中厳しいと思うが…共に連れて参りたいのだが…良いか?」

 

「…?!えっ?ホント?嬉しい!もちろんOKよ!行く!行きます、あなたと…」

 

ずっと…心配で着いて行きたいって言いたかった…それが、小さくなって叶っちゃった…皮肉ね、この体じゃ、オペも出来ない…だから怪我はしないでね…そして…私があなたの足手纏いになりませんように…

 

「ふっ、決まりだな。では次だが…あなたの服をなんとかせねば。イムジャの体を誰かに見られたら…斬り捨ててしまうかもしれん…小さかろうと、それだけは許せん!」

 

「…どうせ、小さい胸ですよーだ!」

 

「ちっ、違う!そんなことは言ってはおらん!ただ俺はあはたの体が小さいと…」

 

チェ・ヨンの鼻先で、頬を膨らませてむくれている小さな自分に、必死に言い訳しているチェ・ヨンの姿に…耐え切れずウンスは笑い出した。

 

「ぷっ!あはははは、冗談よ!冗談!洋服大賛成!でもこのサイズ、この時代にはないわよね?お針子さんに作ってもらうにしても…時間もないし…タオル?ん~~あっ!思い出した!マンボさんのお店の近くの洋服屋さんにね、コーディネイトのサンプルみたいな、すっごく小さなチマチョゴリのセットが、いっぱい壁に飾ってあったのよ。あれなら着られるかも!」

 

「こーで…う、うん、そこの店に、イムジャが着られる服があるかもしれん…と言う事で宜しいか?」

 

「うん!ちゃんと形になってたような気がするわ。それと、紐の長い巾着袋が欲しいわね」

 

「巾着袋?何のために?」

 

「ふふーん!私が巾着袋の中に入って、チェ・ヨンが首からぶら下げるの。それから懐に入れて貰えば、話も出来るし、あなたの激しい動きでも懐から落っこちたりしないでしょ?あなたも私も安心て訳!」

 

「…なるほど。良い考えだ」

 

「それから、私の服と医療道具もお願いね。もしかしたら、途中で戻れるかもしれないし…」

 

「あぁ、わかった。…先に陛下に伝令を飛ばすので、少しお待ちを。イムジャのことを報らせねばならん…」

 

「うん、わかった。王様…信じてくれるかな…」

 

 

*********

 

 

 

着替えも終え、出立の準備の整ったチェ・ヨンは、紐を長い物に入れ替えた巾着袋と、小さく切った手拭きを数枚手に、戻って来た。

 

「イムジャ、取り敢えず、この手拭きを巻くので衾から出て。…はぁ…イムジャの体は、あなたより知っておると何度も………はは、それで叩いておるつもりですか?くすぐった…いてっ!イムジャ、何を…?そんな小さな爪で…いっ!あなたは蜂か?全く…。イムジャ、ほら…これでもう体は見えん。こちらは風除けの代わりに…」 

 

と、少し大き目の1枚をマントのようにウンスの首から掛けた。

 

チェ・ヨンはウンスを片手でそっと掴むと、自分の目線の高さまで連れて来た。

 

もう片方の手で、髪を優しく撫でながら、小さな頬に唇を寄せた。心許ない大きさだが…香りも柔らかさもウンスのものだった…

 

擽ったそうに、首をすくめたウンスだったが、両手を広げチェ・ヨンの大きな唇を愛おしそうに撫で、口付けをした…

 

「…じゃ行きましょ?その中に私を入れて?」

 

チェ・ヨンは、巾着袋の中にそっとウンスを収め首から下げた。

 

「イムジャ、大丈夫か?」

 

開いたままの巾着袋を覗き込みながら、心配そうにチェ・ヨンは聞いた。

 

「うーん、最悪ね…ゆらゆらしてて気持ちが悪い…船に乗ってるみたい…チェ・ヨンの懐に入ったらそんな事ないのかしら…それに、物凄く高くて…下を見るとこの辺がキュッとなる…」

 

ウンスは、お腹の辺りを摩りながら答えた。

 

「…あとね、何も見えなくてちょっと不安かな…真っ暗なんだもん。こことここに少しだけ穴を開けてくれない?覗き穴が欲しいかな…両側にね」

 

チェ・ヨンは頷くと、一旦ウンスを出し足元から引き抜いた小刀で、巾着の上下に穴を数ヶ所作っていった。

 

「イムジャ、これで良いか?」

 

ウンスが中に入り、穴の大きさを確認している。

 

「うん!バッチリよ。明るくなったしね。じゃ行きましょ?」

 

チェ・ヨンは紐をグッと締め、解けないか入念に確かめた後…巾着袋を首から下げ、潰さないよう懐にそっと入れた。

 

これがイムジャの命綱なのだ…

 

懐の中で動かれると身も心もムズムズする。

 

心の臓の上にウンスがいる…暖かく優しい命…俺の全てだ。ここなら…守り抜けるだろう…

 

懐の中のウンスを、祈りを込めるように、両手で柔らかく包み込む。

 

だが…早く戻して差し上げなければ…でもどのように…

 

このまま…戻らなかったら…ドクンっと大きく鼓動が弾む…チェ・ヨンは何とも言えない複雑な心持ちだった。

 

「…どうかした?チェ・ヨン…心拍が早まったわ」

 

ウンスは、チェ・ヨンの胸に身体を貼り付け、心拍を聞いていたのだ。毎晩腕の中で聞いている、彼の命のリズム…ウンスはとても安心するのだ。こうして小さくなって、身体全部で彼の鼓動を感じると…本当に力強い。

 

「いや、何でもない。急ごう」

 

 

 

 

 

 

 

 

________二人はお目当の店へやって来た。途中、マンボの所へ寄ろうかとも思ったが、時間があまり無かったので諦めた。ウンスは、チュホンに揺られ…かなり気分が悪い様子だった。

 

 

「すまぬ!店の者!誰かおるか?」

 

 

まだ店は開いている時間ではなかったのだが、奥から年輩の女が面倒くさそうに出て来てくれた。

 

「…はいよ!なんだい?まだ店は始まってないよ!時間になったら来てくんな。忙しいんだ!とっととお帰り!」

 

「…あ〜気持ち悪い…ほら、チェ・ヨンあそこ、見える?壁にたくさん飾ってあるでしょ?みんな可愛いなぁ。どれにしようかな…」

 

ウンスがチェ・ヨンの懐の巾着袋から、こっそり顔を出し小声で囁いた。

 

「イムジャ!無理をしないで、ほら顔が真っ青だ」

 

ウンスは時折…吐きそうになりながらも、そのまま店の中を覗き、品定めをしていた。

 

チェ・ヨンは、反対の懐から銀子を1枚、これで…と言いながら、店主らしき女に渡した。女は握られたものとチェ・ヨンを見比べ、コロッと態度を変えた。

 

「い、いらっしゃいませ。ちょうど今から店を開けようと思ってたんですよ!奥様への贈り物ですか?良いものが揃ってますから、どうぞごゆっくり見て行って下さいな」

 

「壁にある、この小さき服を全て貰いたい」

 

女はキョトンとしながら、訝しげに聞いた。

 

「えっ?こ、これですか?切れっ端の布で、暇潰しに作ったもんですよ?まぁ切れっ端と言っても、物は上等ですがね。絹ですから…でもこんなもん、何にす…」

 

「余計な詮索はやめろ。パジもあるか?あぁ、それも全て買おう。足りるか?」

 

「えっ?あぁえぇ、大丈夫ですよ…では今お包みしますから、お待ちを」

 

「えっ?ちょっと、チェ・ヨンたら!全部なんて要らないわよ!20セットはあるじゃない…勿体無いし、選んで買うのが楽しいのに!」

 

ウンスは小声で抗議の声をあげた。

 

「…俺が見たいのだ。イムジャが、これを着た姿を見られるのは俺だけだから。俺の…我儘を聞いてくれ」

 

ウンスのいる辺りを、大きな手でポンと叩いた。

 

「ありがとう、チェ・ヨン」

 

「待たせちまったね。はい、どうぞ。またのお越しを」

 

店主の女が、愛想良く包みを渡した。

 

「こんなに早くにすまなかったな。助かった、礼を言う。次は妻と来よう」

 

「はい、お待ちしてます」

 

二人は店を後にすると、先を急いだ…

 

 

 

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皆様、こんにちは!

遅くなっちゃってすんまそん…

相も変わらず…読んでは直しを繰り返し(笑)

朝は起きたら7時だしあせ

やばかったです…

 

昨日の夜…2年ぶりに私も小さくなって(ピグ)

ちょっと散歩に行っちゃいまして汗

 

こそっといろんなお宅を覗いて帰ろうと思ったら…

ある方にお逢いして、お喋りして…

さよならしたら…

……寝てましたあせ

あかん…

 

毎日こんなんです(笑)

今飲んでるのは、やっすいウィスキーのコーラ風味の炭酸割!甘くないコークハイっすねわーい

美味しいですよビール

 

まあ私の場合は、アルコールが入ってりゃ何でも良いんですけどね…血液の大半はアルコールで出来てますから(笑)

 

コメ返遅くて申し訳ない土下座

もう暫くお待ちくださいませ!

 

今日の小噺は…

と、思いましたが…皆様台風被害は大丈夫でしたか?我がチーバ君はあれ?来たの?って感じだったんですけど、島根の皆様…大変でしたね。

 

80ミリの大雨って…どんななんでしょうね…

被害がないことを祈ってます。

 

昼飯ですへへ

今日も一日アジャ!

 

 

 

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