雪花 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「はぁはぁ…イムジャ、すみません。軍議が長引いてしまい…待ちましたか?」

チェ・ヨンは、今にも雪が舞い落ちてきそうな凍えそうな寒空の下…それでもきっとイムジャは自分を待っていてくれる…そんな気がして、白い息を吐きながら急ぎ東屋までやってきた。

「ううん、私もさっき来たばか…」

チェ・ヨンは大きな手で、赤くなっているウンスの頬を優しく包み込んだ。

「このように冷たくなって!いつから待っていたのです?」

慌てて着ていた上着をウンスの肩に掛け前の合わせを閉じる。


「あ、大丈夫なのに…あったかい…ありがとう、チェ・ヨンさん」

「何故こんなになるまで…来れるかどうかわからぬと前に申したはずです!」

「わかってるわ。でも、あなた来てくれたじゃない…」
(こうでもしないと、忙しいあなたに逢えないんだもの…)

「……もうここで逢うのはやめませんか?これからは凍える季節となりますから…」


「えっ?……どうしてそんな事を…わかった…」

ウンスは唇を噛みしめ、借りた上着を乱暴に脱ぐと、チェ・ヨンに向かって思い切り投げ付け何かに追われるかのように走って典医寺まで戻ろうとした…すぐに追ってきたチェ・ヨンに腕を掴まれその胸の中に引き寄せられてしまう…


「イムジャ!待って!そうではない…来るかどうかもわからぬ俺を、こんな寒空の下待たせるのが忍びないのです…」

「離して!」

「イムジャ!頼むから!」

ウンスの背に上着をかけ、暴れるウンスを落ち着くまで後ろから優しく抱きしめる…

「本当にあなたはほっておけない…こんなに冷えて…」

チェ・ヨンの手に一雫…暖かなものが落ちる。

「イムジャ…?」

はぁ~~っと白い吐息を吐いて、涙を溢さぬように空を見上げたウンスの顔に、柔らかな雪がひとひら…花弁のように舞い落ちる。

「あっ、寒いと思ったら雪が降ってきたわ…」

「イムジャ…風邪をひきます。中へ戻らねば」 

「大丈夫よ。あなたが暖かいから…もう少しこのままでいて…」

グッとウンスの身体を己の中に引き入れる。

「…耳まで冷たい…」

今年初めての雪がしんしんと音もなく降り積もり、あっという間に辺り一面を銀世界に変えてしまった。

「早いものね…今年も終わってしまう…そうだ。天界ではそろそろクリスマスだわ…」

「くりす…それは、なんですか?」

「大切な人と過ごす…大切な日なの。美味しいものを食べたり贈り物を交換したりね。あっ…大切なパートナーであるあなたに贈り物がしたいわ…何か欲しいの物はない?」

自分でも気付かぬ内にウンスを抱く手に更に力が入る…

「いえ…何も…イムジャは何かないのですか?」
(イムジャが欲しいと言ったらあなたはどんな顔をするのだろうか…)

「私?…くしゅん」

「イムジャ!だから言ったのです…医員が風邪などひいては…さぁ中へ戻りましょう!」

「私の欲しいもの…」

自分に回されている、ゴツゴツとした大きな暖かな手にそっと触れ、その長い指先を掴む…

「私もない…かな…ここにきて物欲が無くなっちゃったのかもしれない…」

チェ・ヨンの手がその細い指先を包み込む…

触れ合う指先から俺の(私の)想いがあなたに伝われば良いのに…

同じ想いの二人…繋ぐ手が同じ温度に溶け合うまで…まだ暫く降り積もる雪を、寄り添い眺めていたのだった…













皆様、こんばんは

こんな時間に御免なすって( ー`дー´)キリッ  

とうとう乙だらクリパ

本日の0時をもって

終了してしまいました

参加された皆様

本当にお世話になりました

とても楽しい3日間でした

くまみやさん

素敵な企画をありがとうございました





そして、今回ポチッとされなかった

皆様

次回また何かの時は是非

ご参加頂ければと

見るだけでも楽しいイベントでしたから

今日のお話はクリパに出した

お話の加筆修正版です

40話、まだ1ページしか

書けてません

明日には必ず( ー`дー´)キリッ  

では、アンニョン



追記~コメントのお返事お待たせしてます。すみません。本日起きたらお返し致しますね┏○)) では!





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