ドユンの家は細い裏通りを行った行き止まりに、ひっそりと建っていた…家の前では子供が二人…地面に木で絵を描いて遊んでいる。
「あっ!お兄ちゃん!お帰りなさい!うわぁ…大きいお馬さんに乗ってるの?良いなぁ!」
「あぁ…ただいま。母ちゃんは大丈夫か?」
「うん!今寝てるよ!」
ウンスは馬から下ろしてもらい、もう大丈夫だから歩くわ…とチェ・ヨンに支えてもらいながらゆっくり子供達の前まで行き、頭を撫でる…
「こんにちは!私はお医者さんなのよ。二人ともあっかんべーしてみてくれる?」
と、ウンス自らやってみせる。二人もきゃっきゃと笑いながらウンスの真似をしてくれた。
「二人とも上手ね。大丈夫、あなたたちは元気いっぱいだわ!ここでもう少し待っててくれる?」
ウンスは、二人の前にしゃがみ込むと喉を診て、下瞼の裏側の色で貧血の有無を確認したのである…ドユンの後に続き、家の中に入る…室内は空気の流れもなく淀んでいるような気がした…
「母ちゃん。医者先生が来てくれたよ。大丈夫、金は要らないからって」
「こんにちは、ウンスと言います。よろしくお願いしますね」
「医者先生…私はこの町の医者に治らないと…言われています。金もないし…診て頂かなくて結構…ですから」
「それを判断するのは私です。まずは診させて下さい」
「母ちゃん!頼むよ!」
「…でもなぁ…ドユン…はぁ…では、お願いします…」
ウンスは、げっそりとやつれてしまっているドユンの母の脈をとり、お腹に触れる。
「テマン君…何かこの位の木の枝を探してきてくれない?」
「はい!医仙様」
「い、医仙様…?あなたは…私のような者でも知っている…あの有名な医仙様なのですか?天から来たという…私など診ていただくのは…も、もったいないです…」
「あなたは…そうだったのか…道理で天女のように綺麗なわけだ…」
テマンはチェ・ヨンに睨みつけられ、さっさと外へ逃げだした。
「このことは他言無用で頼む。良いな?」
「はい、もちろんです…」
「お母さん、食欲がなかったり、足がだるかったりする?…手足がむくんだり、胸がドキドキしたり…息苦しさもあるかしら?」
「あっ…なぜわかるんです?はい…全て医仙様のおっしゃるとおりです…」
「ドユン君…私の思ってる病ならお母さんはきっと大丈夫よ…だから安心して」
「医仙様…本当ですか?あ、ありがとう…」
ドユンは、目を潤ませ何か思いつめた顔をしていたのだが、ちょっとだけ母ちゃんを頼みますと出て行ってしまった。
「あっ!テマン君ありがとう」
ウンスは、ドユンの母親を座らせて、テマンの持ってきた棒で、膝のくぼみを何度か叩く…チェ・ヨンまでもが不思議そうに見ていた…
「イムジャ…それは何を?」
「これで病の診断ができるのよ…お母さん、あなたの病は脚気と言います…このままほっておくと、心臓に負担がかかり…危険ですが、お薬ではなく食事でこの病は治りますからね…」
「食事でですか?薬でなくて?何を食べたら良いんでしょう…お金もさほどなく…私に買えるものなら良いのですが…」
「大丈夫よ…ビタミンB1の不足が原因なの。簡単に出来ることは、お米を玄米のまま炊いて食べること、あとは小豆がとても良いの。小豆の餡の入ったソンピョンならそんなに高くないでしょ?玄米と小豆がお薬になるのよ。チェ・ヨン…うなぎってこの時代、いるの?この位の黒くてぬるぬるする蛇みたいな魚」
「うなぎ?あぁ…あまり食したりはしませんが」
「もったいない!美味しいのに…そのうなぎにもお薬になる栄養がいっぱい含まれているわ。だから無理してでも食べてみてね?」
「はい…医仙様。なんとお礼を言っていいか…もう私は死ぬばかりだと思っていたのに…生きる希望が湧いてきました」
「子供さん達のために無理してでも食べてね。お仕事はそれからに…」
「イムジャ…そろそろ参らねば」
「えぇ…わかったわ。ドユン君はどこへいったのかしら…お母さん…ドユン君によろし…」
「キャア~」
外から、あの子達の悲鳴が聞こえてきた!











皆様、おはようございます
寒いです
私
変温動物なので

寒さ暑さにめっぽう弱い
そんな私の命綱
ファンヒーター壊れてました


灯油投入
スイッチオン
わーい
あったか…い…
えっ?止まる?
この繰り返し
寒いです
はぁ
土曜までに買いに行きます
それまで我慢ですな
家の中でコート着てます
酒飲んで誤魔化します(今は昨日の夜)
では今日も1日
アジャ
そうそう
脚気の話は
もちろん
仁先生から
さきさんのお母さんを
イメージしてね
