37.診立 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ドユンの家は細い裏通りを行った行き止まりに、ひっそりと建っていた…家の前では子供が二人…地面に木で絵を描いて遊んでいる。

 

「あっ!お兄ちゃん!お帰りなさい!うわぁ…大きいお馬さんに乗ってるの?良いなぁ!」

 

「あぁ…ただいま。母ちゃんは大丈夫か?」

 

「うん!今寝てるよ!」

 

ウンスは馬から下ろしてもらい、もう大丈夫だから歩くわ…とチェ・ヨンに支えてもらいながらゆっくり子供達の前まで行き、頭を撫でる…

 

「こんにちは!私はお医者さんなのよ。二人ともあっかんべーしてみてくれる?」

と、ウンス自らやってみせる。二人もきゃっきゃと笑いながらウンスの真似をしてくれた。

 

「二人とも上手ね。大丈夫、あなたたちは元気いっぱいだわ!ここでもう少し待っててくれる?」

ウンスは、二人の前にしゃがみ込むと喉を診て、下瞼の裏側の色で貧血の有無を確認したのである…ドユンの後に続き、家の中に入る…室内は空気の流れもなく淀んでいるような気がした…

 

「母ちゃん。医者先生が来てくれたよ。大丈夫、金は要らないからって」

 

「こんにちは、ウンスと言います。よろしくお願いしますね」

 

「医者先生…私はこの町の医者に治らないと…言われています。金もないし…診て頂かなくて結構…ですから」

 

「それを判断するのは私です。まずは診させて下さい」

 

「母ちゃん!頼むよ!」

 

「…でもなぁ…ドユン…はぁ…では、お願いします…」

 

ウンスは、げっそりとやつれてしまっているドユンの母の脈をとり、お腹に触れる。

 

「テマン君…何かこの位の木の枝を探してきてくれない?」

 

「はい!医仙様」

 

「い、医仙様…?あなたは…私のような者でも知っている…あの有名な医仙様なのですか?天から来たという…私など診ていただくのは…も、もったいないです…」

 

「あなたは…そうだったのか…道理で天女のように綺麗なわけだ…」

 

テマンはチェ・ヨンに睨みつけられ、さっさと外へ逃げだした。

 

「このことは他言無用で頼む。良いな?」

 

「はい、もちろんです…」

 

「お母さん、食欲がなかったり、足がだるかったりする?…手足がむくんだり、胸がドキドキしたり…息苦しさもあるかしら?」

 

「あっ…なぜわかるんです?はい…全て医仙様のおっしゃるとおりです…」

 

「ドユン君…私の思ってる病ならお母さんはきっと大丈夫よ…だから安心して」

 

「医仙様…本当ですか?あ、ありがとう…」

ドユンは、目を潤ませ何か思いつめた顔をしていたのだが、ちょっとだけ母ちゃんを頼みますと出て行ってしまった。

 

「あっ!テマン君ありがとう」

ウンスは、ドユンの母親を座らせて、テマンの持ってきた棒で、膝のくぼみを何度か叩く…チェ・ヨンまでもが不思議そうに見ていた…

 

「イムジャ…それは何を?」

 

「これで病の診断ができるのよ…お母さん、あなたの病は脚気と言います…このままほっておくと、心臓に負担がかかり…危険ですが、お薬ではなく食事でこの病は治りますからね…」

 

「食事でですか?薬でなくて?何を食べたら良いんでしょう…お金もさほどなく…私に買えるものなら良いのですが…」

 

「大丈夫よ…ビタミンB1の不足が原因なの。簡単に出来ることは、お米を玄米のまま炊いて食べること、あとは小豆がとても良いの。小豆の餡の入ったソンピョンならそんなに高くないでしょ?玄米と小豆がお薬になるのよ。チェ・ヨン…うなぎってこの時代、いるの?この位の黒くてぬるぬるする蛇みたいな魚」

 

「うなぎ?あぁ…あまり食したりはしませんが」

 

「もったいない!美味しいのに…そのうなぎにもお薬になる栄養がいっぱい含まれているわ。だから無理してでも食べてみてね?」

 

「はい…医仙様。なんとお礼を言っていいか…もう私は死ぬばかりだと思っていたのに…生きる希望が湧いてきました」

 

「子供さん達のために無理してでも食べてね。お仕事はそれからに…」

 

「イムジャ…そろそろ参らねば」

 

「えぇ…わかったわ。ドユン君はどこへいったのかしら…お母さん…ドユン君によろし…」

 

「キャア~」

外から、あの子達の悲鳴が聞こえてきた!











皆様、おはようございます


寒いです



変温動物なので


寒さ暑さにめっぽう弱い


そんな私の命綱


ファンヒーター壊れてました


灯油投入


スイッチオン


わーい


あったか…い…


えっ?止まる?


この繰り返し


寒いです


はぁ


土曜までに買いに行きます


それまで我慢ですな


家の中でコート着てます


酒飲んで誤魔化します(今は昨日の夜)


では今日も1日


アジャ


そうそう


脚気の話は


もちろん


仁先生から


さきさんのお母さんを


イメージしてね








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