チェ・ヨンは、陛下の元へ報告に行く前に、ウンスを着替えさせるため、迂達赤の兵舎へとやって来た。もう間も無く、ここから迂達赤と、4年をかけようやく形になった忠勇衛を率い出陣する…
普段は王宮の守りにつかせているのだが、此度…初めて出兵させる事となった。
その準備が整っているか、それに関しても確認する必要もあったのだ…中に入ると、チュンソクが忙しそうに指示を出しながら、声を上げて動き回って居た。
チュンソクの顔を目にした途端、昨夜の事が思い出されたが、ウンスが懐に居るので、今はまずいとグッと堪えたチェ・ヨンだった…
しばらくチュンソクを睨みつけていたチェ・ヨンは、大きな溜息を吐いた…
はぁ~本当にあいつは要領が悪いな…隊長となって何年経つのだ!俺の存在にも気付かんとは、全く!
「チュンソク、守備はどうだ?」
「て、大護軍?!どうされましたか?出立の時間にはまだ早いですが…はい、準備の方は進んでおります!間も無く終わるかと…」
チュンソクが訝しげに、首をかしげながら答えた。チェ・ヨンはウンスと一緒になってからと言うもの…いつも時間ギリギリなのだ。
その訳とは…ウンスとの時を少しでも大事にしたいからだと言い張り、陛下をも唖然とさせた………それからと言うもの、1刻前に来れば良い方だったのだ。
「部屋で少し書き物をする!静かに集中したいので、誰も近づけるな!良いな?皆に触れを出しておけ!」
「はっ!承知しました!」
*********
「さぁ、イムジャ、ここで着替えを…」
チェ・ヨンは、ウンスを懐から出し、机の上にゆっくりと立たせた。
「ありがとう…ん~やっぱり気持ち悪い…」
ウンスは青ざめた顔をして頭を抱え、少しふらついていた。
「大丈夫か?イムジャ。すまんな…チュホンをゆっくり歩かせれば良いのだが…」
「ううん…大丈夫。これから遠征に着いて行くのに、この位でギブアップしてられないわ。フゥ~あっ、チェ・ヨン…買ってくれた服を見せてくれる?着替えないとね…」
ウンスは、チェ・ヨンが出してくれた服を机に広げ、あれこれと悩んで居たが、チョゴリは白、チマは淡いピンクの物を選んだ。
「これで良いのだな…では、イムジャ。ここでそれを脱いで」
「はっ?何言ってるの?いやよ!自分で着替えられるから、どこかに行ってて!や~!もう、チェ・ヨン!やだってば!!きゃー!」
「イムジャは相変わらず、諦めの悪いお方だ…」
普段でもチェ・ヨンの力には敵わないのに、今は人形サイズ…簡単に手の中に捕らえられ、体に巻いて居た手拭きをクルクルと剥ぎ取られた…
「ちょ、ちょっと!何するの?」
「何とは?イムジャが脱がぬから…着替えさせるためには致し方ないかと…」
チェ・ヨンは笑いを含みながら、ウンスを全裸にすると、両手ごと背後から腰の辺りを軽く掴み、身動きが取れないようにした。
身体を隠すものがないウンスは、恥ずかしさのあまり…やめてと大声で叫びながら、その腕から逃れようと、手足をジタバタさせたが…なんの抵抗にもならなかった。
「………本当に、昨夜のイムジャなのだな…あちこち俺の付けた痕が残っている…」
チェ・ヨンはそう言うと、もう片方の手でウンスの動き回る足を掴まえ、青白い素肌に唇を寄せた。
「やだ!チェ・ヨン…本当にやめて!…ねっ?お願い」
ウンスは、自分の顔ほどもある…チェ・ヨンの艶を含んだ眸に、全身を食い入るように見つめられ、恥ずかしさのあまり、下を俯いてしまった…
チェ・ヨンは、小さなウンスの身体を両手で包み込むと、はーっと何度も暖かな息を吹きかけていた…
「……チェ・ヨン…?」
「…すまん。あまりに青ざめていたので…ようやく、少し赤みが戻ったようだ。もう…少し暑い位の時期だと言うのに、こんなに冷えて…チュホンに酔うたせいだろうか?平気か?イムジャ…身体を温めてから、着た方が良いだろう」
「…そうだったの?ありがとう…私はてっきり…」
更に顔を赤らめるウンスを、からかうようにチェ・ヨンは見つめた。
「…てっきり…何ですか?」
「う、うん…そういう風に…もういいっ!何でもない!早く服を取って?」
「ふっ、そういう目で見ておる。…仕方ないであろう…俺にとって女人とはイムジャ、ただ一人…そのあなたが…どんな姿をしていようとイムジャはイムジャなのだ…小さかろうと見惚れてしまう…いつでも触れていたいし、悦ばせてやりたいと思うのが性…唯一無二の伴侶なのだから」
「それは素直に…嬉しい…あ、ありがと。でもね!小さくても恥ずかしい事には変わりないの!…少しは考えて!…あなたって実はむっつりでちょいSよね?」
「むっつ?…また天界語ですか…」
「私に意地悪して楽しんでるでしょって言ったの!ねぇ…服、取ってってば!自分で着られるから…」
チェ・ヨンはウンスを机に下ろすと、ピンクのチマを広げ、足を入れるよう促した。あくまでも自分が着替えさせる気である。
ウンスはチェ・ヨンを軽く睨むと、はぁ~っと大きなため息を吐き、諦めた様子で胸を隠しながら…素直に従った…
「なんだこれは…チマの丈が足らん!こんなに短いではないか!」
「仕方ないじゃない、誂えた訳じゃないんだもん…でもこれ、膝丈のフレアですっごく可愛い!」
「はっ!?ありえん!!イムジャ…このような時のためにパジを買ったのだ。ほら、これを…中に着る下着もないが我慢してくれ。…取り敢えずは致し方ない」
「え~…せっかく可愛かったのに…でも下着がないのはまずいわね………はい!パジ履いたわよ~OK!?どう?似合う?」
丈こそ短かったものの、他は少し大きめのチマチョゴリ…チェ・ヨンが紐をあちこち調節しながら、なんとかウンスの身体に合うように着付けてくれた。
先程の手拭きとは雲泥の差で、絹の風合がとても上品だった。ウンスがどう?可愛い?と身体を揺するたび、チマがフワフワと揺れ、絹の柔らかな輝きを発していた。
「う、うん…わかり…いや、えぇ…イムジャは何を着ても…良く映えます…」
「ほんと?嬉しい!ありがとう、チェ・ヨン」
チェ・ヨンはウンスを手のひらに座らせ、目線の高さを合わせた。右手でウンスの髪に触れ、愛おしむように全身に触れた…
こんなに…このように小さいのに…温かい…イムジャと同じ温度だ。
「…イムジャ…無事でいてくれて…本当に良かった。ありがとう…心から礼を言う。現状…イムジャにも訳もわからず、辛い事と思うが…俺には……朝起きて…あなたがいなかった時の焦燥感に比べたら…身体の小ささなど、どうでも良く思えてしまうのだ。生きてさえ…生きてさえいてくれたら俺は…」
チェ・ヨンの声が、震えていた…
「…もう、やだ…い、今、言うなんてずるい…そんな事言われたら…私…が、我慢してたのに…」
「知っておる…イムジャ…一人で泣かず、泣くなら俺の所で泣いてくれぬか?」
チェ・ヨンはウンスを肩に乗せると、指で背中を撫でた。泣いているところを見ずに…思い切り泣かせてやりたかった…
ウンスは、チェ・ヨンの首にしがみついて、涙を流した…不安な気持ちを全て…押し流すかのように、泣き崩れた…この小さな身体のどこから…こんな声が出るのかと思う程の慟哭…
チェ・ヨンは、ウンスが落ち着くまで何も言わず、ずっと側に…ただ…寄り添っていた。
*******
「ぐすん…あ~すっきりした!もう大丈夫よ!チェ・ヨンありがとう…」
そうチェ・ヨンの耳元に直接言葉を落としたウンスは、涙でぐしゃぐしゃな顔を小さな手で拭った。
チェ・ヨンは擽ったそうに首をすくめ、左肩にいるウンスを、ほっとした表情で見つめ、柔らかく涙を拭う…
「…チェ・ヨン、抱きしめて………あげられなくってごめんね…」
チェ・ヨンはぐっと奥歯を噛みしめ、気付かれぬよう辛うじて笑顔を作った…
「俺がイムジャを抱きしめる。あなたがもうやめてくれと嫌がる程に…だから笑ってくれ…イムジャ」
ウンスは、ふふっと泣き笑いを浮かべた。私が笑って居る事が、この人の力になるのなら…どんな時も笑える強さで、チェ・ヨンを護ろう…
…その時ふと…昔、母に言われたことが思い出された。まだ、レジデントだった頃、初めて重篤な患者さんを受け持つことになった。まだ若い女性…オペの成功率は3割。私はオペのサポートに入るだけだったのだが、他に方法はないか、色んな文献を探してみたが、そんなもの…どこにも見当たらなかった…
思い悩んでいた時、辛くて…どうしても母に逢いたくなり…夜、仕事終わりに実家へ帰った。何も話してはいないのに…帰って顔を見るなり怒られた…そんな顔の医者に診てもらいたくないと。
(…いいかい?ウンスや…自分が笑えば相手も笑う。自分が怒れば相手も怒るの…相手の顔を決めるのは自分自身なのよ?医者のあんたが、そんなに不安そうな顔してたら、患者さんだって不安になるわ…どんな時も笑える強さを持ちなさい。そうすれば、あなたの周りは微笑みに包まれるわ)
お母さん…ありがとう…私…ここで頑張るから…全て、乗り越えてみせるわ…愛する人と二人で…
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
皆様こんばんは!
えっΣ(゚д゚lll)今更新?Σ(゚д゚lll)???
…と、思われた(新しい読者の…?)皆様…
申し訳ないっす![]()
基本…私…適当なんで…
起こされるのが嫌な方は、チェック外しておいてくださいね…
ごめんなさい┏○))
今日の小噺~!
聞いてくだされ!
ジャスティン!今日チケット届きました!
おそらく…2列目!!!
やばいです!泣きそう(´;ω;`)
本当に嬉しいw
最近ね、チケ運がめっちゃ良いんですよ!!
娘と…その内…死ぬね(爆)と言ってます!
んで、今日のウンス…
画像…作ろうかと思いましたが諦めました(´Д`;)
だって…アプリすら2年触れてないので(;・∀・)
文字だけで…皆の所に…チマ、ヒラヒラさせたウンス…
遊びに行ってると幸せです(笑)
それが目標っす…![]()
では…明日も仕事…
…
頑張るぜ( ー`дー´)キリッ
…したくないけどね…宝クジカモーン!
…では☆GOODNIGHT☆
明日もファイティング!(〃ω〃)
Rじゃないのに深夜に…ごめんね!!
はる
追記〜
二次って不思議な世界ですよね?
書けば書くほど…色んな二人が産まれてくる…
作家さんによっても…また違う二人になるし…
本当にシンイは凄いっすね!!
…と、急に思った、酔っ払いの戯言でした!
そろそろ3時だよ(TωT)
では┏○))
(iPhone7+より…)
※チマチョゴリ…逆に思ってた私(笑)
直しましたよ![]()
教えてくださった方がいまして…
ありがとうございました┏○))
本当に助かりました!(´▽`*)アハハ
いやマジで![]()
皆様も…それ違うんじゃね?と思われた事(漢字等)ありましたら、ドシドシご連絡くださいませ!
福岡、大分の皆様大丈夫ですか?
朝テレビ見てびっくりでした…
ご無事を祈ってます…
では…
