「お父さん!何だって?詳しく教えてくれたの?」
「ああ、あいつは今じゃ警視総監なんてやってるが、昔っから俺には弱いからな。やはりあれはお前達のご先祖のユ・ウンスさんのようだ…そしてあの武士…あれはチェ・ヨン大将軍に間違いないと思う…あの刀で昨日警備員の首を切りつけたそうだ。そしてウンスさんに治療しろと命じて、あのCOEXの中でルーペの営業マンと一緒にオペをして、首の血管を繋いだらしい…あの場所で素人とオペとは…かなりの腕だな。警備員はピンピンしているようだが、殺人未遂に誘拐ときてる。重罪だ」
「えっ?!それでどうやってあそこから逃げたの?あの場でオペをしてたなら、時間もあったでしょうし警察や機動隊も出動してたんじゃないの?」
ユニはもっともな疑問をぶつけた。
「もちろん大勢行っていたそうだ。だがな…信じられないんだが…こう手から何か光る気のようなものが出て…それにみんなやられてしまって、二人に逃げられてしまったと言うんだ。その映像も見せてくれることになっている」
「それってお兄ちゃんが好きな日本のアニメのドラゴンボールに出てくるかめはめ波みたいなやつってこと?」
「ああ…聞いた感じだと本当にそれに近いのかもしれない。あのCOEXのガラスを破壊し、外に止めてあったパトカーに機動隊のバスまで全滅だったそうだ!車のガラスが割れ、計器がおかしくなったと言っていたな。当たった警察官に話を聞くと、ビリビリと痺れて感電した時のようだと言っているそうだ」
その時電話が鳴った…母親が出るとあの言い伝えを語り継いでいる親族の一人、母の兄…伯父からだった。母が今まで知り得た話を聞かせる。この伯父はおしゃべりでユニはあまり好きではなかった。きっとこれで親戚中に話が広がるわね…
「それで今この二人はどうしてるの?高麗にタイムトラベルしちゃったのかしら?」
「そうかもしれん。チェ・ヨン将軍がウンスさんを肩に担いで、反対側の手に機動隊の盾を持ったまま軽々と走っている車の屋根から屋根を飛び移って行ったそうだ…まるで羽でも生えているかのように。そうやって8車線の道路を渡りきったと…一人の話ではないから事実ではないかと俺は思う。そして奉恩寺のほうへ消えていったらしい…」
みな言葉が出なかった…本当にそんなことが出来る人間が居るのだろうか…大昔の人間は特殊能力でもあるスーパーマンだったの?
「人間技じゃないわね…そんな人の血を受け継いでいるなんて光栄だわ…」
ちらりと時計を見たハナ…
「皆様、そろそろ家を出られないと遅刻されます。私がチェ家に仕えてからそのような事は一度もございません。早くお支度を。運転手が待っております」
「あっ!本当だ!母さん、ハナさんと一緒に今日の夜8時病院の大会議室に、言い伝えを現代まで受け継いできている親族一同を集合させてくれ。海外にいる者やどうしても来られない者は、テレビ電話かスカイプで参加させるように手配しておいてくれないか?俺はやることがある」
「いつもの通りで良いのね?わかったわ」
ウンスとチェ・ヨン…たった二人から受け継がれてきた命…生命とは本当に不思議なものである…数百年後の今となっては子孫の数はかなりの人数になる。だが、その全ての者が見金如石の教えを守って来たわけではなかった。
古(いにしえ)からの慣わしで、一族は万民平等がモットー。働かざるもの食うべからず…仕事はいくらでも与えるが施しはしない。チェ家やク家など、ちょっとやそっと金を貸したところで、どうということもないのだが決して親族間ではしないのだ。
そして今日のように重大なことが起こると、親族会議が開かれる。今回は、言い伝えを継承している本当に近しい者たちだけだが、それでも30名はいるだろう。父は母と結婚をしてこの家に入り35年、この言い伝えを聞き覚え、そして守り…ここ数年はチェ家の当主としてあらゆることを取り仕切っているのだ。医師らしく常に冷静で、判断力もある自慢の父だ。
「では頼んだぞ!ユニ、お前にも頼みがあるんだが…今日は大学を休んでも大丈夫か?」
「ええ!普段真面目に行ってるから一日位どうってことないわ!」
「そうか…頼みというのは…」
**************
「では親族会議を始めます。みな今回の件…ご存知ですね?まずはこちらを見てください」
ユニの父のよく通る声が、スピーカーから響き渡る。
スッと巨大なモニターが天井から下りてきた。そこには昨夜のCOEXの防犯カメラの映像が全て映し出される。普通なら絶対に見られないであろう映像だ。ユニの父親が警察からコピーを貰ってきたのである。
見終わると、あちこちからため息が聞こえていた。
「…これは!?本当にあのチェ・ヨン将軍なのか?」
「恐らく。このようなことが出来るものは他に居ないだろう…この後ウンスさんを肩に担ぎ、片手に機動隊の盾を持って…軽々と車から車を飛び移り、奉恩寺の方へ消えて行ったそうだ。その後の足取りは掴めていない…時空の裂け目を通って高麗へ戻ったのだと思う」
「本当にあの話は…事実だったのね…子供心にそんな話があるわけがないと思っていたのに…」
ク・ジュンピョの母、ヒスがため息混じりに呟いた。
「そうね、姉さんとよく話したわね…二人でユさんの家に行ってみようとしたものよね」
「あっ!ユさんの家…私が、今日…お父さんに頼まれて…行ってきたの…でも見ているのが辛かったわ…」
と、ユニが小さな声で呟いた…
「じゃぁ俺が代わりに行ってやるよ!今からそっちに戻るから待ってろよ!」












画像多めでボーダーライン(腕枕画像
)誤魔化してるのバレました?

お借りしている腕枕画像までは
お話を書こうと…
毎回チェックしながら書いてる
以外と真面目なはるです

イイネやらペタやらブログ村やら…
皆様、あっちもこっちも面倒だろうに…
本当にありがとうございます

感謝の気持ちでいっぱいでございます( ー`дー´)キリッ
そんなはるからの感謝の気持ちを込めまして…
本日は受験生のママたちへ…えっと…笑いと合格祈願を
(本気で念は込めてますよ
30分かけて作りました)
だっ…だめ!?

(本気で念は込めてますよ
30分かけて作りました)だっ…だめ!?

えっと…
笑っていただけたでしょうか
怒っちゃいました?
笑いは世界を救う( ー`дー´)キリッ
では










おやすみなさい(:3[▓▓]









