「ほら…早く!あなたもきちんとお礼を言わないとだめよ」
ウンスに腕をひかれ、しぶしぶチェ・ヨンも典医寺にやってきた。チェ・ヨンは黙っていたのだが、トクマンがウンスに喋ってしまったのだ。侍医のお陰でウンスが倒れていたところを早く発見でき、家の近くまで自分が抱いて帰ったと自慢げに周りに話してしまったのである。
もちろんチェ・ヨンに蹴り飛ばされたのは言うまでもないのだが…
それを聞いたウンスが、侍医に礼を言わなければと、二人で典医寺を訪れたのだ。
「イムジャ!侍医はおらぬようだ!帰りましょう」
「なぜ?パク先生に逢いたくない理由でもあるの?先生のお陰で私が早く見つかったのに…お礼はないのね…そう…」
「イムジャ!そうではなく!」
「これこれ…何を揉めておるのじゃ。おお…医仙よ、よう参ったな…どれ…お~よしよし!逆子は治っておるのぉ。もう間もなく生まれるじゃろうて…してまだ考え直さぬのか?わしがお産を手伝うて…」
「しつこい!侍医!お主は、人の話を聞いておらんだろう!」
「あ~大丈夫じゃ!ふぉふぉ!よう皆にそう言われるのぉ」
「はぁ…それは大丈夫とは言わん!」
「チェ・ヨン!もう…パク先生!本当にありがとうございました。先生の早い対応のお陰で、馬鹿な私は無事に彼のもとへ戻ることが出来たわ。ほら!あなたからもお礼を言って…」
「う、うん…すまなかった…」
「はっ?なんじゃと?年のせいかのぉ~?なんにも聞こえんのじゃが?」
「す、すまなかったと申しておるのだ!」
「そんな大きな声を出さんでも聞こえとるわ!ふぉふぉふぉ良かったの…二人共。よいか?そなた達はまだお互いに遠慮があるのやもしれん。夫婦となったからには、腹の中に言いたいことを溜めておくものではないのだ…その言えずにおる言葉はどんどん膨らみ不安となって、自分を襲って来るのだと覚えておくが良い…」
「はい!先生…そういえば前から聞きたいことがあったの…先生の目には何が写って視えるの?」
「そうじゃの…全てが視えるかもしれんのぉ…聞きたいか?」
「いや!興味もない!イムジャ参ろう!」
「はい!聞きたい!」
「ふぉふぉふぉ…どれ…茶でも飲みながら話してやろうかのぉ」
「わ~い!やったぁ!ね?ね?ちょっとだけ!良いでしょ?だめ?お願い」
「イムジャ!…はぁ…少しだけですよ?」
「ありがとう!だから好きよ」
「う、うん…」
____「では、話してしんぜよう…わしがのぉ、この力に気がついたのは、本当に小さき頃だ…皆の身体の周りに光が見えるのじゃよ…わしゃな…皆に視えて当たり前だと思うておったのじゃ…黒き光を纏った者…それは死に行く者なのじゃよ…それにのぉ、人の体の中の悪いところが黒く影になって視える事もある…またそれを癒す力もな…わし、すごいじゃろ?」
「うん!すごいわ!それって人のオーラが視えるってことね?私とチェ・ヨンは何色なの?」
「天界ではおーらと呼ぶのか?さすがは医仙じゃの…知っておったのか…そなたのような美しき天女が…昔も居れば良かったのだが…おまえさんの光の色は黄金色に大きく光り輝いておる…そこに若草色と薄紅梅が混ざり合いとても美しい…医仙は戦を嫌い、勇気もある…そなたは全てにおいて優れておるのぉ…そして…大護軍じゃが、これまた不思議でのぉ~初めて逢った時は時折…炭色も混じっておったんじゃが…」








へっくしょん
今回はパク侍医篇
















「チェ・ヨン!もう…パク先生!本当にありがとうございました。先生の早い対応のお陰で、馬鹿な私は無事に彼のもとへ戻ることが出来たわ。ほら!あなたからもお礼を言って…」
「う、うん…すまなかった…」
「はっ?なんじゃと?年のせいかのぉ~?なんにも聞こえんのじゃが?」
「す、すまなかったと申しておるのだ!」
「そんな大きな声を出さんでも聞こえとるわ!ふぉふぉふぉ良かったの…二人共。よいか?そなた達はまだお互いに遠慮があるのやもしれん。夫婦となったからには、腹の中に言いたいことを溜めておくものではないのだ…その言えずにおる言葉はどんどん膨らみ不安となって、自分を襲って来るのだと覚えておくが良い…」
「はい!先生…そういえば前から聞きたいことがあったの…先生の目には何が写って視えるの?」
「そうじゃの…全てが視えるかもしれんのぉ…聞きたいか?」
「いや!興味もない!イムジャ参ろう!」
「はい!聞きたい!」
「ふぉふぉふぉ…どれ…茶でも飲みながら話してやろうかのぉ」
「わ~い!やったぁ!ね?ね?ちょっとだけ!良いでしょ?だめ?お願い」
「イムジャ!…はぁ…少しだけですよ?」
「ありがとう!だから好きよ」
「う、うん…」
____「では、話してしんぜよう…わしがのぉ、この力に気がついたのは、本当に小さき頃だ…皆の身体の周りに光が見えるのじゃよ…わしゃな…皆に視えて当たり前だと思うておったのじゃ…黒き光を纏った者…それは死に行く者なのじゃよ…それにのぉ、人の体の中の悪いところが黒く影になって視える事もある…またそれを癒す力もな…わし、すごいじゃろ?」
「うん!すごいわ!それって人のオーラが視えるってことね?私とチェ・ヨンは何色なの?」
「天界ではおーらと呼ぶのか?さすがは医仙じゃの…知っておったのか…そなたのような美しき天女が…昔も居れば良かったのだが…おまえさんの光の色は黄金色に大きく光り輝いておる…そこに若草色と薄紅梅が混ざり合いとても美しい…医仙は戦を嫌い、勇気もある…そなたは全てにおいて優れておるのぉ…そして…大護軍じゃが、これまた不思議でのぉ~初めて逢った時は時折…炭色も混じっておったんじゃが…」
「黒の事ね?黒は良くないの?」
「…死じゃ…大護軍は時折死に追いかけられておったようじゃの…だが今は…ふぉふぉふぉ!意外や意外!此奴はこれほどに熱い男であったのだな…医仙が戻ってからは、燃えるような紅の色に変わったのじゃ…そこに抜けるような青空の色と藤色が混じっておる。燃え盛る炎のように熱いが、その反面…氷のように冷静で勘が鋭い。そしてのぉ…2人が揃うとその全てが交じり合い、眩いばかりに白く輝きだしておるのじゃ…このようなものを見たのは…わしも初めてで驚いおる…。医仙よ…皆がそなたに惹かれるのが何故じゃかわかるか?そなたのその真っ直ぐで曇りのない心根に触れると、皆のおーらとやらも色を変え輝きだすのじゃよ…こやつなど特に!ふぉふぉふぉどこまで色が変化し…大きくなるのやら楽しみだわい!」
「なんだか嬉しい…先生、チェ・ヨンから黒いオーラは消えたのよね?」
「ああ安心せい!お前さんの色を身に纏っておるわ…医仙が側におる限り…大護軍は大丈夫じゃろうて…」
___こやつにとって、この医仙は余程大切なのじゃろう…愉快な二人じゃ…
「先生…いつから視えてたの?」
「…覚えているの5歳の時じゃ…全身真っ黒な恐ろしい男に逢うてのぉ…親にあの人はもう直ぐ死ぬと言うた時じゃった…数日後、本当に殺されてしもうた…そんなことが何度か続くと親に化け物扱いされての…わしゃ寺に預けられてしもうたんじゃよ」
「そんなに小さいのに?可哀想…」
「それからわしは…人を信じず誰とも話さず…本当に化け物のように生きておった。そんなわしを自分の子のように可愛がってくれた女人がおってのぉ…その人がおらんかったらわしは鬼になっておったかもしれん。数年後…その女人の病に気付いたわしは、己の中の癒しの力に気付いたのじゃよ…そして薬草学や鍼を学び医員となったのじゃ…」
ウンスはチェ・ヨンの手を握り、涙ぐみながら
「自分の子供に化け物だなんて…パク先生…お辛かったでしょう…」
「慰めてくれるのか…医仙よ」
「爺!それ以上イムジャと赤子に近寄るな!」
「怖いの~わしに何か恨みでもあるのかのぉ?」
「もはや恨みすらない!」
「もっと年寄りに優しゅうしてくれても良かろうに…」
「二人は本当に気が合うわね、ふふ」
「気など合ってたまるか!イムジャ!さあ…もう良いであろう。爺の昔話など!町へ赤子の物を買いに参りたいと申していたではないか」
「あっ!そうだった…パク先生、ありがとう!とっても楽しかったわ」
「ああ、またいつでも話してしんぜよう!まだまだわしの武勇伝や色恋話も残っておるでなぁ」
「侍医のカビの生えた色恋話になど興味はない!」
チェ・ヨンはウンスの手を引きその場を後にした。
本当に楽しみな二人に出逢うたものだ…わしの命も…すでに終わりかと思うておったが、まだまだこれからのようじゃのぉ!ふぉふぉふぉ…
二人の背を、その姿が見えなくなるまで目を細め眺めていたのだった…








花粉症の皆様こんにちは

春は辛いのでしょうね

へっくしょん
私は花粉投入機の容量がでかいらしく

今だ花粉症ではありません

皆様
お大事に
お大事に
今回はパク侍医篇
ちょいと長くなっちまったので
短く致しましたヨン







昨夜は深夜遅くまでGIMPというソフトに
舐められておりまして

一向に前に進まぬ状況です
くそ~

いつかは使い倒してやるぞと

固く心に誓うはるでした









今日は花金

わ~い
呑むぞ~





って…いつも呑んでるけどね

いわゆる捨て画像

LINEのスタンプ買いました( ー`дー´)キリッ
音が出て面白いヨン

思い出した

ボケばあちゃんだから許してね


こっちは?
では午後からもアジャ







