「そうか…豪雨になると?くそ…川の天気は私では読めぬ。蔡瑁の首、早まったか…あの二人が逃げただと?……追え!地の果てだろうと天空だろうと、どこまでも追うのだ!どうしても欲しい!必ず女を連れて来い。それから戦の準備だけは怠るな!いつでも出陣出来るようにしておくのだ!良いな!」
* *********
「何?山が揺らいでいると?!」
「ええ…あなた方が来られたと言われた場所を、ずっと見張らせておりました。何か異変があったら直ぐに連絡が来るようにしていたのです。ほら…ここからも少し垣間見えるでしょう…天に向かい山が燃えているように揺らめいて見えます」
「本当だわ…天門が開く兆しね…」
「孔明殿…ありがたいことだ。ここからあの山まで馬でどれほどかかる?」
「そうですね…二刻はかからないかと…」
「そうか…今宵の曹操軍との戦だけは…俺も風向きが変わるまで…せめて出陣させてくれ。万が一の時のためだ。残念だがもう…二度とお主らと合うことは出来ぬ。借りはきっちりと返したいのだ」
「借りも何も…こちらの方がお二人には世話になったと言えるでしょう…大都督の赤子…本来であれば生まれてこられなかったのではないでしょうか…そして疫病もまた然り…ウンス殿が居なければ、必ずや疫病が流行っていたことでしょう。一宿一飯の恩義…もう充分過ぎる程お返しいただきました。我らには、我らだけで紡いでいかねばならぬ史がある。あなた方は…先の世から来られたのでしょう…それもウンス殿とあなたは、また更に時が異なるようだ…」
「えっ!?孔明さん…どうして…私が未来から来ていると気付いていたのに、この先どうなるのか…聞かなかったの?もしかして周瑜さんもご存知だった?」
「私は、そこまでは…ただ古来よりの言い伝えがあったのです。山が光り輝き揺らめく時、天より…先の世を占う神が舞い降りると…あなたは曹操はまだ死ぬ運命ではないと言いかけた…チェ・ヨン殿が慌てて止めていましたが…その時にわかったのです。でもまさか本当に腹を切り人が生きていられるとは…あなたの医術には驚かされるばかりでした」
「…私は…ここから1800年先の世界から来たの…二人には想像も出来ないわよね…チェ・ヨンは1200年後からよ…出逢うはずのない私達を繋いだもの…それがあの天門なの。あれは時を一瞬で旅をすることの出来る時空の亀裂なの…ただどこへ向かうのか…行き先がわからないの…でもきっと彼の時代へ戻れるって信じてるわ…」
「一つだけ…伺っても?」
「私に答えられることでしたら…」
「この戦…我らに勝算は?」
「あると思うから孔明さんはここに居るんじゃないの?皆の強い想いが未来を変えるわ…」
「ふっ…ええ、名言ですね…吹っ切れました。風は変わります…いえ変えて見せましょう」
「もう、間者は必要なかろう…今は邪魔なだけだ。それから…ひとつ、頼みがあるんだが…」
* ***************
周瑜率いる同盟軍は、暗闇の中を音も立てず静かに、曹操軍の居る対岸目指し船を滑らせていた。周瑜は船にたなびく旗を正面から見据える。良し…風の匂いが変わった!
「周瑜さん…そろそろ丑時になるわね…でもまだ風はこちら側に吹いてきているわ…私と彼が姿を見せて少し時間を稼ぎましょうか?」
「いえ…大丈夫です!チェ・ヨン殿…頼めるか?」
「ああ…やつはあの本陣におるのだな?目を覚ましてやろう。俺の雷攻を合図に、作戦通りに」
「ああ、わかった皆の者…準備は良いか?天灯に火を灯し飛ばすのだ!風向きが変わったと教えてやれ!」
絶対に変わるはずのないもの…それが変化すると人は焦り戸惑うもの…こちら側にしか吹かぬと思っていた風が、曹操の頬を撫でる時がきた…死ねとばかりに…そこを突く!気の短い曹操を揺さぶり一気に攻め落とすのだ!
チェ・ヨンは本陣の船の先端へ行くと、丹田に気を集中させ右手を曹操の寝所のある対岸へ向ける…このように全力で雷攻を放つのは赤月隊に居た時以来である…
空を見ると美しい天灯が曹操軍に向けて浮かんでいく。あちらの本陣につくころに雷攻を放つのだ。あの天灯にそれぞれ硫黄の入った油がぶら下げてある。
空を見ると美しい天灯が曹操軍に向けて浮かんでいく。あちらの本陣につくころに雷攻を放つのだ。あの天灯にそれぞれ硫黄の入った油がぶら下げてある。
「では行くぞ!」
チェ・ヨンが放った雷攻は曹操軍の船を一直線に通り、火器を大量に積んだ船を次々に爆発させてく!そして、曹操の陣営の一番高い見張り櫓に雷攻は命中し、大きな地響きと共に真っ二つに倒れた!
水面で連なっていた船は、連結を解く間もなく…順に燃え上がり辺りは火の海と化した!
そこへ同盟軍は火矢の雨を降らせる…もらった10万本を返す時が来たのだ…思い知るがいい…







皆様こんばんは

ポケットWi-Fiがおかしくて…
そして
そして
ちまちまのお題が楽しすぎて

時を忘れてしまいました
遅くなりました~

遅くなりました~

でもお話も書かにゃあか~ん
と、こちらへ戻って
参りました

なんかお話が途中臭いでしょ?
ばれた

バレるよね

長過ぎたので途中でカット

明日へ続くです

またちまちま行って来ます

時間が足りないヨ~~ン








最近お気に入りのマンガ
「ダメな私に恋してください」
爆笑です

ラブ☆コン書いてる
中原アヤ先生
本当に笑いのツボを
心得ていらっしゃる

あの言葉の言い回し
真似できませんね

娘と二人で大爆笑して
読みました

以上本日の小話(笑)でした

皆様、今週も
お疲れ様でした~~

では
楽しい日曜日を~

楽しい日曜日を~




