53.思慕 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ここが妓楼なのね…華やかな店構えとは裏腹に女達の哀しみの詰まった場所…

妓生とはその身に店の刻印を彫られ、生涯消えることのない紋様を心と軀に刻まれた奴婢…ここから出ることは叶わない…出られるのは、死した時だけである。

なぜならお金で売られた訳ではなく…そこの妓楼の奴隷だからだ。奴隷とは物…ただ極まれに、高価なお金で買われて行く事もあるようだ。


その一生を男達に媚び、弄ばれる。中には芸を魅せるだけの妓生も居るようだが、それは本当に一握り…恋をすることも叶わない…ウンスは同じ女として…この中に入ることが躊躇われた。



私は何をするのも自由…愛した人と生涯を共に生きることも、触れたい時に
いつでも触れることも出来る…ウンスはチェ・ヨンの腕を思わず掴んでしまった。

「イムジャ…何か?本当に大丈夫ですか?ここは…」


「ええ、わかってるわ。どういう事をする場所かくらい…でも怪我人をほっとけない。チェ・ヨン…私の側にいてね」


「ええ、いつもあなたの後に」
と口元を優しく緩める。


「あ~もう妬けちゃうわね!でれでれしちゃってさ!そんなあなたの姿見たくなかったわ!」


「うるさい!ほら先に話をつけて来い!」
とチェ・ヨンがジオンを軽く蹴りとばす。


ジオンは直ぐに店主を伴って戻ってきた。慌てた様子の店主に中へどうぞと通されるとそこは…

妓楼の中は咽ぶような白粉と酒の匂い…男女の笑い声があちこちから響いてきた。廊下を歩く妓生達が私とチェ・ヨンを見比べると、皆立ち止まりチェ・ヨンに見惚れている。


そりゃあそうよね…
この顔にこの身長だもの…それに実は高学歴、高収入なのよね…危険度高い仕事だけど…

「こちらです…」


その襖を開ける前に…

患者は誰だかわかっていた気がする…

昼間会ったあの人だ…


本当は気が進まなかった。でも、私は医者だ。患者は選ばないと医師になった時に決めた。どんな相手であろうと精一杯治療する…例えそれが私を苦しめる事になろう人であろうと…


「入るよ!テヒ」

「こないで!私はもう死にたいの!」


「退いて下さい。私が行きます。」


中に入ると小刀を持ったテヒの下半身は血で真っ赤に染まっていた…顔は蒼白で早く出血を止めないとショック状態に陥ってしまうのではないかと思われた…周りには数人の妓生が居たが、テヒが小刀を振り回しているので近づけない。ウンスはゆっくりと語りかける。


「テヒさん、昼間会ったわね…私はウンスと言います。医者なのよ。それを置いてあなたの怪我を見せてくれないかしら」


テヒの目はウンスなど見ていなかった。虚ろな眸でウンスを通り越し、後ろに居るチェ・ヨンだけを見詰めている…


「大護軍チェ・ヨン様…私に逢いに来てくださったのですね…」


テヒは小刀を握り締めたまま、ウンスとチェ・ヨンの方へ…血を滴らせ片足を引き摺りながら歩いてきた。


「イムジャ下がって!テヒ!それを渡せ!」

テヒは、自分の手にある小刀を見つめ、まるで今気がついたかのように顔を強張らせる…その手からストンと小刀が落とされるとチェ・ヨンに倒れこむように気を失ってしまった…


テヒを受け止めたチェ・ヨンは、そのまま抱えあげ布団の上にゆっくり下ろす。


「チェ・ヨンありがとう…今のうちに治療をするわね」


ウンスがチマをたくし上げると、血の気のない真っ白な肌が血で汚れていた。チェ・ヨンはすっと顔を背ける。出血点を探すと太ももに大きな刺し傷があり血が溢れ出てくる…早く止血しなければ…

「誰がこんなことを!?」


「テヒ姉さんよ…さっき客と揉めていたのさ。もうこれ以上汚れるのは嫌だ、ここが傷物になれば客を取らなくて良いだろうからって自分で…」


「なんてことを…チェ・ヨン!気を失っているうちに治療するわ…手伝って!」


「はい」


* **********



かなり深いところまで刺してあり、中の血管の縫合にかなり時間がかかってしまった。ようやく最後の皮膚の縫合に入る…彼女はまだ若くて美しい女性…1cmに9から10箇所は縫合しないと…5cmはあるから50針ね…でも細かく傷跡の残らないように縫合してあげたい。
流れ落ちる汗をチェ・ヨンが拭ってくれた…それだけで勇気が湧いてくる。

…カット…カット…チェ・ヨンが慣れた手つきで糸を切る。


「はぁ…終わったわ。チェ・ヨンありがとう。あなたすっかり助手が出来るわね」


「一度見たら道具の名と形くらいはわかります」


ウンスはチェ・ヨンに出ていてもらい、数人の女の人を頼んでテヒの血を拭い、着物を着替えさせ新しい布団に寝かせた。

脈を診ると、弱々しくはあるがさっきよりしっかりとしてきたようだ。これなら大丈夫…

「あの…今日はこれで失礼します。また明日消毒に来ますから」

「本当にありがとうございます。あのあなたは…医仙様なのですか?薬房の親父がポロっと言ってたのですが」

「…昔はそう呼ばれていたこともありました。今は…なんだろ?ただの医者よ」

「う…う~ん」
テヒが気がついたようだ。

「テヒさん!わかる?目を開けて!」
ウンスはテヒの顔を覗き込むように覆いかぶさっていた。ぼーっと目を見開いたテヒは、ウンスの顔を認識すると力なく伸ばした手でウンスの頬を叩いたのだ!

「テヒ!先生に何をするんだい!お陰で助かったんだよ!謝りなさい!」

部屋の外で女たちに囲まれ辟易としていたチェ・ヨンが、その音を聞きつけ慌てて入ってきた。

「イムジャ!大丈夫か?」

「ええ…大丈夫。掠っただけよ…」

チェ・ヨンはテヒを睨みつけウンスを立たせると
「テヒとやら…二度目は女子であろうと許さぬぞ。さあイムジャ…帰りましょう」

「ふふふ…なぜ助けたの…?私はあのまま死にたかったのに…生きてたって良い事なんか何一つない…男に酒を注ぎ弄ばれるだけの人形なのよ!」

ウンスはチェ・ヨンの手を振りきり、テヒのところへ行くと、思い切り頬を殴った!

「死にたいなんて二度と言わないで!生きたいといくら願っても死ななきゃいけない病があるの!そんな時は医者を辞めたくなるわ。たった14歳で…死んでいった子もいるのよ…生きていれば良い事があるかもしれない…そんな在り来りなことしか言えないけど…死なないで」

驚いた顔でウンスを見つめるテヒが、口を開いた。

「……二人きりにしてもらえませんか…大丈夫…何もしやしません」

ウンスがチェ・ヨンを見て頷く。でも…と何か言いたげなチェ・ヨンであったが大人しく部屋から出ていった…

「医仙様…あなたにはわからない…恋い慕うお人と夫婦となり、その人だけに身を捧げる事の出来るあなたには…決して私の気持ちなど…医仙様…私の気持ちはお気づきですよね?」

「…ええ…あなたはチェ・ヨンが好きなのよね。そのために死にたいと思うほどに…」

「ええ…男など皆同じと思っていました…でも違った…あのお方に心を奪われてしまったのです。医仙様、お願いがございます…無理なお願いと言う事は百も承知です……私に……」

ウンスはただ黙って聞いていた。










皆様おはようございますかお2

日付変わってから

深夜にアップしようと思って忘れてました
アハハ


こっちは金曜に会社でほぼ書き終わってましたにこ

なんとなくうまくオチが決まらず汗

リクのお話を先に昨日アップしたのですペコ

一日一話は変えたくないので~わー

書き上がってたのにううっ...

お待たせしちゃってごめんね~ガクリ




姫姫姫姫姫姫姫姫姫姫



昨夜の娘とのリアル会話え゛!

お送りいたしますいえー


娘「今から友達と飲みに行ってくるね」

母「わかった。でもその格好のままで行くの?」
(娘は歯科助手のため、ケーシー来てます。しかも超派手な色…その上にパーカー)

娘「だって友達も仕事の服だよ」

母「バカだね!いつナンパされるかわかんないでしょ?可愛いカッコで行きな!なんのためにあんなに服買ってんの?」

娘「ナンパって笑今時ないから!」

母「わかんないでしょ?日々勝負だよ!超イケメンがいたらどうすんのよ?」

娘「とりあえずゲットする」

母「でしょ?やったモン勝ちだからあ

娘「なるほど…タネだけ貰っとけば良いのか…わかったキラキラ着替えてから行く!」


……こんなアホな会話してます……

娘も男にあまり期待はしていないタイプ爆

超リアリストですなにっ!?

仕事はしたくない…・・・・・・怒

子供は欲しい(*'∀`*)v

旦那はいらない…顔に縦線2

嫁に行けるのかな~ビックリ

どこかに、ヨンは無理としてもラブ目

もこみちクラス落ちてないですかぁ?アハハ

落ちとるかブチブチ( ゚д゚)ヴォケ!!・・・・・・怒

なにっ!?ですよね・・・・


では良い休日をわー