イムジャ…なぜこのように身体が冷たいのだ?いや俺が熱いのか…はぁ…まずい…熱があるようだ…
このままでは感染してしまうかもしれん…イムジャ…すまん…
チェ・ヨンはウンスを起こさぬよう静かに部屋を出ると、足元も覚束ないまま…チュホンに跨り迂達赤の兵舎へ向かう。
「大護軍、風邪ですか?医仙様かパク侍医に診てもらった方が良いのでは?」
本当にこいつは俺をよく見ている。他の者達には気づかれぬのに…こいつにだけはわかってしまう。ふっ…こいつと、もう何年になるのだろう…
「たいしたことはない…ごほっ 俺などどうにでもなるのだから」
それから、兵舎でどのくらい眠っていたのだろうか…テマンに起こされるまで気付かぬとは…侍医がイムジャの腹に触れただと?!
赤子の様子がおかしいと?なぜ俺はこんな時に風邪など!くそっ!イムジャは大丈夫であろうか…逢いに参るか?…いや…赤子のこともあるのに、このような熱を感染すわけには参らぬ…
テマンの奴…忙しいから兵舎に泊まるとイムジャに伝えろと言ったのに、嫌だと申した…ふっ俺の命に従わぬとは…全くイムジャにも困っちまう…
____深夜…イムジャの顔がどうしても見たくなり家に戻ってきてしまった…息を殺し、そっと部屋へ入るとイムジャは机の上で眠っておった。書物をしている最中であったらしい…春とはいえ…まだ少し肌寒いのに…
見ればイムジャがいつも先の世の両親へ書いている手紙であった。頬についている墨と涙の跡を拭う…俺はこのように見えぬところで、イムジャを泣かせておるのか…?
すまぬ、イムジャ…
起こさぬようにそっと抱き上げ寝台へ寝かせると、眠っているはずなのに…俺の着物を掴んで離さない。ひんやりと冷たく細い指先を撫で、1本ずつ指を外していった…
いつものようにイムジャの腹を撫でながら…母上を苦しめず元気に産まれてこいよと心で願う…
俺はそのままどのくらい…あなたの顔を見ていたのだろう…気づいた時には外は明るくなりかけ、兵舎へ戻るという日が3日…続いた。
*********
「なんだと?テマン!イムジャを探せ!必ず見つけ出せ!急ぐんだ!」
俺が間違っていた…侍医に言われた事が心に響く…俺は何をやっているんだ!心も守れとイムジャに言われたではないか…
どこだ?イムジャの行きそうな場所は?家か?まさか…天門へ?
「チュンソク!すまぬ、迂達赤を数名貸してくれぬか?イムジャがおらん…」
「はっ!何名でも使って下さい!」
「スリバンにも連絡をしてくれ!俺は探しに行く!」
「はっ!」
________チュホンを駆り飛ぶように家路を急ぐ。気ばかり焦って思考が停止してしまいそうだ…どこだ!?イムジャ…そのような身重の身体でどこへ?
居た…全身の力が抜け落ちてしまった…
トクマンがウンスを抱き上げ、フラフラと前を歩いているのが目に入った。何も言わず、トクマンの頭をくしゃっと撫でイムジャを己の腕に抱く。いつもの重さだ…腕の中の温もりに涙が溢れそうになっちまう…ありがとう…トクマン。
「トクマン…すまなかったな…イムジャに何が?」
「はい…大護軍の家にまず探しに行ったのですが、その道すがらには居なかったので、昔俺が教えた天門への道順を思い出し、その道を辿って行ったら、途中倒れられていたのです。馬車もなく…おんぶも出来ないので…こう抱き上げて…医仙様のお体に触れ…すみませんでした!それから…これを…」
と、腕にかけてあった包を渡す。
「そうであったか…いや良いのだ。何かあれば頼むと申したであろう。ここまで連れて来てくれたのだな…今日はもう休んでくれ。ありがとう…皆にイムジャが見つかったと報告だけ頼む」
「はっ!わかりました」
**********
「イムジャ!イムジャ!起きてください!ウンス!」
「う~ん…あっ…夢なの?チェ・ヨンが居る…?」
「イムジャ!起きて!目を開けて!」
「チェ・ヨン…ここは?私どうしちゃったの?」
皆に迷惑をかけたと思わせたくない…一人で歩いてきたと言っておけば良いか…
「家です。イムジャは王宮からここまで歩いて帰ったようです!どこか怪我は?」
ウンスは首を振って、重い体を起き上がらせ、その場を離れようと立ち上がる。
「イムジャ!どこへ?」
イムジャの腕を掴みこちらを向かせると、首を振りその眸には涙が溢れておった…
「イムジャ!どれほど心配したと?そのような身体で護衛もつけずに!」
「…ごめんなさい…だって…だってあなたが…」
そこまで言うと、ウンスは子供のようにしゃくり上げて泣き出してしまった。
「イムジャ…こちらへ。俺のせいですか?お願いですからそのように泣かないで…」
腹をつぶさぬよう、そっと抱きしめ髪を撫でる。俺の腕の中、震えながら泣くイムジャ…どうすれば泣き止んでくれるのだ…
「毎日あなたに逢いたくて、抱き締めて欲しくて、あなたが隣に居ないのが本当に淋しかったの…ひっく…うぅ。勝手なことをして…心配かけてごめんなさい…」
「すまぬ、イムジャ。全て俺が悪かったのだ。風邪をひき熱を出してしまい…赤子が腹におるのに感染してはいかん、治るまでは逢わぬ方が良いかと…イムジャ、もう泣かんでくれぬか?」
その後もウンスの涙はなかなか止まらなかった…
イムジャ…そんなに…苦しかったのか…本当にすまぬ。もう二度と理由も言わず家に帰らぬことはせぬ。
「うぅ…風邪ひいてたの?大丈夫?…ひっく…」
ウンスは涙の止まらぬ眸でチェ・ヨンを見上げ、頬に手を当て顔を引き寄せるとキスをした…
「うふふ…しょっぱい。熱はないみたい…」
「はい、もう治ったので今日は家に戻るつもりであった。イムジャ本当にすまなかった」
「あなたが他に女の人でも出来たのかと…ひっく…思っちゃった…」
「イムジャ!何をばかな!それだけはありえん!」
「うん…わかってる…妊娠中で少しおかしかったの…」
「そういえば、赤子の様子が変だと?何があったのだ?」
「あっ治ったの!赤ちゃんがね、逆子だったんだけど…赤ちゃんて普通頭が下にあるの。でもこの子は逆だったのよ。あなたの居ない3日間…反対向きに寝てたら…いつの間にか治ったわ」
チェ・ヨンが寝台にウンスを下ろす時、たまたまいつもと反対を向かせていたのだ。
「そうであったのか…良かった…爺にも礼を申さねばなるまい…イムジャ…涙を拭いて…」
「あっ!チェ・ヨン…お弁当作ったのよ。食べましょ?」
「ふっ…はい」
「ふっ…はい」
イムジャ、すまなかった…これからは間違った守り方はせん…永遠に共に、二人歩いて参ろう…











皆様おはようございます

今回はチェ・ヨン編

いかがだったでしょうか

終わりっぽいですが

まだ続く予定です

逆子の話ですが実話です

私はそれで治りました

しかも治るとすぐわかる

動くところが違うからね

本編止まってますね

だって二人が
なかなか布団から出てこないのです
あちらも早いこと

なかなか布団から出てこないのです

あちらも早いこと
なんとかしたいのですが
仕事が終わらず
頭働かず…です
お気づきの方いらっしゃるかしら
LAST SAMURAI チェ・ヨン

超~~~かっこいいでしょ
ちまちまのCEO
くまみや殿
の作品でございます

仕事が終わらず

頭働かず…です

お気づきの方いらっしゃるかしら

LAST SAMURAI チェ・ヨン


超~~~かっこいいでしょ

ちまちまのCEO

くまみや殿
の作品でございます
スマホだと見えないか?
パソコン仕様にしてご覧下さいませ

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あります
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きゃ~~見えました
萌える~~
やばいでしょ
では萌えたところで
今日も一日ファイティン

萌える~~

やばいでしょ

では萌えたところで

今日も一日ファイティン



